歴史的ダブルネーム時計
先日、発表されたティファニーとパテックフィリップのダブルネームの時計
いきなり、パテックフィリップを取り上げるのはマニアックかなとも思ったのですが、鉄は熱いうちに打てとゆう通り触りだけご紹介させて頂きます。
時計メーカーとブランドがコラボして、一つの製品を創ることを時計では「ダブルネーム」と言います。
特にティファニーはよく、時計のブランドとコラボをしているイメージで、
ロレックス、オメガ、オーデマピゲ、数々の有名時計工房とダブルネームの時計を発表しています。
ティファニーはもちろん聞いたことはあるかもしれませんが、時計にあまり興味の無い方は「パテックフィリップ」は聞いたことが無いかもしれません。
(僕も鑑定士の仕事をするまで全く聞いた事がありませんでした)
パテックフィリップは時計メーカーの御三家(いづれ詳しく解説します)と呼ばれる超高級ブランドでロレックスの定価が100万前後なのに対して、
パテックは500万〜600万はざらで中古市場だと1000万はゆうに超える額で取引されています。
ランクで言うと、ロレックスはベンツで御三家はローイスルイスくらいの価格差があるイメージです。
そんなパテックとティファニーのコラボ、以前にもパートナーシップ150周年を記念してつくらたことがあり、パテックフィリップが唯一コラボしたブランドとして高値ど取引されています。(もちろん実物は見たことはありません笑)
今回のダブルネームもパートナーシップ170周年記念で世界限定170本と小数生産なのでエライ価格になるんだろうなぁとネットで発表された時から思っていました。
しかし、小売されてから170本限定ではなかなか中古市場には出回らないだろうと思っていましたが(ティファニー上顧客しか購入出来ない上に時計は全てシリアルがあるので誰が売ったのか一撃でバレてしまうのです)
一本だけ、チャリティーオークションに公式から出品されていました。
注目の落札価格は約7億円とゆう天文学的数字でした(事務手数料を引くと5億円強位だそうです)
高くなるだろうとは思ってはいましたが、定価600万円位の時計がまさかこの価格まで来るとは・・・
簡単にではありますが、価格高騰の理由をまとめてみました。
①ダブルネームであること
まあ、それはそうだとゆう感じwww
上記でも書きましたが、時計とブランドがコラボするのは決して珍しい話ではありません。
オメガやロレックスもいくつかのダブルネームは存在しています。しかしパテックフィリップの歴史の中でダブルネームの時計はティファニーとだけです。
過去のダブルネームの個体も限られたブランドではありますが、定価以上の取引が過去にもされています。
その事実を考えても今回のダブルネームも値上がりは順当といえます。
②購入機会が限られる
プレ値とゆうのは需要の供給のバランスが崩れた時に起こります。
端的に説明すると、欲しい人の数が売る人の数を超えると怒る現象です。
この場合、欲しい人が富裕層とゆうのも、この異常な価格の上がり方に無関係ではありませんが。
しかも今回手に入れられるのはティファニーの上顧客だけです。
パテックの顧客がティファニーの顧客とは限りません。
このオークションを逃すと確実に購入する機会は二度と無いことも
価格高騰を助長したと考えられます。
②パテックの5711であったこと
個人的はこれが最大の要因だったと考えています。
上記にも書きましたがパテックは天上御三家に数えられる時計で、
中古市場で普段からプレ値がつく時計です。
この5711の「ノーチラス」とゆう名前の時計(潜水艦ノーチラス号の窓をモチーフにデザインされている為そう名付けられたそうです)
そもそもの定価が250万から300万強といった感じですが中古市場ではゆうに1000万を超えてきます。
さらにこの5711は生産終了と公式で発表されてからの値上がりは凄まじく、
中古小売価格5千万なんて個体もありました。
生産終了になる型番は中古では高くなる傾向があり、1億円は軽く超えてくるだろうと考えてはいましたが、僕の予想は大きく超えてきました。
ティファニーブルーの美しい文字盤はパテックの男性らしさに気品を与えてくれています。
この7億円が中古市場の相場になってくるので、次に出回ったら果たしていくらになるのか、予想もつきません。
ちなみにこの時計、NYのティファニー本店に飾られているらしいので、もしお住まいの方がいらっしゃいましたら、覗きに行ってみてはいかがでしょうか。
僕の知っている限り中古市場で最も高い時計をご紹介させて頂きました。
今後、天上御三家についても解説させて頂きます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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