![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/96941143/rectangle_large_type_2_9a6e4a03160d190a2d184adc1d92a271.jpeg?width=1200)
大学院博士課程 入学するきっかけ
前回の修士編からの続きです。
修士とってなんか変わった?
修士終わってからは、そのまま博士課程進学は考えてませんでした。でも確か、最終日にボスの奥様に「お世話になりました!多分また戻ってくると思います!」とほんとかどうか分からない、予言めいた言葉を吐いて去った気がします、笑。
ちょうど仕事でも初めて役職ついたり、色々と学会に呼ばれたりすることが増えたりと忙しくなってきて、現状に満足していた自分がいました。
修士課程に入学する前に「修士取ったらなんか自分の中で変わるかな?」っていう疑問があったんですけど、修士をとって何か変わったかというと、僕の感じるところでは何も変わりませんでした。視野も広くなったし、多少の自信にはなりましたが。。MBAとかだったらもっと実感が湧くのかもですね!
一生懸命頑張るも、自分の胡散臭さに気が付く
学会発表や講演依頼などちょっとずつ増えてきて、普通の人ならやりがいを感じたり、天狗と言いますか、慢心が生まれてくる時期と思います。ただ、僕は逆に不安になってきたんですよね。
(俺、こんなに人前で偉そうに話しして大丈夫なんかな‥😭?)
このころ結構気になるようになってきたのが、いろんな技師さんの講演を聞くと、「えっ?それってどうなん?」「えっ、違くね?」とかいう場面に遭遇することがあって。
(ちょっと待て、ということは自分も他の人からみるとこんな感じなんか…)、と。
で、自分の学会発表とか論文とか見返しても、なんかダメだな…、もっといい書き方とかあるんじゃないかとか、ほんと全然ダメだなあと力の無さを痛感してきました。結構ネガティブなタイプなんですよー!
日本語の論文はそれなりに書いてはいたんですが、ある疾患について、初めて自力で英語論文を書き上げ、投稿しました。IF 2くらいの雑誌です。多分英語で投稿している方には当たり前なんでしょうが、自分が責任著者なので、名前を登録するとことがあるんですけど、肩書きを選択しなくちゃいけなくて、そこには "Dr." とか "MD", "PhD"とかあるんですが、当然検査技師の"MT(Medical Technologist)"や修士の"MHS(Master of Health Science)"があるわけなくて。「あー、これはやっぱDr.とって初めて参加資格があるのね」と無知な僕は初めてイカダで大海原へと漕ぎ出していたことに気がつきました。
社会人博士課程という無謀
勘違いして欲しくないのが、「修士で終わるのが中途半端だからだめ」とか「そもそも大学院行ってないとだめ」とかそんな短絡的な話ではなくて、結局のところ、「自分がどうしたいか」だと思うんです。
修士の時と同様に、自問自答した結果、「このままでいい vs 博士課程進学」の戦いは「博士課程進学」が少し上回りました。
ただ、博士課程進学するにしても、今回は絶対譲れないところがあって、「自分の研究テーマで学位をとる!」と心に誓いました。修士の反省からです。ここから先は自分が専門にしている超音波検査の研究を進めなきゃ意味がないと思っていました。
そんなこんなで、「博士課程行こっかな…」という気持ちが芽生えた春、とりあえず、友人の紹介で某大学の医局に入学を打診してみました。結果、「前例がないからダメ」と門前払い。。まあ、当たり前ですよね、笑。そりゃ、いきなり誰やねん!ってなるわ。
意外にも研究テーマとして腹部エコーをテーマにしてるところってないんですよ。「やっぱり無理かな‥」と諦めかけてきました。ふとしたときに、昔の記憶を掘り返してると、母校のある先生が昔腹部エコーのテーマで研究していたような気がして、衝動的に突然メールしてしまいました。
「先生、覚えてますでしょうか? 数年前に卒業したみけです。実は、博士課程に進学しようかなと悩んでおり、………、私をご指導していただくことは可能でしょうか?」
えい、送信!ポチッ。
(あっ、マジで送信してしまった。まあ、聞くだけだし。。まだ決まった訳じゃないしね…)
すると、返信が、
「もちろん覚えてますよ。受け入れ可能ですよ。では、早速ですが、何を研究していくか教えてください。」
………,
自分からメールしたくせに、「全然心の準備ができてねえ…」と早くも弱気。
自分のよく分からない積極性にドン引きしながらも、受け入れてくれた先生に感謝の気持ちで、頑張ろうと誓った瞬間でした。
続く。次回は少し実務的な入学準備編です。
by みけ☺️