社会人大学院博士後期課程1年生の振り返り ~卒業したいだけなのに~
うろ覚えですが、あとの人のためにも大体のスケジュールを記録しておきます。参考になる方は市中病院勤務のコメディカルで、学校は国立大学の医学系研究科保健学領域です。
長期履修制度
社会人学生には長期履修制度なるものがあるようで、通常博士課程は3年なのですが、4年でやってもいいよという制度です。ただ、自分の気持ちが持たないと思うので、ここはなるべく3年で卒業を目指します。
早期卒業制度
逆に早期で卒業させてもいいよっていう制度もあるみたいです。僕が指導教員から言われているのは、「英文 原著 2本」「うち1本 IF:6 以上」で半年早く卒業できるので、早く卒業してくださいね。という謎のプレッシャーを受けています、笑。ですので、3年目の夏に早期卒業で、半年分の授業料が浮く計算になります。ですので、半年分の授業料が浮くと考えれば、その分をクソ高いAPC 1800ドル(1$=150円として)くらいまではいけます。ただ、ハードルいと高し、です。。
授業関係
博士課程は授業は少なくて済みます。共通4単位(前期:2単位、後期:2単位)なので、それぞれ1個履修すればOKです。専門も4単位(前期:2単位、後期:2単位)。なので、前期・後期でそれぞれ2個授業を履修すればOKです。
研究の方に打ち込みたかったので、課題は意外と大変でした。特にオムニバス形式で数名の教員から課題を出されるので、レポートやプレゼンの波状攻撃。。これをなんとかうまくかわして、無事8単位をGET!! これであとが楽になると思います。1年目に全て履修をおわらせることが大事なようです。
特に社会人の場合、仕事・課題・研究 (+ 家庭) があるので、これらのバランスがかなり困難になります。僕も秋は忙しすぎて病みかけました。でも、同期の社会人学生みんなしんどい様子だったので、お互い励まし合ってそこは頑張れた気がします。同期はいろんなバックグラウンドがあってほんとユニーク! (市中病院の理学療法士さん、大学病院の看護師さん、市役所の保健師さん) それぞれ想いがある素敵な方々です。
あとはコロナ禍でZoomが広がったことはかなりプラスに働きましたね。遠隔で授業参加できるのは本当に助かりました。
本題の研究
卒業要件が英語の原著論文で2本なので、それから逆算して考えました。
当初の目標(自分の中での予定) → 1本目を1年目、2本目を2年目、3年目で卒論。
というわけで、指導教員の先生と4月から5月に相談して方向性を決めました。自分の中で「こういうことがしたい!で1本目はこういうことしたい!2本目はこういうことしたい!」と入学時の面接で説明していたので、先生も理解してくださってて色々と情報をくださいました。なので、最初に論文2本分の大きな方向性を決めておけば、精神安定上良いです。入学してからテーマを決めるのはかなり焦ると思います。
資金繰り
お金がいらない研究でも、論文作成時に結構なお金が入ります。特にオープンアクセスをチョイスすると結構な金額がかかるし、英語校正料も高いです。
誤算は円安!!
自分の分野のターゲットジャーナルは投稿料だけでも30万〜60万かかるのです。もちろん従来の購読型を選択する手段もありますが、自分が書く論文は実際にみんなにやってもらってなんぼのものなので。
英語校正料もピンキリですが、良いところは20万くらいしますし、安くても5万くらいはするのではないかと思います。
というわけで、これをどこから捻出するかですが、僕の場合は民間のグラントでした。民間財団が公募している研究助成金に応募するわけです。研究施設に所属している方は科研費など大きなものにチャレンジするのでしょうが、一般病院勤務のパートタイム院生がそこで勝ち抜くのは現実的ではないです。
研究スケジュール
まだ在学中なので、これが早いのか遅いのかは分かりませんが、ご参考まで。
4月 入学!データ収集(入学前から)
5月 データ収集
6月 初回統計解析
7月 結果の方向性を立てる
8月〜9月 論文書き始める
10月〜11月 論文書き終える, 指導教員から激しく修正要求
12月 とりあえず論文完成。英文校正に提出
1月〜2月 プレ査読で激しく修正要求
3月 やっと論文投稿!が すでにReject ×2 \(^^)/
続く……
2本目の研究も同時進行中です。
by みけ☺️