ボクの人生とテレビゲーム 9歳編
9歳、オトンの仕事の都合でボクの家族はインドネシアに住んでいた。
娯楽に飢えないよう、この頃には手持ちのスーパーファミコンのソフトもだいぶ増えた。
1994年、時代が進むにつれ、テレビゲームのクオリティもかなり進化した。
家には主に横スクロールゲームが多かったが、次に多かったのが格闘ゲームだった。
餓狼伝説、サムライスピリッツ、ストリートファイター2などなど、アーケードで人気のあったゲームは軒並み家庭で楽しめる様に移植された。
特にボクのお気に入りはドラゴンボールの格闘ゲームである
「ドラゴンボールZ 超武闘伝(スーパーぶとうでん)」
だった。
キャラクター系の格闘ゲームはハズレが多いと言われる中、このゲームは見事に成功を収め、その後2、3と続編が発売された。
まず、なんと言ってもキャラボイスがしっかりしていたし、当時の少年ジャンプで高い人気を誇っていた作品なだけに力の入り具合が素晴らしかった。
原作を再現した技の数々、ド派手な必殺技の演出、9歳のボクは画面の中の孫悟空が「かめはめ波」を撃つ度に興奮していた。
超武闘伝では、孫悟空を始めベジータやフリーザ、セルといった敵キャラまでしっかり操作できる。
ゲーム起動後に入力する隠しコマンドを用いれば使用キャラが増えるのも魅力的だった。
ちなみに隠しコマンドは「↑X↓B←L→R」を2回入力すると隠しキャラが使える様になる。
この隠しコマンド2と3では「↑X↓B L Y R A」を1回入力。
割りかしタイミングがシビアだったので何度も挑戦したものだ。
対戦ゲームは基本的にボクの弟が相手になるのだが、大体ボクが勝つのでそのうち相手をしてもらえなくなった。
いつもストーリー編で一人寂しくプレイしていたが、友人が遊びに来た時は一緒に対戦したものだ。
この頃はインターナショナルスクールに通っていたのだが、国際色豊かな友人たちにも評判が良かったのがこのシリーズのゲームだった。
さすが世界的人気漫画である。
格闘コマンドの入力は小学生には少し難しかったが、技が出ると嬉しかったし、お気に入りの技が確実に打てるまでコツコツと練習したのを覚えている。
今でも人気の高いドラゴンボールの格闘ゲーム。
その雛形とも言える超武闘伝シリーズは、ボクの人生のそばにいつもあった。
つづく
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