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豊かな彩りの中で
「人の個性って、例えるなら何に似ていると思いますか?」
色んな答えがあると思う。
ぼくは「色」だと思う。
自然を見ていると、ほんとに彩りが豊かだな、と感じる。
見上げた空に広がっている「あお」だけでも、いろんな「あお」がある。
一方で、植物にはほとんど「あお」がない。
けど、色んな「みどり」がある。
花はどうだろうか?
いろんな「きいろ」や「あか」「ピンク」など、空にも植物にもない色が豊かに表現されている。
目の前の世界を見渡してみると、世界は「豊かな色」で構成されていることに気づく。
仕事で、上場企業の組織開発や人材育成の仕事をしている。
だから、たくさんの組織や人を見てきている。
「新規事業を社内で立ち上げたいんですが、人材がいなくてなかなか上手くいきません」
「言われたことを言われた通りにやることは、うちの会社の人は得意です。
ただ、自分たちで新しくなにかを描いたり、新しくなにかを始めることが苦手です」
最近、そんな声を聞くことが増えている。
これを「色」で置き換えると、こんな風に言い換えることができるのかも知れない。
「新しい「色」を開発したいんやけど、みんな同じような「色」なので新しい「色」が開発できず、こまっています。」
ひょっとしたら、会社や社会には「色」が足りていないのかも知れない。
そして、これからは、「彩り」の時代に突入しているように感じている。
(というか、もうなってきていると感じている)
これからの時代は、たくさんの「色」=「個性」こそが時代を開いていく鍵になると思っている。
あなたにしか出せない「色=個性」があって、
いろんな人との関わりの中で、
あなたの「色」とあいての「色」が混ざり合って、
新しい「色」が生まれていき、
「あなた」が世界の色彩をより鮮やかなものに変えていく
これからは、言語の壁も、国境の壁も、ココロの壁も、自由に越えて、繋がっていく人がますます増えていくだろう。
なぜなら、外側の世界に壁は存在しないのだから。
自分が創りたい世界は、自分でつくることができる。
なぜなら、世界は優しさに溢れているから。
そんな世界が僕には見えている。
人はそれぞれ「個性」が違う。
ただ、
まだ自分の個性を充分に理解できていなかったり、
相手と自分の個性が違うことを、わかっていなかったり、
それぞれの個性が違う前提で、「個性を活かし合う」という考えと仕組みが、不足しているように感じる。
これからの世界で大切なのは、
・自分の個性を知ること
・相手の個性を知ること
・それぞれの個性を活かし合い、ゴールに向かって進んでいくこと
自分を知る、好奇心と勇気と
相手を受け入れる、素直さとココロの余裕と
お互いを尊重し合い、違いを面白がり活かし合う、オリジナリティーと遊び心のある社会を作っていきたい。
構想中の学校では、そんなことを大事にしてきたいと、たくらんでいる。