【アルビ日記】2023-9:vs鹿島 0-2
「帰還の33」
試合情報
・4/23(日)14:00キックオフ
・@デンカビッグスワンスタジアム。晴れ
・新潟8位、鹿島は4連敗中の15位
アルビレックス新潟・スタメン
GK小島亨介。DF新井直人、舞行龍ジェームズ、トーマス・デン、田上大地。MF高宇洋、島田譲、太田修介、伊藤涼太郎、三戸舜介。FW谷口海斗。
【途中出場】藤原奏哉、高木善朗、グスタボ・ネスカウ、松田詠太郎。
試合ダイジェスト
【前半】
開始早々鹿島が先制。右サイドからのアーリークロス、GK小島の頭上を越えファーに流れて鈴木優磨が頭で合わせる。26分鹿島に2点目。ゴール前混戦、鈴木から垣田、垣田がボレーで合わせた。0-2で前半終了
【後半】
HTでの選手交代はなし。鹿島は4-4-2の守備ブロックを引いて自陣に籠城。新潟は丁寧なパスワークで崩しにかかる。新潟は選手を入れ替えながら前線を活性化させ変化を起こしにいくが実らず。0-2で試合終了
瀬戸際の名門
リーグ戦4連敗と追い込まれている名門・鹿島アントラーズ。前節試合終了時にはサポーターと鈴木優磨が感情をぶつけて怒鳴り合う一幕もあった。岩政大樹監督の表情も堅い。
そんな鹿島が乗り込んできたビッグスワン。「漢(おとこ)の戦いが始まるな」という予感はあった。
で、やはり漢の戦いになった。
鹿島の顔ぶれ… 前線の鈴木優磨を筆頭に、垣田裕暉、CBの植田直通に関川郁万とビッグマンたちがズラリ。比較的小兵っぽいMF陣も、ピトゥカに樋口雄太、仲間隼斗と揃いも揃ってファイター揃いなのである。武闘派集団。パワーでねじ伏せる気満々な空気。
立ち上がりはちょっと圧倒された感じがあった。鬼気迫る鹿島。ピッチレベルの迫力は凄そうだ。くそー
◆
その鹿島に2ゴールを献上し、徐々に自分たちのペースを取り戻したアルビは、いつものように丁寧なビルドアップで前進していく。
ただ、いかんせん鹿島の4-4-2が堅い。
ハイプレスに来るわけではなく、DFとMFの2ラインをきれいに揃えて自陣に城壁を築く。待ち構えるタイプの守備。
さらにFWの1枚も積極的にプレスバックし、アルビのボランチを追いかける。全員守備意識高い。
4-4-2の守備ブロックは、例えば前節の福岡と同じやり方なのだが、鹿島の方はより後ろに矢印を持っていってる印象。全員が目を光らせて、守備の穴を作らない。
岩政監督「らしい」といえば「らしい」作戦。
間で受ける人
早々に試合をクローズしにかかった鹿島を崩せず、ホームで0-2の敗戦。
悔しいが、好材料もあった。
33番・高木善朗の帰還。(ミッドウィークのルヴァン杯で戻ってきているがリーグ戦はこの日が復活祭)前年9月の右ひざ前十字じん帯損傷から、7ヶ月ぶりの出場なのである。
後半途中の3枚替えのうちの1枚として、左サイドハーフに入った高木。左のやや低い位置で受けながらテンポよく球を捌いてリズムを作り出す。
絶好調・伊藤涼太郎とのコンビネーションも、良好そうだ。決定的なチャンスクリエイトまでは至らなかったが、この二人のパス交換で、1、2秒、時間を操れる感覚がある。
◆
高木は時間の経過とともに、中央にも進出していく。そうなると、高木の売りである「間で受ける」技術がいかんなく発揮される。
川崎Fの家長は右ワイドのポジション設定ながら変幻自在なポジション変更が許され、上下左右、様々な場所でボールを受けリズムを作る。
こういう動き、高木には期待しても良さそう。
そうなると伊藤が、よりゴールに近い場所で決定的な仕事に専念できるかもしれない。
高木と伊藤、うまく間で受ける人が増え、確実にパスコースが増えた終盤。鹿島選手が消しに消す狭いスペースを縫って、ゴールに迫る場面も増えた。
逃げ切りのため、岩政監督はCB昌子源を投入し、5バックに。5レーンを消しにきた。
逆に見るとアルビが5レーンを使えていた証拠でもある。もっとここの洗練が見たい。
今回は鹿島の執念に辛酸を嘗めたが、また楽しみな材料が増えた。
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