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【アルビ日記】2023-13:vs横浜FM 2-1

「まっこう勝負」

試合情報

・5/14(日)13:30キックオフ
・@デンカビッグスワンスタジアム。晴れ
・新潟14位、横浜FM2位

アルビレックス新潟・スタメン

GK小島享介。DF藤原奏哉、舞行龍ジェームズ、千葉和彦、堀米悠斗。MF高宇洋、島田譲、三戸舜介、伊藤涼太郎、小見洋太。FW鈴木孝司。
【途中出場】秋山裕紀、高木善朗、ダニーロ・ゴメス、新井直人、渡邊泰基。

試合ダイジェスト

【前半】
45分、右CKから横浜FMが先制。一度跳ね返されたボールを再度右に展開、内巻きのクロスに藤田が飛び込み頭で合わせた。その後5分以上の永いVARチェックの末、正式にゴール認定。0-1で折り返し。

【後半】
57分、新潟に同点ゴール。高が高い位置で引っ掛けボール奪取、三戸→鈴木とつないで最後は伊藤がGKをかわしてフィニッシュ。67分、三戸のゴラッソで逆転。鮮やかな右足ミドルシュート。2-1で新潟勝利。

チャンピオンと

昨シーズンのJ1王者・横浜Fマリノスをビッグスワンに迎える。主力の流出もありながらコンセプトの継続とバージョンアップもあり、今季もここまで2位と好調の横浜FM。

ボール保持型の横浜FMに対して、アルビももちろんボールを持ちたい。

ボールを持ちたい時に大事なのは、一刻も早くボールを奪い返すこと

奪われたら、おもちゃをとられた子供のようにぶわっとボールに群がって、また自分のものにする。

子供でも許されないこの行為がおおいに称賛されるのは現代サッカーのピッチ上だけかもしれない。

横浜FMはボールを持ちながら走りまくるスタイルで、もちろんガンガンハイプレスにくる。

それに対して今日はアルビも、負けずに奪いに行った。守備時はけっこう構えて相手が出てくるところを捕まえるやり方だったのだけど、今日は違った。「狩り」に行ってる感覚があった。

鈴木孝司も伊藤涼太郎も、三戸も小見も、マリノスのDFラインを追い込んでいた。

その甲斐あってか、横浜の左CB・エドゥアルドのパスを何回か引っ掛けていた。こういうところから全体のリズムは崩れる。他の選手がカバーを考えるようになり、前への出足が弱まり、ちょっとずつポジションがずれていく。

前半は、横浜の両WG、エウベルとヤン・マテウスにかなりえぐられる場面もあり、ヒヤヒヤだった。が、臆することなくチャンピオンとまっこう勝負を貫き後半逆転。ほんとに気持ち良い勝ち方。

思い切っていけるか

アルビの同点ゴールは、「ハマった!」という感じで手を叩いた。

再三引っ掛けていたエドゥアルドの縦パスを、狙っていた高宇洋がインターセプト。三戸がPA右角の鈴木につなぐ。鈴木は一拍おいてタイミングをはかり、裏をとるランニングをみせた伊藤にスルーパス。伊藤が落ち着いてGKをかわし、流し込む。

高があそこで奪えるというのが大きい。狙っているところ、出足もそうだけど、なによりあの場面であの位置で、前を向いて守備できるのが大きい

高の守備の出足が光る選手なので、ああいう仕事をさせたらかなり輝いてくれそう。先述の即時奪回のキーマンであり、二次攻撃、三次攻撃の緒になる選手。

高がその仕事をし続けるためには、一緒にボランチを組む選手や、DFラインの選手の気の配り方が大事になってくる。高からこぼれた球を摘める位置にいるか。ロングボールへの対処や両サイドへのケアは充分か。後ろの安定感が、特定の選手に前向きの矢印をもたらす。

高は心理的にも思い切って前方に狩りに行けていたように見えた。

そういう意味でアルビの後半の守備はバランスがよく、攻撃に厚みがあったな。

(逆に言うと、4-3-3で高がアンカー、というのが今ひとつハマりきらない原因はここにあるのかもしれない)

逆転弾の三戸舜介。右足にボールが乗っかった瞬間はビッグスワンが一つになった。ものすごいカタルシスだったことだろう。

今季これまでゴールがなかったが、吹っ切れるかもしれない。三戸が吹っ切れると攻撃の鋭さが数倍になる。上昇気流の予感。

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