【アルビ日記】2023-7:vs神戸 0-0
「勝点を拾う」
試合情報
・4/9(日)14:00キックオフ
・@ノエビアスタジアム神戸。晴れ
・新潟は2連敗中、神戸は首位
アルビレックス新潟・スタメン
GK小島亨介。DF新井直人、トーマス・デン、早川史哉、堀米悠斗。MF高宇洋、島田譲、太田修介、伊藤涼太郎、三戸舜介。FW鈴木孝司。
【途中出場】小見洋太、秋山裕紀、ダニーロ・ゴメス 、谷口海斗。
試合ダイジェスト
【前半】
新潟のボール保持が長い展開。自陣で神戸のプレスを剥がし、ワンタッチパスが決まるとチャンスに、引っかかるとピンチに。41分、伊藤のターンから右の太田へ、太田がカットインから左足シュートも枠の外。0-0で折り返し。
【後半】
神戸が2トップに陣形を変え、ややプレスがハマりだす。前線の大迫、武藤らがパワーを押し出した攻撃。終了間際、競り合いからパトリッキが抜け出し、GKとの1対1を冷静に決めたがVARによりオフサイド判定。0-0で試合終了。
パスでコミュニケーション
首位のスター軍団・ヴィッセル神戸。
大迫勇也に武藤嘉紀、山口蛍に酒井高徳。ネームバリューのある日本代表経験者がズラリ、そしてベンチにはアンドレス・イニエスタ。
こんなチームとアルビがやるのは単純に楽しいな。
今季首位を走る神戸のサッカーは、割り切った強さがあると見える。シンプルに前にボールを送り込み、大迫、武藤、汰木康也といった強力なアタッカーがなんとかする。中盤には山口や齊藤未月といった回収能力の高いハンターがいるので、二次攻撃、三次攻撃もしやすい。
昨年、降格争いを味わった名門が選んだシンプル・イズ・ベストなフットボール。
どんなサッカーでも、チームがまとまっていればそれなりに、ちゃんと強いのだ。
◆
そんな神戸に対して、アルビも「手数をかける」サッカーを頑固に継続。
J1の激しいプレスを受けながら、後ろでつなぐのはけっこうしんどい。観ているだけでも息苦しいときがある。
でもやる。前節の名古屋戦あたりから、その徹底ぶりが増し増しに。いや原点回帰と言うべきか。
ダメならやり直す。いい状態で相手陣内に入っていく。
そういう共通認識がみんなにあって、パスを回してインサイドキックでコミュニケーションを取りながら、「いまだ!」「ここだ!」という空気が共有できたときにチャンスになる。
イニエスタ
J1に入って今季序盤、相手より劣りがちだったアルビのボール保持率も、ちゃんと上回るようになった。
この数字は現代サッカーではあまり重要視されなくなってきた向きもあるが、アルビにとっては大事な指標。J2の、いいときの感触を取り戻してきたように感じる。
82分から登場したイニエスタは、アルビのこのサッカーを、どう見てただろう。イニエスタの目にどう映ったか、気になる。
イニエスタがボールを持ったときの時間が止まる感じ、空気が澄む感じは、画面越しでも伝わってくる。やはり特別な存在なのだ。
ロングボール主体の神戸のサッカーが、イニエスタによってどう変わるのか、しばらく継続して見てみたいチームである。
◆
判定があるならこの試合はそうとう難しい。判定もやっぱり引き分けかもしれない。
と思ってたら終了間際、事件が起きた。
アルビ陣内での競り合い。球際、とくに空中戦は試合を通して神戸に分があったことは否めない。それがアルビにとっては最悪の形で結実してしまったのが終了間際のシーン。
2つの競り合いに負け、ジュアン・パトリッキが独走したときの胃がキューッとなる感じ。
そしてVARになったとき差し込んだ一筋の光、オフサイドとわかったときの安堵感…
こういうドラマは、いつもたまらん。
とにかく、拾った勝点1。ラッキーラッキー。
でも今日のアルビはいいサッカーしてたんだから、この「1」をもらう資格は充分にあるのだ。
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