親父とおれと、ビートルズ
ビートルズを聴いてたら、
親父とバンドがしたくなった。
別にライブとかじゃなくてもいい。
先日共演の風takuyaさんが
カホンで息子のゲンくんとやってた。
親父も75。
まだまだ元気だけど
いつまで元気かわからない。
一緒に遊べたらいいな。
昭和の親父らしい、亭主関白で、子どもの頃は仕事ばっかで家にいなかった。
自分が中学に入り、酷いイジメにあってた頃は、3年にわたるガンとの闘病生活で居なかった。
高校に入り、
自分もバンドをやって、自我が強くなり、
勉強も手付かずになった頃に帰ってきて、
お互いどう接していいのかわからなかった。
親父が苦手で、嫌いだった。
俺は夢を追うんだ。
ギターを与えてくれたくせに、
熱中したら「どうせプロにはなれない、辞めろ」と押し付けてきた。
夜中に部屋の窓からギターもって、
裏庭の塀を超えてスタジオに行ってた。
そんな自分も卒業の時にバンドが解散して就職。
2000年、就職氷河期でたどり着いたブラック企業で、何もかもがわからなくなった。
時を経て、30歳を過ぎた頃にようやく親の苦労と喜び、幸せ、親なりの気遣い、
そんなのがわかってきた。
そのあたりから親に寄り添い、
助けられる存在でたりたいと願っていた。
決して悪い関係じゃないけれど、
親父は思春期の俺を見ておらず、
叱りつけて押し付けるばかりで
何やら後ろめたい気持ちがあるらしい。
ハタチくらいまではこっちも色々思うところがあったけど、もうそんなのとっくにどうだっていい。
仲が悪いわけじゃない。
けど、親父からしたら、俺にどう接していいかわからないまま、今に至っているみたいだ。
こんなに、実家に立ち寄った時にはわざわざ話す時間作ったり、
3ヶ月に一度くらい一緒に家族でファミレス行ったり、正月・誕生日・父の日・盆、、色々してんのに。
まだ拗らせてるんだ(笑)
そんな親父と、1番話ができるのは
お互い似た仕事をしてる部分でも、なんでもなく、
やっぱり音楽しかなくて。
ビートルズやベンチャーズの話をしてる時ほど楽しそうな表情は見てなくて。
だから、
一緒に音で遊んでみたいんだ。
昔ちょっと練習したことあるA hard days nightや、Two of us、
昔はギターパートしかできなかったけれど、最近は上手くないけど歌えるようになってきた。
だからビートルズの歌の練習もしてる。
これはたまたまだけど、そのTwo of usの歌詞は、ポールがリンダに向けた歌詞と言われてるけど、どこか俺と親父のような感じでもあるな。
親父の、リンゴなドラムに合わせてセッションもできるんじゃないかな。
難しくないはずなのに、どこか簡単じゃないその音楽の時間を、今年中にはとりたいな。