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初めての閃輝暗点
なるまで知らなかった閃輝暗点。今年、たった一度だけの経験でしたが、忘れないうちに書いておきます。
パソコン画面を見ていたら
午前中、会社の自席でパソコン作業をしていて、ふとディスプレイから目を離したら突然右目の視界が眩しくなる。太陽を見て目が眩むのとよく似た感じ。その瞬間は気にしていなかったが、その視界にある白んだ感じが取れない。そのせいでメールの文字が読めないし、若干クラクラする。5分くらいすると、視界の白みが、正円でギザギザの幾何学模様になる。このとき、これは絶対、名前のある症状だと確信し、ネットで調べようとするが、見づらく、しばらく休む。
病名発見、でも…
和らぐ気配がないので見づらい中探すと、ピッタリの症状を発見。その病名は閃輝暗点。治療法なし。その昔、芥川龍之介が苦しんだとのこと。しかしそこにはさらに恐ろしいことが。なんと閃輝暗点は偏頭痛の前兆で、数時間後にとんでもない痛さの頭痛に襲われると書かれているではないか…。不吉な宣告を受けたようで、気持ちはどんより。でもどこか、本当か?というような自身に起きていることだけれど、野次馬根性が顔を出す。同僚が心配してくれてロキソニンをもらったけどり、痛みが出てから飲もうと決めひきだしにしまう。来るのか、来ないのか。症状は20分くらいで和らぎ、視界も開けてきた。
結果は…
頭痛は来なかった。やれやれ。変な期待をしたが、もちろん痛いのは嫌なわけで…。このときもらったロキソニンは、後日帯状疱疹後の神経痛に大活躍しました。しかしこの閃輝暗点、実はかなり深刻な病気のようで、たまたま見た報道番組で苦しむ患者が映し出されていました。何度も繰り返し、そのたびに激痛に悩まされるのだとか。もう半年経ちましたが、再発はありません。このまま、何事もないことを自身に祈っています。
今回の一冊
芥川龍之介著
杜子春
閃輝暗点の先輩、芥川龍之介の作品は名作ばかりですが、いずれも短く読みやすい。そんなことで、中学生のころ、読書感想文の題材にした一冊が杜子春です。(当時はいかに宿題を楽するかが勝負で、薄い本というだけで手にしました)。読めば、幼い頃に読み聞かされた今昔物語と同じストーリー。パクリ?と、最初は思いましたが、今となっては文体とは何かを突きつけられた、文学観を変えられた一冊です。そして、何度も読み返す、数少ない一冊でもあります。純文学が苦手な方にもぜひオススメです。
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