無念
映画「94歳のゲイ」の主人公・長谷さんが亡くなったそうだ。
劇場で観たけど、同性愛が精神病として扱われていた時代のことが詳細に描かれていた。
誰にも打ち明けられない長谷さんは、文学にその想いをぶつけた。
ようやくカミングアウトをしたのは70を過ぎてから。
地元の紙芝居劇団に参加したり様々な人と交流して若い頃と比べると明るい人生を送られたのではないか。
もちろん、カミングアウトするのが正解ってわけではないけど、自己開示するというのは重要なことだと思う。
長谷さんが今の時代に生まれていたらどんな人生だったのだろうか。
想像するだけで胸が痛む。
もちろん、恋愛や結婚が人生において不可欠ということはない。
そうだけど、誰かのことが好きだという気持ちは抑えられないものだ。
同性カップルは生産性がないという意見があったけど、異性同士のカップルでも子供を持たずに生活する人はたくさんいる。
誰かのことを慈しんだり愛でたり尊敬する気持ちは対象が異性であれ同性であれ尊いものだ。
人生の終わりは必ずやってくる。
俺も自分の生きた証を残しながら精一杯人生を謳歌したい。