学生時代以来20数年ぶりに図書館にいった。衝撃を受けることになった。
先日、調べたいものがあり、ネットではどうも探せないので図書館で書籍を探してみることにした。
思えば学生時代に行った記憶があるが、社会人になってからは全く足を踏み入れていない。市の総合図書館にいったのだが、結構人がいてそれはそれで驚いた。まぁ無料だし、この暑さのなか涼しいし、座って本を読むスペースは確保されているし、最新の雑誌なんかもあってなかなかいいスポットだと思う。
システムも当時とは違うのでとりあえず利用者登録。
さて本を探すといっても、図書館の検索システムでは
「明確に書籍がわかっている」時
にはとてもスピーディーに探すことができる。
だが、
「こんな内容が載っていそうな本」
「こんな感じ」とか雰囲気では探せない。
そこで図書館の相談カウンターの人に聞いてみた。
「○○年代くらいの○○市の街並みの写真があるような本はありますか?」
「今、お話を伺った感じだと郷土資料のコーナーに行ってみてください。そこに職員がいますので聞いてみてください。」
早い。早速郷土資料コーナーに移動。
「○○年代くらいの○○市の街並みの写真があるような本はありますか?」
「えーっと、なるほど、ではこちらの棚が○○市の市政に関する資料ですが、ちょっと違うかもしれません。あとは交通、鉄道系のこの辺か、旅行関係のこの辺か・・・。私の記憶している限りではこのあたりです。」
えーっ?
図書館職員さんって本のジャンルや場所だけじゃなくて内容もある程度記憶してるってこと?
まじか?
ちょっと紹介された棚の本を探していると・・・あった。
確かに昔の街並みの写真にたどり着いた。驚愕。
「ありがとうございます!見つかりました!」
「よかったです!でも郷土資料コーナーのものは貸出できないのでちょっと調べてみますね…閉架図書に貸し出しできるものがありますので、この紙をもって貸し出し窓口に行ってください。裏から出してきますので。」
神か。
局所的には、はやりのAIよりずっと優秀だ。
AIにはない「好き」という感情の強さだな。
質問すると職員さんは嬉しそうに答えてくれる。
本が好きじゃないと務まらない仕事だと思う。
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