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PLATEAU XR & デジタルツインハッカソン2024に参加した話

PLATEAU XR & デジタルツインハッカソン2024

2024年10月6日〜10月13日まで大阪・福岡・鹿児島・出雲の4都市でオフライン同時開催のハッカソンイベント。
今回のテーマはPLATEAU XRとデジタルツイン。
イベントページ:  https://osaka-driven-dev.connpass.com/event/320755/


はじめに: ハッカソンの概要と参加動機

参加を決めた理由や期待

ハッカソンイベントに久しぶり参加してみたく、イベントサイトで探していたところ大阪で開催されると知り興味を持ちました。
内容も個人的に興味のあるXR系の内容で、どうやらチームビルディングの前にハンズオンもおこなわれるということで参加を決めました。

今回のテーマについて

PLATEAUとは
Project PLATEAUは、国土交通省が様々なプレイヤーと連携して推進する、3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化プロジェクトです。3D都市モデルとは、実世界(フィジカル空間)の都市を、仮想的な世界(サイバー空間)に再現した三次元の都市空間情報プラットフォームです。
建物や道路等の都市空間に存在する様々なオブジェクトの三次元形状と、それらのオブジェクトの意味情報(建築物の名称や用途、建設年などの属性情報)を
パッケージでデータ化することにより、都市空間そのものを再現するデジタルツインを実現できます。

XRとは

VR, AR, MR等の技術の総称です。

デジタルツインとは
現実のデータを、コンピュータ上で再現する技術のことです。

ハッカソンとは
hack(ハック)とmarathon(マラソン)を組み合わせた造語で、 マラソンのように与えられた時間を徹してアプリやサービスの開発に没頭し、アイデアや成果を競い合うイベントの総称です。 複数の参加チームが切磋琢磨することで、新商品やサービスの誕生につながる可能性を秘めたオープンイノベーション手法の1つとして知られます。 ソフトウェアの新規開発や既存プログラムの改善作業を通じ、スキルアップや人材育成を図る目的で実施されることもあります。

ハッカソンの流れ

  • チームビルディング
    チームビルディングの流れとしては、アイデアを出した方々がそれぞれ、プレゼンを行い、それらに共感したアイデアに投票してチームを構成していく流れです。
    自分は「XRで未来都市をデザイン」するアイデアのチームに入りました。
    理由としては、昔スーパーファミコンのシムシティにはまっていたこともあり自分で都市を作ることに興味があったからです。また、リアル都市を作るノウハウがあれば、今後業務でもアプリ開発のネタになるのでは考え参画を決めました。

開発したプロジェクトと技術解説

初期構想

チームメンバーであるMASSANさん(発案者)による初回プレゼン資料

コントリビューター

開発したプロジェクト

XR CITY SIMULATOR in Umekita
今回ハッカソン会場が、大阪うめきたに新しくオープンしたグラングリーン大阪で開催されたので、この場所を題材に挙げました。
サブタイトルとしてPLATEAUで再現する「大阪うめきた」のもしもの未来像をテーマにしています。

今回チームメンバーはPLATEAUやUnityに慣れていないこともあって、1週間で何ができるのかを考え、ひとまずはPLATEAUのデータをUnityで表現(ビルなどを建てる)ことを第一に目指しました。

またただ建てるだけでは面白くないので、エヴァのジオフロントみたいに建物がニョキニョキって生えてくるアニメーションが未来的な感じがして良いと考え、そこを目指しました。

使用技術

開発
PLATEAU、Unity
スライド・動画
Canva

アプリケーションの構想

  • 疑似体験(メイン要件)
    シムシティみたいに街がリアルタイムに成長していく様子をPLATEAUを通じて疑似体験ができる。未来の車やドローンなど未来感を体験。

  • ARデバイス(可能なら)
    スマホデバイスを利用して、実際にその場所に行くと、建物の説明などが出てきて没入感溢れる構想。

  • もしもな世界(可能なら)
    もしも大阪が未来でディストピアな世界になっていったら、どんな街並みになっていくのかを仮想世界を表現。

スケジュール

要件定義

  • まずは疑似体験として見せる

  • シムシティみたいに街がリアルタイムに成長していく様を見せる

  • ビルを3次元で見るだけでもたのしい

  • 自動運転車両やドローン街を行き交っている

  • まずはPCで動くものを作る

  • スマホAR(可能なら)

動画デモ

https://www.canva.com/design/DAGTWjI5qPA/-fq4-Chs14AAmRKnlk3a8A/watch?utm_content=DAGTWjI5qPA&utm_campaign=designshare&utm_medium=link&utm_source=editor

開発中の苦労と学び

プロジェクト進行中の課題や壁

個人的な壁としては、PCのスペックが大きくのしかかりました。まずUnity環境を作るだけで、20GBほど持ってかれたと、PLATEAUの都市データをPCにコピーしてくるだけで20GBも容量を持っていかれたことです。
そのせいで、残りのPC容量が20GBになってしまい、UnityでPLATEAUデータを展開することができなくなってしまい、自分自身は開発を諦めました。
またMacBookAirのメモリ8GBではかなりきついと思いました。
その代わりアイデア出し、スライド・動画編集に注力しました。

チームの課題としては、各メンバーも慣れていないこともあってPLATEAUデータをUnityに再現することで時間がかかった印象です。また、1週間の開発期間があったとはいえ、平日メインでの開発のため、本業の状況によって開発に注力できない問題もありました。

あとは2人の開発者同士でデータ共有する際、Unityのアカウント連携がうまくいかず、最終的にはそれぞれで作ったものを動画におさめてもらい、あとは動画編集でドッキングして見せる方法を取りました。

今後の展望

スマホでAR機能

スマホデバイスを利用して、実際にその場所に行くと、建物の説明やスタンプラリー企画など、うめきた周辺で遊べるコンテンツなど、没入感溢れる機能が搭載できれば面白いものになっていくだろうと構想している。

ディストピアの世界など

映画に登場するようなディストピアな世界線を表現しても面白いかと思い構想している。例えば、レジスタンス、地下秘密基地など、映画のような世界を体験できるコンテンツ展開。

振り返り

まずは、初めの目的でもあったビルをニョキニョキ建てていく様を表現できたのはよかった。ただどうしても単調な感じとなり未来感溢れるような成果物とはいえないのが現状なので、ARチックなUIだったり、実際に街を人物が進んでいくインタラクティブなどがあってもアプリとしての完成度が上がったんじゃないかと思います。
個人的には、本来Unityでの開発がしたくてハッカソンに参加したのですが容量やスペックの問題で開発ができなかったのが大きな心残りです。
もし次回PCを買い替える時にはスペックの重要性をあらためて見直してみるのも良い学びとなりました。

受賞作品

※デモ動画は著作権の観点によりXの投稿を表示しています。
※同様に画像も会場で撮影したものに限ります。

EchoLocation

  1. 「声(音)を出すと周囲が見えるようになる(ソナー)」

  2. 高音・低音・母音・子音により見えるものが違う
    例1:高音を出すと耐震性の高い建築物が見える
    例2:低音を出すと水害耐性の高い建築物が見える

  3. 出す声(音)が大きいほど遠くが見える

ジグラートMR

  1. 実際の街並みにプロジェクションマッピングを行ったような体験ができる

  2. MRデバイスを使うだけで、街全体が不思議な雰囲気になる

屋上会議

  1. 普段はできない所で打ち合わせ

  2. 街中ならではのギミックでつまらない会議での眠気を覚ます

  3. 時間制限機能があり、時間が来ると、徐々に街が水没してくる演出

島根 VS 鳥取陣取りゲーム

  1. あるエリア(大阪舞洲辺り)を島根化する

  2. 某イカ陣取りゲーム(笑)のスタンプ数で陣取り合戦する

  3. マルチプレイにも対応

【グランプリ】TALKING BUILDING

  1. PLATEAUの持っている属性情報をビルを擬人化して教えてくれる

  2. ChatGPTのRealtimeAPIと組み合わせ

  3. スマホARに対応

最後に

ちなみに、残念ながら受賞には至りませんでしたが、ハッカソンを通じてチームメンバーと1つのものを作れたり、PLATEAUという国土交通省が完全無料で提供してくれているリソースを知ることができたり、大きな発見を得たのがよかったです。
何より、ハッカソンイベントの楽しさを再認識できたのがよかったです。
今後も興味のあるハッカソンには積極的に参加することで、良い体験を得ていこうと思っています。

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