短文バトル・第5回「遅刻」
前職場にいた頃。電車では始業に間に合わない時、近所の駅でタクシーをよく拾っていた。片道で2,000円弱かかるが、家賃光熱費と夕飯、たばこにソシャゲくらいしかお金の使い道はなかったので、遠慮はなかった。慣れたドライバーは、行き先を言わずとも会社近くまで運んでくれる。
家族のために出稼ぎにやってきた沖縄の人、競馬の3連単で1000万の配当を取ったことがある人など、タクシーの台数だけ人生があった。それがわかっただけでも、高い出費ではなかったと思う。
10年ほど企画・マーケティング関連の会社にいました。 その時の激務で出会った仕事やすごい人々のお陰で今の自分がいるので、本noteでもよりよい仕事や働き方について模索していければと思います。