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★ユキチャンの21(アマンテビアンコ)

🌈当記事を見つけて下さって、ありがとうございます。

今回は上位指名馬アマンテビアンコ(牡馬)のエントリーです。各媒体で扱いが大きかった白毛馬(&黒本・毛の馬)だけあって人気を集めると思い、当初の予定よりも順位を上げて提出した結果、念願叶ってゲットできました。非常に嬉しいです。また、その他POGでもご一緒にされる方がおりましたら、宜しくお願い致します。


ユキチャン2021 牡(アマンテビアンコ)

父:ヘニーヒューズ
母:ユキチャン
母父:クロフネ
厩舎:宮田敬介(美浦)
馬主:シルクレーシング
生産:ノーザンファーム


母ユキチャンは関東オークス(JpnI)を8馬身差で圧勝し、白毛馬初の重賞制覇を成し遂げた競馬史に残る偉大な牝馬です。地方転厩後もクイーン賞(JpnIII)、TCK女王杯(JpnIII)を制するなど勝ち星を重ね、可愛らしい容姿と共に競走馬としての才能も兼備していることを証明しました。

ユキチャンの母"シラユキヒメ"を起点とする子孫は、飛ぶ鳥を落とす勢いで一流馬を量産し続けています。白毛馬として数々の記録を打ち立てた令和のアイドルホース・ソダシ(桜花賞、Vマイル、阪神JF)、一生懸命なレース振りで全国の競馬ファンを虜にする美形馬メイケイエール(京王杯SC、セントウルS、チューリップ賞など重賞6勝)、白毛馬史上初となるJRA芝・ダート両重賞制覇を達成したハヤヤッコ(函館記念、レパードS)が重賞戦線で活躍中です。

上記以外にも、出色の内容でOP戦を勝ち上がり重賞奪取を目論むソダシの全妹ママコチャ(安土城S/5勝)、キレキレの素晴らしい決め手を持った有望牝馬ルージュエクレール(3勝)などがターフを賑わせており、シラユキヒメ牝系出身馬の活躍は筆舌に尽くしがたいものがあります。

シラユキヒメ牝系に属する馬の中でも、"白毛遺伝子"を受け継いだ白毛馬はJRAで17頭中13頭が勝星を挙げ、その勝馬率は76.4%と驚異的な数字をマークしています。このうち性別を牡馬に限定すると、6頭中5頭(ハヤヤッコ、シロニイ、ダノンハーロック、ホワイトベッセル、マイヨブラン)と勝馬率は83.3%まで上昇、しかも全5頭がPOG期間内に勝ち上がりを記録しています。未勝利馬はユキチャンの初仔シロクン(父ブラックホーク)で年明けデビューでした。シラユキヒメファミリー所属の白毛の牡馬は、総じて仕上がりが早く、順調に来ていればまず外さない抜群の安定感を誇っています。

肝心のユキチャンの繁殖成績を見ると、JRA出走の5頭中4頭が勝ち上がり、シラユキヒメ牝系らしい繁殖能力を存分に発揮しています。ただ、代表産駒は現4歳の牝馬ハイアムズビーチ(3勝)で、その他ハウナニ(2勝)、ポリアフ(1勝)、マイヨブラン(1勝)と、確固たる大物の排出には至っていないのが現状です。

しかし、キングカメハメハ→ハービンジャー→ロードカナロア→ヨハネスブルグと、芝G1実績馬(芝向き種牡馬)ばかりが配されてきたユキチャンに、ダート型種牡馬ドレフォンを付けた途端いきなりハイアムズビーチが出現したことは、示唆的な出来事に思えて仕方ありません。シラユキヒメ産駒の中でも抜きん出たダート実績を持つユキチャンには、本格派のダート型種牡馬がフィットするのではないか、このような予測を立てても決して的外れではないでしょう。ハイアムズビーチの父ドレフォンと同じく、Storm Cat系のダート名種牡馬ヘニーヒューズ(ダートG1・2勝)を父に迎えて誕生した本馬アマンテビアンコ、ユキチャンの代表産駒として大仕事をしそうな予感がひしひしと漂っています。

ヘニーヒューズはセックスバイアスが牡馬に偏っている種牡馬です。本邦輸入以前に活躍したアジアエクスプレス(朝日杯FS)、モーニン(フェブラリーS)、ヘニーハウンド(ファルコンS)、ケイアイレオーネ(シリウスS)をはじめ、ワイドファラオ(かしわ記念)、アランバローズ(全日本2歳優駿)、レピアーウィット(マーチS)、フルデプスリーダー(エルムS)、ペリエール(ユニコーンS)、タガノビューティー(かしわ記念2着)、ニューモニュメント(川崎記念3着)など、ヘニーヒューズ産駒の代表格は圧倒的に牡馬優勢です。

ヘニーヒューズは自身の大柄な馬格を伝えやすい種牡馬ですが、上級に出世する馬も大型馬が多いという特徴があります。同父産駒の代表馬アジアエクスプレスとモーニンは、いずれも500kgを優に超える超大型馬でした。本馬アマンテビアンコはPOG本掲載時点で破格の"530kg"を計測。体重面において同父産駒の成功パターンをクリアしている、この点も本馬を上位指名にまで押し上げた理由のひとつです。

代表産駒のデビュー時体重
アジアエクスプレス
(534kg)
ケイアイレオーネ(524kg)
モーニン(522kg)
レピアーウィット(512kg)
ヘニーハウンド(500kg)
タガノビューティー(500kg)
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ワイドファラオ(496kg)
ペリエール(474kg)
フルデプスリーダー(462kg)
アランバローズ(428kg)

ヘニーヒューズ×ユキチャンの配合面については、ユキチャン内のTopsiderやDroneやFrench Deputyを父系Storm Catに集約しているのが特徴で、これら血脈の長所は大箱コース向きの柔軟性溢れる末脚です。東京競馬場で見せた同父系ハイアムズビーチのパフォーマンスから察するに、本馬アマンテビアンコも広々とした走りやすいコースで末脚を活かすタイプだと予想しています。

「父ヘニーヒューズ×母父クロフネ」はこれまでJRAで16頭中4頭しか勝ち上がっておらず、勝ち頭ケイアイロベージ(4勝)以外は全て1勝馬という状況。組み合わせに拘る血統論者からすると、手放しで称賛しづらい配合です。しかし、シラユキヒメ牝系に所属する白毛のヘニーヒューズ産駒は、本馬アマンテビアンコが完全なる初個体となります。ネガティブニックスを打ち消しても驚けないバックボーンの持ち主であることは明々白々、私はシラユキヒメの"人智を超えた遺伝力"に賭けたいと思います。

6月17日(土)、東京・ダート1400mの新馬戦に出走したアマンテビアンコは、スムーズな形で直線を向くと上がり36秒5の末脚を繰り出して1着ゴールイン、デビュー勝ちを決めました。今期POGの初勝利をプレゼントしてくれて本当に嬉しかったです。ありがとうございました。

1月25日の早生まれとはいえ、2歳6月にあれだけ余裕綽綽に新馬勝ち出来る馬は希少中の希少で、1分25秒5の勝ち時計も良馬場としては破格の好時計、ダート路線で相当の活躍が見込めるハズ。今後の競走生活を想像したときに脳裏で再生された、明るい未来が現実化しますように、そんな願いを込めまして当エントリーの締めとさせて頂きます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。皆様に、競走馬との良いご縁がありますように🙏

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