発達障害児の父として感じたこと 4 〜ADHDの息子が関心をもつタイミングは?〜

今度中学生になる息子は、いろんなものにハマってきた。本日はどんなものにハマり、そこに親としてどう関わったかを書いてみました。最後まで読んでいただけると幸いです。

・ADHDの特性の過集中
一度ハマるとやりすぎることが多い。
ハマることは良いことじゃないかと思う方もいると思いますが、これは日常生活に支障が出るレベルです。
「出かけるよ」と言っても、すぐには切り替えてくれません。事前に何時までと伝えても、大体20分オーバーです。
「ハマる」=「切り替え」が困難となります。

もちろん良い面もありまして、
人目は気にしません。これやりたい!となったら、勝手にやり抜きますし、スピードがあり、かつ理解が深いです。

前出の通り、時間が決まっていることに大変ストレスを感じる傾向にあります。
さらに視覚過敏や聴覚過敏があります。
これも側から見たらわからないですし、
親でもたまに忘れてしまうことがあります。

そんな息子はいろんなことにハマってきました。

・読書
息子は小さい頃から本を読んでいました。
1年間で213冊読んで学校で表彰されています。
速読のようなスピードで読むので、本当に理解しているのか?と試しに聞いてみるとしっかり内容を理解しています。
ただし、自分の興味を持った本しか読まないです。この部分は特性が出ていると言えます。
大量の本を読んでいるだけに知識は豊富だと思います。

最近はYOUTUBEを1.25倍速で、傍でマイクラをやりながら視聴しているので、読書量は減少しています。

・カブトムシとクワガタの育成
自分が子供の頃は夏にカブトムシを捕まえて、車に置いたまま食事に行ったため、熱中症でカブトムシが死んでしまったという苦い思い出しかありません。しかし息子は違いました。
息子が興味を持ったのは、母が親戚からカブトムシとクワガタを20匹以上もらってきたことがきっかけでした。
息子の関心アンテナが立って、ホームセンターでニジイロクワガタのつがいを購入。
産卵し、サナギまで育てました(サナギは羽化できず死んでしまいました)。
ホームセンターで買ったニジイロクワガタのオスは世話し続けて3年ほど生きました。
亡くなった後は、標本セットを買ってきて、ニジイロクワガタのオスを標本にしました。

もう一つがヘラクレスオオカブトです。
こちらは幼虫から育てて3年で羽化までいきました。こちらも成虫にはなれず死んでしまいました。

3年間でカブトムシ業者を3社訪ねました。
自分の子供の頃では知り得なかった世界を息子を通して知ることができました。

・折り紙
小学3年生の時クラスメイトが折紙をやっていた影響でやり始めました。
図書館から折紙の本を借りてきて、ひたすら折っていました。
見ないで折れるものも多く、創作でドラゴンを創っています。
マックで家族で休憩していたのですが、
トレーに敷く紙を正方形に加工して、折紙の材料にし、5つ首のドラゴンをオリジナルで創っていました。マックを出た後の電車の中でも降り続けていました。

・ポケカ
ポケカ(ポケモンカード)はブームですね。
大人もハマっている人が多いです。
こちらも息子の友人がポケカにハマっていた影響から始めたものです。
お金をかけずにいかに勝つかに親としてはこだわって欲しいと思いました。
息子は限られた小遣いで、効果的なカードを考えて買っています。
算数は苦手だ言ってますが、こういう時は計算して、カードショップをハシゴし、限られた資金上限ギリギリの買い物をやり切ります。

毎日平均2時間以上1人でバトルのシミュレーションをやっています。

いろんな息子の関心を通してわかったことをまとめてみました。

まず、他者の影響の大きさです。

・友人の存在
人の影響は大きいです。
どんな出会いが集中の対象の幅を広げるかわからないためです。友人がやっていたから始めることが多い。
親の願いとしては、突き抜けてほしいと思います。もっと作品や考えを息子なりのペースでアウトプットしてほしいです。

・妻の存在
妻が関わることで、勉強への姿勢ができています。しかし、1日15分が限界です。
それでも毎日コツコツやることで、
短時間でも理解できていまふ。

もう一点気をつけていることが、
早寝、早起き、家族食事です。
ここはなかなか守れてないのが実情です。
遅くに寝て、遅くに起きて、
集中で切り替わらず、
家族と一緒に食事ができていないです。

軸はブラさないものの、
長い目で見て、生活習慣を確立してくれたらいいと考えます。

・内向的なものを外向的には親のエゴ?
好きな事を広げてほしいです。
そのために親として子供の興味にひたすら付き合う。そして、できたこととすごいと思う事を回数を決めて褒めるよう志しています。
またそれをやるために、家庭での時間がどうしても必要になります。
なので仕事でも、良いパフォーマンスを出して時間を捻出しないといけないと常に考えております。

・手伝いが必要
親も息子と同じ趣味ならいいが、それは厳しい。ポケカと言われても、ハマれないものはハマれないです。
ただし、少なくとも情報集めは親として協力しております。息子が興味があるイベントについては極力参加してます。

・本人なりのペースがある 自分も親のペースでされて嬉しかったのか?
何をチャレンジさせるのかを親が強烈に後押ししたらどうなるか?
これはやらされ感が伴うことになります。
仮に息子がやってくれたとしても、結局何も自信ならないと考えます。
いつかは彼の興味で積み上げたものが、外に発見されると信じています。
親としてスタンスを守ることは、親にとってもチャレンジです。

・環境が大切
良い影響を受ける場所に行く。
「ほら頑張ってきなさい」と、子供任せではだめだと考えます。
子供のコミュニティが存続すると、その関心が存続する。

・親としてできること
1番は家族時間を1時間確保すること。それと休みに子供と関わっているときは携帯を触らないようにしたいです。
そして話を聞いて褒めること。とにかく褒める。
それを平日もルーチンとしてやること。
仕事だけ、家庭だけとならないよう留意し、両方を進めること

このようにまとめると
親としてやれていることもあるなと認識できました。さらにまだまだ工夫の余地があることもわかりました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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