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通り過ぎる外国人
おかしいぞ。おかしい。こんなはずではなった。
毎日お祭りのように人がいる、歌舞伎町のさくら通り。
SHOGUN BURGERと書いた看板と提灯があれば集客には困らないだろうと思っての出店だったが、まったくお客様が入らない。
1日6万円ぐらいの売り上げが毎日続く。家賃120万。これはまずい。
朝から深夜まで毎日働いた。深夜は友達を呼んで毎日スナック営業。
乾杯して馬鹿騒ぎしてなんとか売り上げを作る。
そんな毎日を3ヶ月ほど過ごした。
本当にきつい。
そして体力には自信がある本田大輝が、
ついに生まれて初めて倒れてしまった。
扁桃腺が信じられないぐらい膿んで、食堂の半分が腫れと膿で塞がった。
喋れないし、物が食べられない。39度の高熱。3日間も寝込んだし、何も食べられなかった。唾も飲み込めない。あんな辛い時は今までなかった。家族を富山に置いての単身赴任だったため、本当に死んでしまうのではないかとマジで思った。
本当に倒れるぐらい働いた。
あと2ヶ月後資金ショートすることがわかっていたから、色々な施策を行っていた。
まずはインバウンド対策。
トリップアドバイザーや大衆点評、そしてグーグルマイビジネスを重点的に隅々まで編集した。こまめなコメントへの返信もかかさなかった。
友達の渋谷の塚地こと蛭田さんがすごく協力してくれたのも記憶に印象深い。
https://note.com/terry_gourman
その他ホテルにチラシ配り、キャバクラ、ホスト、BARなどに、深夜出向いて出前のメニューを置いてもらったりしてたなぁ。相当配ったし、相当な歌舞伎町の皆様に頼んでもらった。面白いお店ばかりだった(笑)
そんな努力も虚しく倒産まで、刻一刻と迫っていった。
つづく