求道者スティーブジョブズの苦悩と悟り

写真家の小平さんとの出会いがありました。
私と同世代のフォトグラファーがファインダーにおさめてきたITレジェンドたちの物語。

スティーブ・ジョブズの伝説は様々な書物で語られています。私も彼と同じ年齢であり、昔から多くのエピソードに触れてきました。

そして、2005-2007にデジタルエンタテイメント会社の米国法人で活動している時に、彼と彼のチームと仕事をしていたこともありました。

この本で一番心に留まったフレーズがあります。
最期の病床で

『私が勝ち取った富はこの世だけのものだ。死後も一緒に持ってゆけるものではない。持ってゆけるのは、「愛」によってもたらされた「思い出」だけだ。それだけがずっとあなたとともにある「真の富」であり、あなたに力を与えてくれ、あなたの道を照らしてくれるものだ』

個性が強く『嫌なやつ』と言われながら世界を変えた人物の最後が残した「真の富」の意味！

私自身、自分の人生活動意義を心の中で反芻しながら、天才のSick in bedでの悟りを共有できた一冊でした。