アイヌ文化から学ぶ! 「敬い」、伝える カムイの道

私は、いつも日曜版 日経新聞の【Nikkei The Style】を楽しみにしています。

昨日のテーマは「アイヌ文様の原点を訪ねて」とされ、北海道命名150周年の今年「アイヌ文化」の探訪記です。

北海道・樺太地(和人は蝦夷地と呼んでいた時代も)のネイティブであるアイヌ民族は、森羅万象に宿る神々を敬い自然と共生してきました。
文字を持たない彼らが、自然をモチーフにした文様は、何かを伝える文様言葉だったのかもしれませません。

アイヌ民族の信仰では、この世のあらゆるものに〈魂〉が宿っていると考えられました。なかでも、動物や植物など人間に自然の恵みを与えてくれるもの、火や水、生活用具など暮らしに欠かせないもの、天候など人間の力が及ばないものを〈カムイ〉として敬いました。

アイヌ民族の信仰では、この世界は人間とカムイとがお互いに関わりあい影響を及ぼしあって成り立っているものだと考えられていました。このような考え方は、自然との関わりを深く持っていた昔の暮らしにとっては、生活に必要なものを手に入れたり使いこなしたりするための知識やしきたり、あるいは天災や病気への心構えなどを表すものでした。

自然に包まれ、自然に人生を委ね、泰然と生きてゆくネイティブアイヌの文化を学ぶ事により、便利過ぎる現代の暮らしを見つめ直す機会になりました。

テクノロジーは、素晴らしい技術革新をもたらし『便利文明』を創り出してゆきますが、人間にとって、自然との共生に歪みがでてくるテクノロジー進化はしっかりと見極めてゆく必要があります。

人間回帰、自然回帰の意識を胸に今週も社会活動です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?