大企業の「王国」的な意識の同質化と自前主義のリスク
朝の通勤特急「湘南」の移動オフィス⁉︎から思い立ったテーマを一本!
私自身、組織に雇用されて「仕事」をするスタイルを卒業してこの3月で5年目となります。
そして、このブログを始めて8年目に入ります。
今は、株式会社HLD LabとMetatech株式会社を経営しながら、一般社団法人デジタル田園都市国家構想応援団の専務理事や、社)日本ライフシフト協会理事、社)ゲームカルチャー協会理事、社)日本ワーケーション協会特別顧問などの社会活動を通した「志事」にわくわく時間を過ごしています。
活動の領域も、SDGs 、教育、福祉、ライフシフト、健康、農林水産、メタバース、IoT AI VR AR DX 、アート、ワーケーション、ブロックチェーン、Web3.0…など多岐にわたります。
「志事」のパートナーは、超大企業からスタートアップの個人会社まで様々なのですが、「大企業」や「大規模組織」とお付き合いしていて思う事があります。
今日の思い付きのテーマは
『大企業の「王国」的な意識の同質化と自前主義のリスク』!
私自身もIBJ、ドイツ銀行、スクウェア・エニックスと規模の差はありますが、「大企業」で「仕事」をしていたので、組織務め時代にはあまり感じていなかったのですが、大組織から『下野』して、一般社会の目線から見える「大企業意識の景色」に違和感を感じる事があります。
所謂、大企業の多くは、信用力、資本力、人材力、そして総合的な事業力を持っています。
そこで勤務する「正社員」は、社会的信用や自社ブランドへの誇り、優越的な自己満足意識に加え、(時代背景により変化はしますが)恵まれた給与・報酬等を持ち合わせた「社会の勝組」的意識を持つ傾向があるように思います。(組織内での職務や職種による能力評価ポートフォリオはさまざまですが…)
こうした「大企業組織人」には、共通する『価値観の傾向』や『思い込み』があるように思います。
あくまで、私自身の体験から自省している事ごとを含めた私見なのですが、それは、
・組織の「看板価値」と「自個価値と個能力」の混同
→組織に属することが自分の能力と思ってしまう傾向
・公私にわたる「ヒエラルキー」の意識構造
→職位が意味する「職責と権限」が人格的上下意識に思い込んでしまう傾向
・組織や上司への「同調」と「迎合」を美徳とする意識構造
→異端者や超個性人は「異分子」と見做される傾向
・異能的エッジ人材との「調和」が不得手
→ダイバーシティを唱えるものの「インクリュージョン」するフレキシブル意識に不慣れ
・企業風土・文化と称する『価値観意識の同質化』が、組織内調和を醸成してゆく!といった暗黙的意識観
→「だよね!」「いいね!」は「確証バイアス」増幅のリスクに
・その結果、外界社会との「意識の温度差」への無意識的な不感症症候群に
ひとつの事例が
・零細組織や個人ベースが有する「アイデアやセレンディピティ」を「情報交換」の名の下に収集し、その後は『自前主義』で社内成長させる事が普通の感覚!
などなど、大企業だけではなく公共や学術的組織など、要は「大規模人間集団」が組織化された「場」において共通する兆候とも言えます。
この社会が悪いと言うことではありません!
ただ、大企業の「王国」的な側面が醸す「意識の同質化」と「自前主義のリスク」とは何か!を考えてみる観点を持っておく事が大事では、と思う朝です。
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