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コロナが変える社会 その19 コロナ感染者の『人権と世権』

そろそろ9月の声が聞こえてくるも、残暑が厳しい日が続いています。
コロナ禍は衰えを知らず、日々新たな感染者数の公表に、社会は一層神経質になっている感があります。

医療従事者とその家族への差別や嫌がらせ、そして感染者が確認された組織への誹謗・中傷!

人は、時として『匿名』の仮面をつければ残酷な本性を剥き出します。

コロナ社会では、誰もが感染する可能性があり、感染した方々へのケアや医療措置を受ける事は、自分ごとでもあるはずなのですが、.....
罹患していない人の中には「うつすな!」「感染者をクビにしろ!」「医療従事者の家族は学校に来させるな!」ひどい場合には「死ね!」などの言葉の暴力を容赦なく振りかざす輩が少なからず存在するのも現世です。

人間は多様で、我欲の意識を誰しもが持っている複雑な生き物です。
自治体の中には「人権窓口」を設け始めたところもあるようです。

人間の「尊厳」たる「人権」を尊重する意識は、「常識」として、普通の社会人であれば誰もが持ち合わせているはずです。

でも、自分の利害に影響を及ぼす状況となると....「世権」あるいは「社会権」的な「歪んだ正義」を振りかざして、感染者の人権を蹂躙する発言や行動をとる人たちを「けしからん!」と言っているだけで何も変わりません。

コロナは、人類意識のパラダイムシフトのきっかけとなります。
人社会で「お互いさま」や「相互扶助」、そして「慈しみ心」...要は「人間愛」を今一度思い起こして、新しい社会にシフトしてゆく事こそ「ニューノーマル」だと思う朝です。

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