「エイジレス・ライフデザイン」の心得ノート その62 人生を「成幸」に導く『人脈力』のつくり方
1.人脈の作り方と広げ方
よく「あの人の人脈は凄いよね!」とか、「彼は人脈広いよなぁ~」とか....という話をする事ありますよね。
「人脈」と言う言葉は、山脈とか鉱脈といった、ものの連なりから派生した言葉ですが、人と人との価値を生む繋がりを意味するものです。
社会での価値創造活動(仕事)においては、いくら個の知的能力が高くても「人脈」を持っていないと、創造的価値を社会に実装してゆく事はできません。
言い方を変えると、人脈形成力を持っている人の仕事力は、持たざる人と歴然とした差があります。
人脈形成には時間も必要ですが、ただ時間を費やしても「人脈」はできません。
人材会社大手のロバートハーフのサイトに、人脈構築スキルの紹介があります。
一部抜粋してみました。
-Quote-
人脈構築スキルは、これから会社組織並びに業界でのキャリアアップを目指していくためには、なくてはならない能力です。
1.関係を構築する
2.連絡を取り続ける
3.影響力のあるコネクションを活用する
4.前向きな姿勢を保つ
5.メールのスキルを向上させる
6.期待を抱かずにアプローチする
7.努力の焦点を絞る
8.コミュニケーションスキルを向上させる
9.エレベーター自己PRを考える
10.役職が必ずしも影響力を意味しないことを理解する
-Unquote -
詳細は https://www.roberthalf.jp/ja/career-advice/career-development/networking-skills
を参照ください。
人材会社大手のアドバイスして素晴らしいと思いますが、私のようなシニア世代の目線から見ると、こうしたスキル要素だけではなく、もっと「本質的なもの」を意識してしておくことが大切だと思う次第。
それは、「人間力」を磨く事です。
「人間力」の定義は様々ですが、私は、真摯な心で「愛」のある生き方を求道してゆく過程で生まれる「人間味オーラ」の力!とでもしておきましょう。
要は、自ら繋がりを持とう!と「思惑」を抱くのではなく、社会活動での一期一会の「ご縁」を大切にして、自然と「あの人のために〇〇さんも紹介してあげよう!」と相手の方が、「人脈」広がりの機会を与えてくれるような「人間味」こそが人脈構築の触媒となるように感じます。
2.「人脈」を価値化させる手法
仕事力は人脈力!といって過言ではありません。特に、組織勤めから離れて起業してみると、「人脈」の価値をヒシヒシと感じます。
簡単に人脈形成は出来るものではありませんが、世の中「人脈を形成してゆく方法論!」
なる類いの指南書が沢山出ています。
いくつかの本に、目を通して見ましたが.....
本当に役立つものは見当たらなかったので、私の原体験に基づく「人脈ネットワークの作り方とらこだわり」についてお話してみたいと思います。
「人脈」とは、山脈とか鉱脈といった、ものの連なりから派生した言葉ですが、『価値を生み出す人と人との価繋がり』を意味するものです。
私流の分類をしてみると、人脈形成の拠り所となる関係性は以下のカテゴリー。
1.昔の学友や、部活を一緒に励んでいた昔の仲間たち
2.仕事の関係でご縁のあるあった方々
3.想いを同じくするコミュニティやネットワーキングの活動で知り合った方々
4.前の職場での仕事仲間や同期
5.SNSでの繋がり
といった感じでしょうか。
1は、古くは年賀状や時候の挨拶などで、級友の近況などを知ること事ができましたが、今やFacebook を始めとするSNS を使うと、何十年も音信不通だった級友と繋がることができます。
2,3,4は名刺交換を通じて繋がれますよね。
ただし、一つ留意しておきたいのは、自分が勤務していた組織の同僚や上司の名刺は交換しているケースは少ないと思われますので、転職する場合には連絡先リストを整理をしておくと情報資産化ができます。
5は直接会った事が無くても、活動趣旨やキャリアバックグラウンドが共感できる場合には、、意味ある繋がりがある築けると思いますが、ネット上でのことだけですからフェイク情報には気をつけましょう。
3.「人脈資産」の鮮度と価値
「人脈」には、仕事の成果を生み出してゆく価値あり!と考えてみると、それは「資産」ともいえます。
「人脈資産」は放っておくと、その価値は減損してしまうものです。
資産価値の毀損を最小限にとどめながら、いかに価値化してゆくか!を考えるのは大切なポイントです。
どうすれば、良いのでしようか。
それは、「鮮度」の維持への配慮と努力です。
人脈はつねにアップデートしておかないと価値を産みません。
常に最新の情報に更新しておく事はエネルギを要しますが、いまはsansan のような名刺管理ツールもあります。
また、SNSでの情報収集も有効であり、こうした「人脈鮮度」をメンテナンスしてゆくツールや手段を上手く使いこなす事が不可欠です。
そして、単に情報を整理するだけでなく、先方に負担をかけない配慮をしながら、繋がりをリアル化してゆく行動が大切です。
同窓会に出席したり、コミュニティに参加するのは、出会いの縁を作るきっかけとなるので、相手への負担はありません。
大切な事は、出会いの後に、何らかの仕事目的でコンタクトを取るときの「配慮」です。
ギラギラして「仕事をくれ!」的な印象を与えるしまうことは御法度です。
お互いさまの意識と、例え後輩であっだとしても、常に頭を低く「人と人」として心の繋がりを大切にする事で「人脈資産」の価値が生まれてきます。
仕事の状況によっては、直ぐにでも会いたい!紹介してもらいたい!と思う事もありますが、急いては事を仕損じます。
相手の状況に配慮しながら時間を調整していただく「心のゆとり」を持つことで、関係性の鮮度が保たれます。
また、お願いするばかりではなく、相手からの依頼があった場合は、どんなに忙しいときでも「今は多忙なのでまたの機会に!」といった対応をしてしまうと、「人脈価値」は毀損してしまい、時には無価値となってしまいます。
誠意と真摯さ、そして、サーバントリーダーシップの意識を持ちながら、人脈を築き、その鮮度を維持できてこそ、仕事成果に繋がってゆくものです。
4,ホスピタリティ姿勢が人心を繋ぐ-
長年音信が途絶え無沙汰していた幼馴染や級友と ひょっとしたことから、従前の関係が復活する事があります。SNSの威力です。
まるで「空白の時間」が無かったかの如く、
懐かしい時間を呼び起こしてくれて、また新たな付き合いが始まるのは嬉しいものです。
でも、「再会」が上手くゆくには、いくつかの要素を意識しておかねばなりません。
相手の方から「あの時、君にはよくしてもらったなぁ!」といった感謝の記憶!
自分では、大したことした記憶も無いのに、相手が覚えている事があったりします。
おそらく、相手の方が、貴方の「ホスピタリティマインド」を感じてくれていたのでしょう。
打算がない自然体で無意識の「心遣い」を相手は忘れません。
仕事でも同じです。
総務や購買・調達部門で仕事をすると、取引先は低姿勢で真摯に対応してくれるのですが、組織の看板力を傘に、立場をかざして顎で「業者扱い」をする輩がいます。
私は、営業仕事をしていた時に、顎であしらわれた事が幾度もありましたが、気持ちの良いものではありませんでした。
皆さんも同様の経験があるのではないでしょうか。
斯かる輩は、立場が変わると、揉み手で都合良く「人脈」をかざす傾向があり、「あの時」の事はすっかり忘れてしまっています。
でも、不愉快な対応をされた側は「ネガテイブ記憶」が消える事はありませんから、一応、顔で笑いながら大人対応をするものの、心の中で「こんな奴とは!」という気持ちになるのが普通ですよね。
一方、誰とでも誠意を持って真摯に対応して、時には「立場」とは関係ない「人間力」を持って、ホスピタリティの心で相手と接していると、相手は「ポジティブ記憶」が残ります。
後に「あの時はお世話になりました!」と自然に言葉が出てくるような仕事上の関係を、日頃から構築しておくホスピタリティ&サーバントリーダーシップ人脈つくり!
いくら名刺交換をしまくって「人脈」を作ろうと思っても価値創造にはなりません。
仕事上での一期一会の出会い(webでも同じです)を大切にしながら、「立場」をわきまえて、日頃からのホスピタリティマインド意識の継続と磨き込みがあって、はじめて価値を生む「人脈資産」となります。
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