『NPO法人ディーセントワーク・ラボ』とのご縁!
皆さんは「ディーセント・ワーク」という言葉を聞かれたことありますか?
SDGs17の目標のうちNo8「働きがいも経済成長も」で謳われています。
『すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する』...とあります。
すべての人にとって「働きがいのある人間らしい仕事」とはどういうことでしょうか。
総務人事部門で仕事をされている方々にとって「障害者雇用」は大切な取組課題の一つですが、『NPO法人ディーセントワーク・ラボ』は、障害者の「働くを支援」する活動をされています。
http://decentwork-lab.org/
代表理事の中尾文香さんは、社会福祉士(ソーシャルワーカー)であり、また、社会福祉学博士としてアカデミアの活動もされています。
日頃、直接仕事に関わっている方以外は、障害者の働き方について「意識」に無いことが多いと思います。
「障害者福祉法」上の障害種別には以下のカテゴリーがあります。
1.身体障害者
2.脳病変障害者
3.視覚障害者
4.聴覚障害者
5.言語障害者
6.知的障害者
7.自閉性障害者 (自閉症)
8.精神障害者
聞いてみると聞いた事がある言葉ばかりですが、なかなか詳しくは分かりにくいですよね。
詳細を解説するのは別の機会に譲り、今日は「障害者の仕事」について考えてみたいと思います。
障害者と一緒に働く経験をされたことの無い方にとってはイメージし辛いかもしれませんが、人間の個性や能力、そして才能、素質や技量は多様性があります。
『作業』することや『整理』することを得意としている人もいれば、そうでない人もいます。『論理的に思考』するのを得意としている人もいれば、『感性・直感』が秀でている人もいる社会。
私たち人間は、一人ひとりが「パワー」を持っています。その「パワー」をどのようにして社会で活かしながら、自身の人生を充実させて、仕事や暮らしの中で、幸せを感じられる時間を持てることを望んでいます。
「パワー」を「自立(律)的」に発揮出来る人もいれば、「他律的」に発揮する人もいます。
また、適切なサポートをしてあげる事で、素晴らしい「パワー」を発揮する方々もいます。
障害を持つ方々にとっては、得意、不得意領域があります。人間にとって、仕事をする権利は平等ですが、現実社会では障害者に対し『....が出来ないと雇用が難しい』といった固定観念を持つ方もいます。
企業が障害者雇用を進める上で、ハンディキャップのある方々に対し「できない」と思い込むのではなく、何が「できる」! あるいは、どうすれば「できるようになる」かを考えてゆく事が大切です。
仕事とは「価値創造」の活動です。
「作業」をさせることだけが仕事ではありません。
様々な「創造」をすることで「場」の価値を高めてゆくことも「仕事」です。
例えば、私が応援している企業では、知的障害者をアーティスト(絵画制作ほか)として雇用されています。また、「ボッチャ」や「ゴールボール」のアスリート採用で社会に元気を伝える活動社員を雇用されている企業もあります。
障害者雇用の大切な視点は、障害を持つ方々と一緒に働くということを、職場のリーダーやチームメンバーが「当事者」となり、障害者との「対話」を通して
「How to Work」あるいは「How to do the Routine task」を考えるだけでなく、「How to Create 」「How to enjoy our Work」を意識する事が大切!との思いが蘇ってきました。
障害者雇用率が改定されています。
人事担当の方々は、「なかなかいい人がいないので採用できない!」と悩むまえに、仕事の在り方の本質を再考し、「障害者のタレント」に着眼されて、多様な個性を職場に人事配置してゆくのも「場」つくりの重要な観点ではないでしょうか。
『ディーセントワーク・ラボ』の中尾さんとのご縁を社会に広げてゆければと思う朝です。
今日は八戸で仕事! 久しぶりの東北新幹線から綴ってみました^_^
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