Cop25の紛糾が意味するもの! SDGs が憂慮される各国事情と現実社会
先般、スペインの首都マドリードで開かれていた国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)報道を受けて思う事。
地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」が2020年からスタートする前に各国が協調できるかが注目されていましたが、温室効果ガス削減の進め方をめぐって思惑が交錯し紛糾しました。
米国の協定離脱や、石炭火力発電の抑制策を示せない日本など、所謂「先進諸国」の自国事情と「新興諸国」からみた不公平感。
思惑と利害が錯綜して、協調には幾重にも課題が残る結果に。
総論での合意と、各論(各国)での個別事情を踏まえた合意形成は異なるもの。
『パリ協定』は、地球的規模での温暖化対策の重要性を世界が認識して1997の京都議定書の後継として2015に合意形成され、2020年より発効する運びとなっています。
(詳細は添付参照)
世界の意識が温室効果ガス(Co2)削減に向けられているものの、具体的な対策を実行すると、自国の経済や産業界に様々なネガティブインパクトが生じる可能性があります。
民主主義体制下での政治家にとって、国内コンセンサスを得ることは容易ではなく、結果、各国事情(エゴ)が優先せざるを得ないのも、ある意味当たり前とも言えるかもしれません。
国連が旗振りをするSDGs が世界で謳われ、日本の企業社会でも、トップマネジメントからSDGs 経営を高々と掲げ始めている流れは歓迎されるものです。
街中では「レインボーバッジ」をスーツにつけている方々も見かけるようになりました。
皆、人類未来への憂いを払拭すべく、活動理念は共有されていることを信じたいところです。
でも、今回のCOP25の報道を見る限り、道のりは遠い!と思うのはわたしだけではないと思う朝です。
利害を超えた人類善と人類愛!
言うのは簡単ですが.....
しがらみが輻輳する世界の事情と人間の欲は、「善と愛」では解決出来ない現実。
人類は複雑です。
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/tokushu/ondankashoene/pariskyotei.html
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