「エイジレス・ライフデザイン」の心得ノート その94 健康生活の知恵『脳呼吸法』
急に寒くなり、体調管理が大切となっている日々です。
今朝は「健康法」の一つを紹介します。
皆さんは、肺呼吸とは別に「脳の呼吸」もあることをご存知でしょうか。
肺呼吸で「深呼吸」をすると気持ちが落ち着き、リフレッシュできますよね。
でも、人間には肺からの呼吸だけではなく、「脳の呼吸」があります。
まずは、整体師として半世紀にわたり、多くの人を施術してきた宮野博隆氏が著した『脳の呼吸」を整えればあなたの全身はよみがえる!』が参考となます。
宮野博隆氏は1971年に東京・蒲田で開業して以来、整体師や指圧師、針灸師として多くの患者を治療されてきたとのこと。
2000年には国際的なカイロプラクティックの学会・SORSI(国際仙骨後頭骨学会)で研究対象を受賞するなど、世界的に評価を受けている方です。
宮野博隆氏が提唱する「CSFプラクティス(脳脊髄液調整法)」が「脳の呼吸」と言われるものです。
方法の理論と、自分でもできるセルフケアの方法を紹介します。
以下はアデコが運営するCareer supliのWebサイトから一部引用させて頂きました。
-Quote-
私たちの脳と脊髄は「硬膜」という袋で覆われており、この袋と脳や脊髄の間にある空間(くも膜下腔)は「脳脊髄液(または髄液)」で満たされています。
脳脊髄液は1分間に約0.35mlのペースで脳が作り、体内に排出しています。脳脊髄液を作るときに脳は膨らみ、排出するときに元の大きさに縮みます。この膨張と収縮こそが「脳の呼吸」です。
カイロプラクティックの世界では脳の呼吸を「一次呼吸」、肺の呼吸を「二次呼吸」と呼びます。また、くも膜下腔内の脳脊髄液の量と圧力をほぼ一定に保つため、脳の毛細血管や静脈系など体の様々な部位がこれを吸収していると考えられています。
この仕組みは私たちの心身のコンディションに大きな影響を及ぼします。宮野さんによれば人間の体は水の入った大きな風船のようなものであり、その中にはいくつもの大小様々な風船が入っていて、それらも水で満たされているものなのだそうです。
そのため脳の呼吸に何かしらのトラブルが起きたり、脳脊髄液の吸収が滞ると、体全体が膨らんでしまい、脳をはじめとする器官を圧迫して体調を悪くしたり、思考などにも悪影響を与えて心のバランスを乱したりする、というわけです。
「脳の呼吸」が心身に及ぼす影響
「脳の呼吸」は基本的に呼吸と同じ1分間に約15回のペースで行われています。
しかし体調が悪くなり、脳の呼吸が乱れるとまず脳が脳脊髄液の排出をうまくできず、正常時よりも膨らんでしまいます。
頭蓋骨は弾力性があるため、このとき脳と一緒に頭全体が膨らんでいるのです。実際に宮野さんの治療院での施術前と後で、頭の大きさを測定する3Dセンサーを用いたところ、施術後の方が頭が小さくなっていたという結果が出ています。
ここで生じる問題の1つが「脳の異常な圧迫」です。作ったものの排出されない脳脊髄液が脳を膨張させ、頭蓋骨内で圧迫されてしまうのです。
また仮に脳がきちんと呼吸できていたとしても、排出された脳脊髄液を体内で吸収できなくなると心身に不調が生じます。例えば肺呼吸が浅くなるのも、これが原因です。
体内で脳脊髄液を吸収できなくなると、人間という大きな風船は膨らみます。すると風船内の内圧は下がります。具体的には空気をため込む胸の空間(胸腔)の内圧が下がり、通常時よりも多くの空気をためられるようになるのです。
一見良いことのように思えますが、この状態は「息を吸い過ぎている状態」です。したがって息を完全に吐き出せなくなる、というわけです。これは重症化すれば呼吸困難になる危険すらあります。
脳の呼吸を乱したり、脳脊髄液の吸収を妨げる要因は様々ですが、宮野氏が挙げる絶対にやってはいけないことが「睡眠不足」と「長時間の同じ姿勢」です。
脳が休養し、コンディションを整えるためには質の良い睡眠が必要不可欠です。仮に8時間眠っていたとしても、それが質の悪い睡眠ではしっかりと休憩できません。宮野氏は質の良い睡眠をとるためには、室温を夏冬問わず17℃〜22℃に設定するべきだと言います。
デスクワークなどはもちろん、長時間の運動などで同じ姿勢を維持し続けると、その部位の筋肉が固まってしまいます。
硬直した筋肉は脳脊髄液をうまく吸収できなくなり、その結果心身に支障をきたしてしまうのです。
-Unquote-
宮野氏の本には、生活の中での脳の呼吸の乱れや、体内での脳脊髄液の滞りを解消する方法が紹介されています。
1.極性タッチ
2.脳呼吸法
3.筋膜ストレッチ
4.波動法
実際に効果を実感しやすいのは「脳呼吸法」と「筋膜ストレッチ」とのこと。
行う前に自分の手で頭の大きさを確認しておくと、行った後にその効果をより実感することができます。
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