コミュニティマネジメントシリーズ その3
アクティブ・コミュニティが創出する価値と意義
「コミュニティ」の概念範囲は多様ですが、このシリーズで対象とする「コミュニティ」とは、様々な人々が相互に「意識」と「意思」をかわし合いながら「扶助」と「共生」、そして「社会価値を創出」し、社会の目的たる「人類共存・共栄・共和」をサステナブルに維持継続してゆく意志を持つ『人間集団』と仮定義しておきます。
人間は一人っきりでの活動には限界があり、仲間をつくりたい本能的欲求に駆られるものですが、自分と似たもの同士が集う場が生成される前段階として、私たちは、先ずは「社会」と呼ばれる無意識的で、相互無関心と匿名環境な群衆集団の中で『存在(暮らし)』していることを認識しておく事が大切です。
現実社会に目を向けると、混み合う通勤電車の中で「存在」している他人とは「知合」でもなく単なる人混みの意識、スクランブル交差点を行き交う人々は、その瞬間時間のみを共有する「見知らぬ人々」の群衆!これも社会。
また、私の場合で言うと岡山県倉敷市で生まれた事で「岡山県出身」の日本人として岡山県人会の社会(コミュニティ)に属し、暮らしの大半を過ごしている「神奈川県」の『県民』そして「茅ヶ崎市民」の社会(コミュニティ)や地元自治会の社会に属しています。
誰もが居住地の社会(コミュニティ)に属していますが、おそらく多くのケースは誰がいるのかわからぬままに地域等社会(コミュニティ)に属していますよね。
この場合、政府や自治体が「行政」として「コミュニティマネジメント」を行うわけですが、私たちは「マネジメント」されている意識はあまり無く、「行政サービス」を受けているだけと思いがちです。でも、よく考えてみると「国民」として、また「住民」として税金を納め、地域の盆踊りや神輿担ぎに参加してコミュニティ活動をしています。
このように、私たちは社会で生きている(生かされている)中で様々な「コミュニティ」属している事を認識し意識しておく事が大切です。
そして、こうした「コミュニティ」に活力を注ぎ社会価値化してゆく行動が『コミュニティ・マネジメント』です。その基本は、人間の集い「場」としての「コミュニティ」を『共同体+協同体+協働体』としてとらえ、『人間集団』(中には『群衆的集合体』もあるかもしれませんが)を意識化させて社会価値創出活動を誘発させてゆくことです。
『コミュニティ・マネジメント』の実践手法には、その目的と状況に合わせた様々なパターンがあります(行政もその一つ)が、私が「場」つくりでよく使う運営演出手法の一つが「アクティブ・コミュニティ」プロデュースと『ダイナミック・コミュニティ』の創出です。
人間社会という利己的思惑が渦巻き、ある意味「相互無関心」で無意識の匿名的社会を、「目的」を意識し合え、また感じ(通じ)合える人々が集う相互に関心を持ち合える時空間を「アクティブ・コミュニティ」と考えています。
生きる喜びを感じられる「わくわくアクティブ・コミュニティ」創造してゆく事により、
地域社会に活力が漲り始め、組織社会(企業や活動団体、公共的な社会組織等)のウェルビイーング指数が向上してゆきます。
そして、さまざまなな「好き」を推し活(応援)してゆく「ファンコミュニティ」や社会弱者への支援ネットワークを広げてゆく事ができます。
更には、熱い想いで「共通善」創出に向けた社会活動をしている方々同士の熱度を共有化して
、相乗的に社会価値創造効果を誘発させてゆく事も可能となります。
次回はこうしたアクティブコミュニティの「場」つくりについてDAOのコンセプトを交えながらお話ししてゆきたいと思います。
-次回に続く-
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