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進化系「コミュニティ・オフィス」を考えてみるシリーズ    その2オフィスの在り方と人間の在り方「働く事」と「生きる事」 


「オフィスの在り方」を考えるには、「働く人々」の意識を慮り「人間の在り方」を考える事が大切です。

言うまでない事ですが、オフィス機能の一つは「働く」場所です。
そこで「働く」のは人です。
組織とは、人が目的を持って集まる概念的な「器」であるとともに、人が相互知的交流を通じ「集合知」をを創り出し、イノベーションや付加価値を創出してゆく「場」です。

「場」に集う人々が「働く」とは、人間が持つ「脳力」や「能力」である「付加価値創出力」と「新価値創造力」の創発的活動により、幸福社会を希求し実現してゆく行動、行為です。

私は、この「行動・行為」をベースとした活動は、人間が人生を「生きる事」そのものしてとらえてみると、仕事で「働くこと」と、日常の暮らしや生活してゆく事、つまり「生きる事」は、人生の中で同じ時間軸でとらえるべきと考えています。

「働き方改革」とした、過剰労働の是正化の流れの中で、適正な仕事時間と暮らしの時間を「均衡」させる「ワークライフバランス」なるコンセプトが社会に浸透しつつあります。
でも、「仕事時間」と「生活時間」が明確に区別出来ない働き方をしている方々も多く、「仕事時間」と「生活時間」を「調和」させてゆく「ライフ&ワークハーモナイゼーション」との認識をすべき時代の流れを感じています。

この視点で、「オフィス」を考えてみると、働く為の空間・時間に限定された「仕事場」だけではなく、人間が充実して豊かな人生を創造してゆく為の「人生の暮らし場」的な観点をもあって良いのではないでしょうか。

ただひたすらに「働く」を問うオフィスではなく、暮らし時間の中での「遊びとゆとり」を意識しながら「活動」する「仕事場所」としてのニューオフィスコンセプトがこれからの時代に問われてくると予想しています。

- 続く-

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