「至誠惻怛」の気持ちで日々を! 「心の柔軟体操」と「心筋トレーニング」
「至誠惻怛 (しせいそくだつ)」という言葉があります。
幕末に備中松山藩の財政危機を救い、藩政改革を成し遂げた「山田方谷」(やまだほうこく) が河井継之助に贈った言葉です。
人は、まごころ(至誠)と、いたみ悲しむ心(惻怛)があれば、やさしく(仁)なれます。
そして、目上にはまことを尽くし、目下にはいつくしみをもって接する生き方を示した言葉です。
心の持ち方次第で、物事をうまく運ぶことができ、『至誠惻怛』の気持ちで生きることが人としての基本であり正しい道、と説いています。
この考えの根幹にあるものは、『領民(国民)を富ませることが国を富ませ、活力を生む』という、今風にいえば「働き方改革」で働く人たちを富ませれば(富の意味は、金銭的な富だけではなく、心の豊かさや至福感を含めたもの)、企業や国は発展し、活力のある社会をつくり出す事が出来る!という事です。
私自身、日常の仕事や「場」つくりにおいて「至誠惻怛」を具現化する「心の柔軟体操」と「心筋トレーニング」ともいる 5S活動を意識的に取組んでいます。
その5Sとは、
Sincerity. おもてなしの心と愛心
Speedy. 迅速に行動
Smile 笑顔で優しく
Security and Safety 安全・安心の時空間
Sensibility 目配り、気配り、思いやり調和
どれも当たり前のことですが、日常の忙しさや、コロナ禍の『特別な状況』のなかでは、心のゆとりが無くなってしまったり、心理的バイアスに翻弄されてしまう事があります。
コロナ嵐がまだまだ吹き荒ている今、私たち一人ひとり、「心と意識の柔軟性」をあらためて意識してみるのも『至誠惻怛』かもしれません。
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