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-景色と情景- 最終章

こんばんは。

本日2024年12月7日。

景色と情景最終章からちょうど一週間経ちました。


改めてご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました。


一年間限定で二人のシンガーソングライターが共同活動を行っていく「景色と情景」。

本当にどうなるかと気が気でなかったですが、おかげさまで大成功でした。(…いや、ちょっと後述します)


なんと最終的に約100人の方が足を運んでくれました。






























これが一年前の第一章の後の写真。




そして、最終章を終えた僕たち。





カメラマンさんも同じ方なのですが、二人で一年間のとんでもない修羅場を潜り抜けてだけあって、変化が写真に出てますね笑





最終章までの間の4本のライブに加え、僕たちはとても苦手なSNS、路上ライブ、マルシェなど地域イベントなどへの出演直談判、さらには新しい楽器の挑戦など様々な経験をしてきました。


おどろくことに約100人の中には路上で知ってくれて名前も顔もわからない方がたくさんきてくれたり、期間内のライブで知ってくれた人が友人を大勢連れてきてくれたり。

苦しくても頑張ってきたなと、しみじみする気持ちと、色々な偶然が重なって出会い、すごく高い熱量で応援してくれていたから、そのおかげでしかないと思う気持ちとで、満たされています。


本当にありがとうございました。






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さて、ここからは僕個人の内面の話をします。


結論から言いますが、上辺だけの感動話にするつもりはなく、僕の正直な気持ち全て、未来の自分のためにも書き記していこうと思います。






本当は終わってすぐにこの一年間のことや最終章のことを書きたかったのですが、

なんというか、終わった実感もなければ感情の起伏みたいなものもまるでなく、ただ、月曜日、火曜日と日々がはじまっていきました。



そして、気づけば一週間。





僕としては、去年の10月から毎日、途絶えることなく2024年11月30日の最終章のことしか考えていませんでした。

完全に燃え尽きて、2024年12月1日はやってこないような気すらしていました。




なので、その日が終わってみないと僕の人生はその後どこへゆくのかわからないだろう、ということで、その後の予定は何一つ決めていませんでした。


そしてその日を終えてしまった僕は、今ここに生きている感覚がないというか、、



良くも悪くも不思議な感覚です。



この最終章を迎えるまでの間、ずっとイメージトレーニングをしてきました。

そもそものはじまりは、景色と情景をはじめてすぐの頃、とある夢を見ました。


その夢の中では大勢のお客さんがいて、ライブのクライマックスで僕と相方の伊々坂は最高潮に達して、穏やかなのに強烈な優しい愛の光になっていくというものでした。

その数日後には、会場となったStar Pine's Cafeの下見に行ったのですが、偶然とは思えないほど僕の夢の中の景色とそっくりだったのです。


それから、伊々坂と一緒に毎日イメトレを行う日々が始まりました。


伊々坂が具体的にどんなイメージをしていたのかは伊々坂にしかわからないところではありますが、僕は夢の景色と照らし合わせて、会場全体が光になっていくイメージをしていました。



その後、そのイメージが全くできなくなってしまうほど困難な状況に陥ったりしながら、なんとか二人で戦い抜いてきました。













最終章、僕は夢の中でみた100%の光になりきることができませんでした。








お客さんの数や、会場、伊々坂云々では全くありません。





緊張して演奏の失敗もたくさんありましたが、そのせいでもありません。






というか、光になれなかった理由がわかるようで完璧には理解できていません。





ただ、わかっていることがひとつあります。



おそらく僕はまだ、とんでもないあの光になって、人生の最高潮に達してはいけない理由があるのだろうと思います。



そこに到達してしまえば、きっともう僕の音楽が終わってしまいます。



それを考えれば考えるほど、苦しくもあります。




いや、今の僕にはまだ、苦しいです。






それは最終章をもって全てが終わるくらいの熱量で今日までやってきたので、まるで予期していなかった、人生の延長戦がはじまったからです。



正規ルートではないパラレルワールドに迷い込んでしまった気分でもあります。



一体これから僕はどこへゆけばいいのか。



少なくとも、これまでやってきたことの真っ直ぐ延長線上には、夢に見た光になれるような流れがまるで見えません。


これまでを否定したいわけでは決してなく、ここまでで色々なことを経験して、色々な人に出会い、助けられて成長してきたからこそ、あぐらをかいてこれまでの道をなぞってはいけないと思っています。



一体この先どうなってしまうのか。



今は全くそれが見えず途方にくれています。


ただ、誤解を生んでしまいそうなのでしっかりお伝えしておくと、最終章のライブが楽しめなかったのか、と言われると全くそうではありません。

嬉しい感想をたくさんいただいて、満たされている気持ちもある、ただ、僕の理想には届かなかった、もっと、もっともっときてくれた人が最高を超えた感覚になってもらえる自信があったので、一年前の僕からしたら満点ですが、今の僕にはそうではなかったということです。



悔しかった。

でも、すぐにリベンジとか、もう一度リベンジとかそういう単純なことではなく、途方に暮れました。




でもこうなった以上、もっともっと最高の景色を作るために、「音楽を諦めない」という選択肢以外はきっと残されていません。


楽しくも過酷な日々がまた始まります。


なんならほとんど苦しいことばかりかもしれない。


でも、続けていくしかないと、心の奥底の自分が一週間経ってもまだそう言っている気がするので、考えることをやめず、歩くことをやめず、戦い続けていきます。



一年という短期間で、楽器も歌も心も、飛び級のように成長できたと思っています。

なぜか。


それは、綺麗事でもなく、真の意味であきくん(伊々坂)と一年間一緒にやってきたからです。



彼は僕とおんなじで、見た目には分かりませんが、本当はすごく、でこぼこした人間です。

あ、いや、悪口じゃなくてね、笑



彼は。僕には全くない、尊敬できる部分がたくさんありました。
たまに鼻につくことがあると、いつもそれは僕の鏡でした。

向き合うのを絶対諦めさせてくれない、不思議な存在でした。




本来こだわりのつよいシンガーソングライター同士が一年間毎日連絡を取り合い、同じ志でライブに挑むというのは並大抵のことではありません。

ここまでやり切れたのは、他の誰でもない彼とだったからです。

不器用すぎる、でも、心の芯の部分は愛で溢れている、だから、やってこれました。


これからは二人別々の音楽人生ですが、どうか、僕たち二人のことを応援してもらえると幸いです。




僕たちは、何があっても音楽からは決して逃げません。






最後まで読んでくれて本当にありがとうございます。

今後のライブ活動など現状未定ですが、必ずまた近いうちに、皆さんの前でステージに立ちます。


これからもよろしくおねがいします。











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