Dummer manN 曲エピソード 1.群青
こんばんは。
ワンマン開催までいよいよ二週間を切りました。
正直日が経つのが早すぎてビビってます。。笑笑笑
さて、今日からは8日間かけて、
アルバムに収録する曲の紹介や生まれたきっかけ、収録する動機なんかを綴って行こうかと思います!!!
ただ、生まれたきっかけがない曲もあるので(ふと突然できた等)、そういった曲はエピソードや思い出を語って行こうかと思います!!
では、実際のアルバムの曲順で行くので、今日はこの曲です!!!
1. 群青
群青は、2019年に生まれた曲です。
上京した2018年〜2019年初頭辺りは、「新横浜ベルズ」(現:新横浜Lit)というライブハウスでめちゃくちゃお世話になっており、なんと多い時は月に3回出演していました。
当時のお店の店主は上京する前から僕のことを気にしてくれていて、「毎回新曲を作ってくる」という課題をもらって出演していました。(今でも歌っている曲の半分くらいはこの時にできた曲だったりします。)
早朝から昼までの清掃のバイト(当時)に行って、帰ってきたら自転車で20分かかるような公園にギターを担いで行って、日が暮れるまで曲作りをするという日々を送っていました。
しかし、その辺りで一度、音楽とは別件で精神を拗らせてしまいます。
そのせいもあって新横浜リットに月3回出るみたいなことを段々しなくなっていき、負の連鎖でどんどん追い込まれて曲作りが全くできなくなってしまいます。
ライブに出ると毎度新曲はどうだったかをライブ後に話すのですが、
愛のある批評だと分かっていても、段々と自分のできなさに苛立っていき、曲作りが完全に"苦"になっていきました。
この時ばかりは『苦痛=かいかん』ということを完全に忘れてしまっていましたね。(詳しくは過去のブログ、紆余曲折な人生その3参照)
特に僕の曲は"歌詞"を指摘されることが多かったので、そればかりに囚われて、人が感動する詞を書かないと意味がない、そうじゃないならそれはもう音楽じゃない!
くらい考えてしまっていました。
そんな時でもギターは息抜きなので、ギターを弾きながら口ずさんでいると、
今の群青のコードやリズム、メロディがふとしたタイミングで浮かんできました。
この曲はfeel like making love というジャズやソウル系のセッションでも演奏されるような曲をモチーフにしていたことと、メロディがとても気に入っていたこともあって、絶対にオシャレで美しい歌詞にしたいと思っていました。
そして同時に、店主が感動するような詞を作って見返したい、という自分への愚かな課題を課してしまいました。
そんなのはいくら書き続けてもまぁ無理な話で、僕は途中から、清掃のバイトと公園を行き来しているだけの人間に感動する歌詞なんて書けない、と開き直ってしまい完全に塞ぎ込んでしまったのです。
そんなことを考えながら歩くとある日の帰り道でした。
空がものすごく青かったのです。
体の中で複雑に張り巡らされた蜘蛛の糸が一瞬で解けるような感覚でした。
その瞬間、この感動を歌いたい。と思いました。
どんどんやる気になってきて、バイト中やレッスンの休憩中、電車の中等、常に頭を回転させてはいろんな言葉を繋ぎ合わせて、ついに詞ができました。
タイトルは、"群青"
しかし、並べられた言葉はリズムを優先される為に選抜された当たり障りのない言葉、そして色付けのためだけに散りばめられた、まるで粉末パセリみたいな言葉ばかりで、曲自体も栄養や旨味なんてまるでない、一見美味しいけれど数回食べたら食べたくなくなるジャンクフードのような、そんな歌になってしまいました。
どうしたらあの空の感動を伝えられるのだろう。どうしたらあの鮮やかさを伝えられるのだろう。
感動させたい。良いと思わせたい。
そう思った時には、僕の中で何も進んでいなかったことがわかりました。
そして、この曲が完成しないまま数ヶ月。
ベンチに寝っ転がりながら空を見ていました。
そして、気付かぬうちに寝てしまい、夕方の肌寒さに目が覚めました。
すると、目の前に広がっていたのは、ひたすら紅い空でした。
圧倒されました。
そして気づいたのです。
感動させるために作られたアプリのフィルターがかかった写真ではなくて、僕はこの純粋な空に心を奪われている。
空だけじゃない。
大事な人のことを想う時に、そしてその人に大事だと伝える時に、美しい言葉を並べようなんて思わない。
ただ、愛しい、という、たったそれだけの感情で、たったそれだけが全てなんだと。
こうして、ついに群青が完成しました。
今ではこの曲は僕の名刺代わりになる曲でもあり、この曲が完成したことがきっかけで肩の力が抜けて、僕の本心の言葉で曲が作れるようになりました。
何より一番大きかったことは、
それまで、店主や友人等から歌詞を指摘されると、それはもうダメな曲なんだと思ってしまう節がありました。
完成した群青をいち早く店主に聴いてもらいましたが、感想としては、
タイトル名含めもっといいものがある!という批判(悪い風に捉えてないですよ)もあったのですが、、、
はじめてでした。
いいや!!!
この曲は俺の曲だ!!
自分の子と一緒だ!!!!
絶対に変えない!!!!!
曲への愛情も芽生えたのです。
(その代わり曲ができる頻度は8分の1くらいになりましたけどね笑笑笑笑
そのおかげもあって、それまでに作ってきた曲も今まで以上に愛せるようにもなりましたね。
群青のおかげで、やっとシンガーソングライターになれた気がします。
そんな群青ができたからこそ、次の曲が生まれました。
それが次回綴る
2.それなりの人生
です。
今日はめちゃくちゃ長文になりましたが、群青は強烈なきっかけになったからこんな具合なだけで、他の曲はもーーっと短いです。(手抜きではありませんからね!!!笑)
それでは今日もお疲れ様でした♪
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