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風景との出逢い、そして写真と向き合うこと

心を揺り動かすような景色が現れた時、一瞬、自分と世界が繋がるような気がする。

時間と空間と物体の数多の流れが交差し、私の五感を通して語りかけてくる。その見えざる声が聴こえた時、景色は心に像を結び、刻まれる。

そして次の瞬間には、世界は違う様に移り変わっている。自然と人の営み、その中に今自分がいることの連続性と偶然性の、なんと儚く美しいことだろう。

結果、その景色が惜しくてとどめておきたくて、私はたまらずシャッターを切る。
誰のためでもない、私自身のために。

そばの花(美瑛町)
エゾノハクサンイチゲ群生(富良野岳)
コケモモ実る(大雪山)
雲海の海別岳、知床連山(斜里岳)
ツルアジサイ展葉(旭川市)
創造(十勝岳連邦、美瑛町)
営み(旭川市嵐山)
春の陽(旭川市)
寒い朝(網走市)
座標(網走市)
秋豆の丘(大雪山、美瑛町)
糧(別海町)
シラカンバ新緑
光求む(チミケップ湖、足寄町)

写真、そこには99%の情報が埋め込まれている。残り1%の感動は今は過去のものとなり、私の心の中に静かに漂う。もう永遠に私だけのもの。

景色はアルバムにしまい、感覚を心と体に刻み込んだ時、なんとも満ち足りた気持ちになる。

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