【報告】キノコ博士と歩く「寿庵きのこクラブ」(第9回)~夏のキノコを探す~(7/9)
今年は空梅雨で、雨があまり降りませんでしたね。その為キノコの発生も少なく感じます。今回は観察会の数日前に雨になり、期待して観察会を行いました。ただし、当日も雨‥。雨の中の観察会でしたが皆さん楽しまれたようです。報告はU博士より。
第9回 寿庵きのこクラブ(夏の部)日時2022年7月09日
観察コース:中国自然歩道 松林
9回目の寿庵きのこクラブは夏のきのこがテーマ。本日は小雨の中決行しました。大山とその裾野は連日の雨でしっとり、むしっとしていました。フェイスブックの公開きのこ情報を見ると、ポルチーニの仲間やコウタケなどの発生が各地で報じられ、もしや大山も‥と少し期待が膨らみました。
潤った森の中でゆるーくキノコ観察。今回の観察場所は、アカマツが主な林で、カラマツやミズナラ、その他広葉樹が混じる豊かな森です。まず目に入ったのは枝に生えた状態で道に落ちていたツヤウチワタケ。傘の表面には環状の模様があり、傘の裏側は細かい穴が多数空いています。
埋もれた松ぼっくりから生えるマツカサタケ。傘の裏は針状です。色合いが地面の落ち葉や松ぼっくりと同じで見つけ難いです。
オレンジ色のものが倒木に付着。これは、変形菌の一種クダホコリ。
アカマツの倒木に生えていた不明種。
苔むした倒木には苔に関係すると思われる小さなきのこが生えていました。
白いゼラチンのようなきのこは、シロキクラゲの仲間かと思いましたが、少しピンク色を帯びていたので、モモイロダクリオキンの一種かもしれません。後者ならアカキクラゲの仲間になります。
ニカワハリタケは今回唯一の食用にできる種類でした。アカマツの他カラマツやスギなどの針葉樹に生えます。沢沿いの杉林に行くとよく見つかるでしょう。天然のフカヒレ?のような食感が楽しめます。ピントが合っていませんが、傘の裏が柔らかい針状です。本日唯一の食用きのこでした。
前週まで雨がほとんど降らなかったせいか、まだ菌根性きのこの種類はほとんど見られませんでしたが、これからタマゴタケやポルチーニの仲間などいろいろな種類が期待できますね。
今回観察できたきのこ
ツヤウチワタケ、ヒロヒダタケ(広義)、マツカサタケ、ニカワハリタケ、モモイロダクリオキン?、ハチノスタケ、テングタケの仲間、キヒダタケ?、ケコガサタケの仲間、ほか不明種数種、クダホコリ(変形菌)でした。
次回のきのこクラブは・・。
9月4日(日)、10月2日(日)を予定しております。
詳細は追って報告いたします!
それでは、9月になったらまたきのこの世界を見てみましょう!
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