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【報告】キノコ博士と歩く「寿庵きのこクラブ」(第7回)~晩秋の海岸黒松林のきのこ~(12/5)

いつも山の中を徘徊の寿庵きのこクラブでしたが、今回は山を離れ、海岸へ行ってみました。海岸にもキノコ??と思いましたが、いろいろ発見できて楽しいクラブ活動になりました。報告はTさんからです。

晩秋の雨混じりの天気の中、海岸のキノコを探して歩く。海岸でキノコって、イメージないけど、よーく見ながら探していくと、あるある・・。

まずは草地に菌根菌のキツネタケ(写真上)と、ウラムラサキ(写真下)。参加者はヒダの優雅さに魅入っていました。

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さぁ、松林に入ると・・・さっそく目の前の松ぼっくりからマツカサキノコモドキ(写真下)。柄の上部が白色で中ほどから下が明るい茶色。食することができるキノコだけど、小さいので沢山集めなければ・・。

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マツカサキノコモドキとよく似ているけど、傘や柄の色、非常に密に生えるヒダが特徴のニセマツカサシメジ(写真下)。

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ニセマツカサシメジのヒダ(写真上)

そして、もう一つ、松ぼっくりから生えるキノコとして、ベニタケ目マツカサタケ科のマツカサタケ(写真下)。傘の表面は絨毯みたい。傘の裏は無数の針。色も美しい。

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マツカサタケの傘の表面(写真上)。マツカサタケの針(写真下)

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クロマツの松ぼっくりから生えるキノコ3種類。どれがどれでしょう?

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(写真上・左から ニセマツカサシメジ マツカサキノコモドキ マツカサタケ)

さらにクロマツ林の奥へ進むと、菌根性キノコのササタケ(写真下)が列をなして生えて、苔といい感じ。

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でも、苔との相性は小さなヒナノヒガサ(写真下)。小さいけど、神経系の毒を持ってる。

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そして、みんなが待望していた、松露(ショウロ)。初めは見つけにくかったけど、みんなの目ってすごいなぁ。砂地にコロンって白い物体。ショウロは胞子を飛ばすのではなく、溶けて地中に流れ出て子孫を残すキノコ。

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ショウロ(写真上)は、香りと独特の食感を楽しむために、お吸い物がオススメです。傘とヒダが溶けて胞子が地中に流れていくキノコといえば、ササクレヒトヨタケやヒトヨタケがあります。

そして、ツチグリに似てるけど、小さくかわいいツチグリの仲間(写真下)。小さなミニサイズ!

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ツチグリの外皮と内皮に囲まれた胞子(写真下)。

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割ってびっくり、待つなどと共生する菌根菌のコツブタケ(写真下)。

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そのほか、松と共生するキノコとしてはチチアワタケ?(写真下)もありました。

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そして、クロマツの切り株からナラタケ(写真下)も生えていました。針葉樹の松にも生えるなんてびっくり!

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いつも美しいクヌギタケ(写真下)の仲間の小さな世界。

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最後はキノコ博士から説明。聞いているとキノコの役割やキノコの深さが伝わってくる。

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今回もドキドキするようなキノコたちとの出会いに感謝のクラブ活動でした。 

そしてみなさんにもお願いです。
「きのこを探した跡は綺麗に元に戻すようにしましょうね」 

最後に、松林と砂丘の植生です。

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報告はTさんからでした。今回は宿の休み期間中だったということもあり、私も参加いたしました。まさか海岸に!という驚き満載の観察会。キノコを通じ色んな世界が見えた気がしました。参加の皆さん、寒い中ありがとうございます。次回は春の開催を目指しておりますので、活動日程を決定しましたらまた告知いたしますね。そしてU博士ありがとうございました!

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