♪物魂電才~日本の革新~ Rap
安宅和人氏の著書”シン・ニホン”は2020年に出版されたが、AIとのかかわり方が明解に書いてある。当時は数学が出来ないとAIに触れることができなかったが、生成AIが誰でも使える状況になり、益々この本が予言書のような状況。今、あらためて読み直すべき。
この中で、ニホンの勝ち筋は”物魂電才”だと、語られている。ニホンはモノづくりに長けているが、”電”(デジタル)の能力を持ち合わせることは必須だと。
今、TESLAやAppleがモノとデジタルの両輪でできているが、彼らは”電魂物才”。デジタルに軸足がある。
モノづくりカンパニーは、新たなデジタルスキル獲得に加えて、今一度モノづくりのどこに魂があるのか?
そこも明らかになっていなければならない。
ただ単に、”日本はモノづくりが強みです”ではダメだ。
例えば、SONYのカメラセンサーが世界中のスマホに採用されているのは、センサーの精密な生産技術(マイクロ単位で基盤を正確に接着できる)がその源。それくらい解像度高く、モノづくりの強みを明らかにする必要がある。
歴史を振り返ると、似たような考え方がある。
菅原道真 : ”和魂漢才”
平安時代、日本の伝統的な精神性(和魂)と、中国由来の知識や学問(漢才)を融合させる考え方。日本固有の文化や精神を大切にしつつ、外来の知識や技術を取り入れて発展させる、日本の文化的アイデンティティを象徴する概念。
森鴎外 : ”和魂洋才”
明治時代における日本の近代化の文脈で生まれた思想
日本の伝統的精神(和魂)を保ちながら、西洋の学問や技術(洋才)を積極的に取り入れるべきだという考え。伝統と革新の融合を重視するという点で、菅原道真の「和魂漢才」と同様の精神を持つ。
渋沢栄一の”士魂商才”
武士の精神(士魂)と商人の才能(商才)を兼ね備えるべきだという考え。武士の道徳や倫理、忠誠心といった価値観と、商人の実用的な知識や経済的才能を組み合わせ、理想的な経営者や指導者を育成することを目指し、明治時代の日本の産業と金融の近代化に大きく貢献。
そして安宅さんの”物魂電才”
時代の変わり目には必ず同じような状況があり我々の先輩方はそれを乗り越えてきた。
それはいつも
自分たちの強みx外知の積極取得=新時代の競争力
今日はそんな時代の変わり目における日本の思想を
テーマに熱いラップにした。
見えていますか?AIは融合していますか?
日本が再びブーストしますように!
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