難攻不落の熊本城観光
少し前になりますが、熊本に行ってきました。九州出張後の週末に1日だけ滞在させていただきました。
熊本市は九州の熊本県の県庁所在地で、人口74万人と九州で3番目に大きな都市です。2012年に政令指定都市にに指定されました。ちなみに、政令指定都市は、一般の市とは異なって、県などのサービスを独自に県を挟まずに提供できるため、まちづくりや福祉サービスを独自に提供できるようになっています。
博多から九州新幹線で熊本へ
熊本へは博多から九州新幹線で移動しました。前日まで博多で仕事がりまして…
九州新幹線は見た目は東海道山陽新幹線とほぼ同じです。九州になると乗っている人も少なくなると思いきや、思ったよりもったよりも多くのお客さんが乗っています。
熊本駅は2021年に改装され、とても綺麗な駅でした。九州新幹線の開通が東日本大震災の頃だと記憶しているので、北陸新幹線と違って、新幹線開通時に駅舎が改築されたのではないようですね。
熊本駅を写真で見ると、函館北斗駅に少し似ているような気がします。
熊本駅の新幹線改札の出口付近で、くまもんがお出迎え。全身ではなくて顔だけ…ちょっとインパクトがありすぎ…
ご当地ゆるキャラのくまもんですが、全国区で有名になりましたよね。
熊本市にも市電(路面電車)があります。この前行った長崎にも路面電車があったなぁ、と思うと九州にはまだまだ路面電車が走る街が多いのだろうか…
CANDEO HOTELS熊本新市街に宿泊
今回は出張からの観光ですので、まずはホテルに宿泊から。熊本城に比較的近いCANDEO HOTELS熊本新市街さんに宿泊しました。
部屋は広め。いつものCANDEOさんの構造というい感じで、奥にソファがあります。ここで本を読んだりゴロゴロするのが好きです。今回もゆっくりさせていただきました。
大浴場とサウナの評判が高いCANDEO HOTELSさんです。屋上に露天の欲情があるのですが、まぁ、CANDEOさんに泊まると雨の確率が割と高くて、当日も雨でした。
CANDEO HOTELS熊本新市街さんは、朝食バイキングの口コミ評価がとても高かったです。確かに朝食は美味しかったです!
部屋から遠くに熊本城が見えています。CANDEO HOTELSさんにスーツケースを預けて熊本城に歩いていくことにしました。
熊本城へ
熊本城は日本三名城と称されており、誰も攻め落とせなかった難攻不落の城とも言われています。かつてからすごく行きたいと思っていました。
築城の名人。加藤清正の像
熊本城の入り口には、加藤清正像があります。加藤清正は歴史的には1600年頃の江戸時代前の人です。熊本城は茶臼山という山に築城した城です。茶臼山の近くには、川が流れており、その川の流れを変えて熊本城の堀にしたそうです。
江戸時代以前に川の流れを変えて山に築城するなんて、当時にしてみればとんでもない技術だったに違いないと思っています。
熊本城の地図からもわかるように、確かに熊本城の堀は川ですね。
加藤清正は、熊本城を築城後に、この地の当時の名称だった「隈本」から「熊本」に変更しました。「熊」の方が強そうとか獰猛であるとかいう説がありますが、本当なのでしょうか。もし本当なら、「本」の方も変えてしまえばよかったのに…とも思ったりします。
西南戦争でも攻め落とせなかった熊本城
明治時代の初期に起きた西南戦争があります。その舞台となったのが熊本城です。西南戦争の中心人物といえば、西郷隆盛ですね。
明治時代になってから、故郷の鹿児島に帰った西郷隆盛ですが、当時の政府とのいざこざがあって、政府と対立し、ついには戦争にまで発展しました。
当時の政府軍は熊本城に拠点がありました。政府軍は徴兵により集められた兵であり、元は農民や商人です。対する西郷隆盛陣営は元武士の集団であり、兵でみれば優位にあると考えていたそうです。
しかし、熊本城が難攻不落であり、ついには熊本城を陥落させることができなかったのです。
現存する日本の城で実戦を経験した城は少ないと言われています。熊本城は実戦を経て、難攻不落の城と言われているのでしょう。
地下通路を通って熊本城へ
熊本城へは地下通路を通って天守閣方面に向かいます。難攻不落の城は地下を通るのかとも思ったのですが、おそらく単なる通路なのではないかと思っています。
震災の被害が残る熊本城
2016年の熊本地震で熊本城は大きな被害を受けました。一部の城が崩れたり、石垣が崩れてしまったところもあります。
熊本城の復旧作業が進行していますが、あれからだいぶ時間が経った熊本城はまだ崩れたままの石垣がモルタルで固められたままになっているところも多くあります。
天守閣に向かう途中に見えるこの建物が印象的でした。石垣が一部崩れてしまっているものの、建物の構造がしっかりしているのでしょう。
石垣倒壊の恐れがあるため、橋がかかっていた!
地震の影響で石垣がまだ倒壊の恐れがあるために、難攻不落の熊本城の至る所に鉄骨の橋をかけて通路にしています。
熊本城は、天守閣までの道のりまでに、曲がりくねった石垣の通路がある上に門があるため、攻め落しづらくなっていました。熊本城といえば、天守閣に行くまでに相当がんばって登らないといけないと思っていたのですが、この橋のおかげですんなりと天守閣まで辿り着けるようになっていました。
ちょっと残念だったかな…
熊本城天守閣へ
いよいよ熊本城の天守閣が見えてきます。高い石垣の上に天守閣が聳えてます。この石垣を今から500年近く前につくるなんて…すごいとしか思えません。
熊本城の石垣は20m以上もあるそうです。マンション8階の高さに匹敵します。
熊本城の石垣のうち、熊本地震で崩壊した箇所は、実は加藤清正以降に修復や継ぎ足された部分がほとんどだそうです。築城の天才といわれた加藤清正は、石垣をつくる能力にもとても長けていたことがわかります。
いよいよ天守閣に着きました。晴れていたら良かったのですが、この日は熊本城に到着する直前まで雨が降っていたので曇り空の熊本城となりました。
熊本城の内部は、震災の影響なのか、それとも観光目的なのか、大幅に改築されていてかなり近代的なつくりになっていました。
日本の古い建物に特有の、とても急な階段等はありませんでした。
さらには、熊本城の中に熊本城の模型があるなど、熊本城の内部はかなり博物館化されていました。
熊本城は築城から500年近く経っているわけですから、さすがに原型のまま保存することは難しいのでしょう。
最上階まで熊本城を登って、熊本市街の景色を楽しませていただきました。
熊本での食事
今回は熊本城に行きたかったことと、1泊2日の短い日程でしたので、食事はあまり力を入れませんでした。
太平燕:会楽園
狙ったお店がお休みだったため、近くの会楽園に行きました。多分、会楽園だった…というのが正確なところです。
太平燕という熊本グルメを楽しみました。太平燕は「タイピンイェン」と読むそうで、元は中国福建省の郷土料理でした。福建省の素材の一部を日本の素材に置き換えたようで、見た目はちゃんぽんにとても似ています。
麺が春雨で、味はちゃんぽん。あっさりしていてとても美味しいです。
勝烈亭:新市街本店
雨が降っていたこともあり、宿泊したCANDEO HOTELSのすぐ裏にあった勝烈亭さんに行きました。訪日観光客がとても多かったことが印象的です。
あとから調べてわかったのですが、食べログでも「とんかつ名店」に選ばれるほどのお店でした。
上ロースカツ膳をいただきました!
九州といえば「とんかつ」なのでしょうか。そういえば、鹿児島に行った時にも「とんかつ」めぐりをしたことを思い出しました。
天外天 熊本駅店
空港に行く前に、熊本ラーメンを食べようと思って、熊本駅にあった天外天 熊本駅店さんに行きました。
初めて行くお店では、一番高いメニューを選ぶことが多く、このお店ではチャーシュー麺をいただくことになりました。とにかくチャーシューの量がすごかった…。シンプルに熊本っぽいラーメンが良かったので、普通のラーメンを頼めば良かったとも思いました…
土曜日のお昼時で、20分近く並んだことを覚えています。
熊本空港から羽田へ
熊本空港へは熊本駅からバスに乗りました。熊本空港も駅から距離がありますね。1時間近くかかりました。
旅行日:2024年2月
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