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尾道を歩く|絶景とグルメを満喫した1日旅
海と坂道が織りなす、ノスタルジックな風景。広島県の瀬戸内海に面した港町・尾道は、まるで時がゆっくりと流れるような、心落ち着く場所です。
石畳の小道を歩けば、歴史ある神社がそっと佇み、坂の上からは青く輝く海が広がります。文学や映画の舞台としても数多く登場し、多くの人々の心を魅了してきた尾道。そんな尾道に行ってきました!
新幹線が停まらない「尾道」へ
尾道には新幹線の駅がないため、岡山駅または新倉敷駅で山陽本線に乗り換える必要があります。
この日は倉敷から山陽本線で尾道へ向かいました。新幹線を使うこともできましたが、乗り換えが面倒だったので、そのまま山陽本線のレトロな車両に揺られ、約1時間のんびりと移動しました。
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電車は田園風景の道のりを進んで、やがて尾道駅に到着しました。尾道駅は2019年にリニューアルし、近代的なデザインに生まれ変わったそうです。
尾道駅周辺の散策
尾道駅の駅舎は近代的なつくりになっており、清潔感がありました。
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尾道駅を出ると、目の前には瀬戸内海が広がり、美しい海の景色が迎えてくれます。対岸には工場が立ち並ぶ一方で、豊かな自然も残されており、独特の情緒ある風景が広がっています。このコントラストこそが、私のお気に入りの景色です。
尾道は、古くから海上交通の要所として栄えてきました。室町時代には瀬戸内の商業拠点となり、多くの商人が行き交う活気ある街だったそうです。
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尾道駅周辺では、尾道水道のすぐ背後に山が迫っているため、市街地は海沿いの限られた平地に集中しています。
さらに、山の斜面にも家が建ち並び、坂道や階段が多いのが尾道ならではの街並みです。そう考えると、千光寺があれほど高い場所にあるのも納得ですね。
尾道駅の山の上にある「千光寺」へ
まずは尾道駅から、ほぼ山頂にある千光寺を目指しました。今回はロープウェイを利用することに。尾道駅からロープウェイ乗り場までは、歩いて約15分の距離です。
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さて、写真の先に見えるのが、千光寺へ向かうロープウェイの乗り場です。料金は往復700円。行列もなく、少し待つだけで乗ることができました。
千光寺は尾道の代表的な観光地とあって、ロープウェイの車内はそれなりに賑わっていました。山を登るにつれ、視界がどんどん開け、少し進むと尾道の市街地が一望できるようになります。
ふと見下ろすと、山の中腹までびっしりと住宅が並んでいるのがよくわかります。
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千光寺は、尾道を代表する観光スポットのひとつです。弘法大師・空海が開いたと伝えられ、1,000年以上の歴史を持つとも言われています。実は、千光寺は真言宗系のお寺 なのです。
写真には収められませんでしたが、ロープウェイから見えた降り場近くには、「玉の岩」 と呼ばれる巨大な岩があります。これは霊石とされ、かつて修行僧がこの岩に登って修行をしていたとも伝えられています。
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千光寺周辺には、巨大な岩がいくつも点在しています。この地域はもともと花崗岩でできていましたが、長い年月をかけて風化や侵食が進み、硬い部分だけが残った結果、現在のような景観になりました。
境内を歩いていると、あちこちに大きな岩が見られ、その迫力に圧倒されます。
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三重岩は、まるで誰かが積み上げたように見えますが、実は自然にできた地形の一部です。
こんな山の中で、これほど大きな岩を人が積むのはさすがに不可能ですよね。それにしても、不思議な形をしています。長い年月の中で風化や侵食が進み、崩れた岩が偶然このように重なったのでしょう。
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千光寺のすぐ隣には千光寺公園があり、大きな展望台が設置されています。ここからは、尾道の街並みを一望できます。
最初は川が流れているのかと思いましたが、実はこれは瀬戸内海の尾道水道。展望台から東側を見下ろすと、その美しい景色が広がっています。
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こうして眺めると、尾道は山と海に挟まれ、細長く広がる街だということがよくわかります。
坂のまち「尾道」を散策
千光寺からの帰りは、ロープウェイを使わずに歩いて下りました。坂道や階段が多く大変でしたが、途中にはカフェやお土産屋があり、休憩しながら楽しく歩ける道のりです。
とはいえ、食べ歩きやショッピングにはあまり興味がなく、結局は街並みを眺めながらのんびり散歩を楽しみました。
それにしても、こんな山の中腹に家を建てるなんてすごいですよね。階段ばかりで、自転車すら使えない暮らしを想像すると、思わず驚いてしまいます。えない。
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途中で三重塔を見つけました。これは天寧寺の三重塔で、1367年(南北朝時代)に建立された広島県指定の重要文化財です。
それにしても、こんな急な坂の途中によく建てたものだと感心します。これだけの資材を細い坂道を通って運んだのかと思うと、当時の人々の苦労がしのばれます。
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尾道の街には、本当に細い道がたくさんあります。斜面ぎりぎりまで建物が立ち並び、間を通るのは人がやっと通れるほどの細い路地ばかりです。
建物同士が離れているため火災の影響は多少抑えられるかもしれませんが、それでも車が入れない場所に住宅があるのには驚きます。こんな環境で暮らす人々の工夫や、生活の知恵に感心させられます。
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山を下るにつれて、海や市街地がどんどん近づいてきます。このあたりからの景色が、一番きれいかもしれません。
それにしても、尾道は本当に細い道と階段ばかり。まさに「坂のまち」と呼ばれる風景が広がり、尾道らしさを存分に味わえる場所です。
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平地に近づくと、山陽本線の線路が見えてきます。住宅街の階段のそばに踏切がある景色は、どこか情緒があって素敵です。
そこへ、レトロな電車がゆっくりと走ってくるのもまたいい雰囲気。尾道らしさが感じられて、なんだかほっとする光景でした。
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電車は通り過ぎてしまいましたが、下から撮ればもっといい写真になったかもしれません。線路は少し高い位置を走っているので、その景色も面白そうです。
踏切の前後がどちらも階段になっているのも、なんだか風情があって素敵でした。
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山陽本線まで来ると、ようやく山を下りてきた実感が湧いてきます。
行列必至のご当地グルメ「尾道ラーメン」
尾道といえば、ご当地ラーメン「尾道ラーメン」が外せません。この日は倉敷を経て尾道に到着し、ランチは尾道ラーメンと決めてから観光を楽しみました。
少し時間をずらして「丸ぼし」さんに向かいましたが、すでに長い行列ができていました。実はこの写真、ラーメンを食べ終えた後に撮ったもの。並び始めたときは、もっと長い列ができていました。
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気づけば、1時間も並んでいました。せっかくここまで待ったので、思い切って一番豪華なチャーシューメンを注文。
運ばれてきた瞬間、あまりのチャーシューのボリュームに驚きました。コクのある醤油ベースのスープと相性抜群で、一口食べるごとに幸せを感じる美味しさでした。
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さらに、お店の名物「じゃこごはん」も追加で注文。450円という手頃な価格です。
ふんわりとしたじゃことごはんの組み合わせが絶妙で、とても美味しくいただきました。
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もう一軒くらいハシゴしようかと思いましたが、「丸ぼし」さんで1時間も寒い中並んでいたので、すっかり疲れてしまいました。
ふと見ると、尾道ラーメンの名店「壱番館」も長蛇の列。もしかすると、「丸ぼし」さん以上の行列かもしれません。尾道ラーメンは、並ぶのが当たり前の人気グルメなんですね。
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並んでいるのは地元の人たちでしょうか? それとも観光客?
もし観光客がほとんどだとしたら、地元の人たちはなかなか気軽にラーメンを食べられないのかもしれません。
しかも、時間をずらしてもこの行列…。これだけ人気があるなら、新しく尾道ラーメンのお店を出すチャンスとしても魅力的ですね。
三原城の跡地「三原駅」へ
尾道ラーメンを堪能した後、尾道を出発し、山陽本線に乗って三原駅へ向かいました。
新幹線への乗り継ぎまで少し時間があったので、三原駅周辺をぶらりと散策してみることにしました。
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三原駅は新幹線の駅ですが、停車するのは約1時間に1本の「こだま」のみ。意外と本数が少ないんですね。
駅の南側には海に面した市街地が広がり、駅前も思ったより整備されていて驚きました。
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三原駅は、かつて三原城があった場所に建てられました。毛利輝元が築いたこの城は、江戸時代の廃城処分と明治時代の廃城令によって取り壊されてしまいました。
その後、本丸や天守閣の跡地の大部分が削られ、その場所に三原駅が建設されたそうです。
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三原駅から直接、三原城の跡地へ行けるようになっていました。訪れてみると、ほとんど人がおらず、まるで貸切状態。静かで落ち着いた雰囲気が広がっていました。
堀は今も残っていて、その向こうには住宅地が広がっています。人口8万人の三原市では、駅の近くに住宅が集まるのも自然なことですね。
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この日は新幹線のトラブルで、到着が遅れただけでなく、次々と新幹線がやってきました。
夕日に染まる新幹線は、なんだか特別な雰囲気があって素敵でした。
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乗る予定の新幹線も遅れて到着しました。いつもの癖で指定席を予約していましたが、乗ってみると私以外に誰もいませんでした。
おそらく、自由席も同じようにガラガラだったのかもしれません。
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貸切状態のような新幹線「こだま」に乗り、わずか一駅だけ移動して広島で降りました。
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夕方を迎え、楽しい一日があっという間に過ぎました。尾道は本当に魅力的な街ですね。
次は、暖かく晴れた日にのんびり訪れたいと思います。
旅行日:2024年12月