2024年8月
展示と展示の合間。
新たに作品が入荷しているタイミングで少しご紹介。
KANSAI NOGUCHI 野口寛斉さんの作品です。
広く知られているモノクロームの作品とは違い、茶っぽい、迷彩のような色。
限定で作られた、廃棄される真珠を素材に用いた作品です。
焼き上がった作品も極少で当店にはこの一点のみ。
モノクロの大きめな作品も入荷してきています。
黒の部分が広くこちらもすっきりしていていいですね。
こちらも普段の模様がたくさんあるものと違い珍しいです。
藤田嗣治 「魅せられし河より マレニー座」エッジング 1951年
『魅せられし河』は1951年、藤田嗣治の65歳の誕生日を祝して315部が出版された挿画本で、この作品が対象となって藤田は2度目のレジオン・ドヌール勲章を受章しました。
この”河”というのが、パリのセーヌ川のことではなく街の通りを川に見立ててそこに点在する様々な場所を描いた作品です。
作品を読みながら、また藤田の挿絵を見て街中を川下りをしているような、そんな気分にさせてくれる素敵な作品です。
こちらの作品はそのパリのマレニー座という劇場が描かれています。
70年ほど昔の作品ですが、経年のヤケはあるもののコンディションは綺麗です。
ヴィンテージバカラ・パーフェクション
ヴィンテージクリストフル エールフランス
九谷青窯白磁
夏は土物はさけて、こう言った白磁のものを用いるとこの時期爽やかです。
波佐見の古い、おそらくは輸出用に作られていた骨董からモチーフを得ているヴィンテージ九谷青窯のお皿。素敵です。
今年で九谷青窯さんは閉窯になってしまいました。
確か1974年の記事があったので50年の歴史ですか。
ラパンアートでは初期の九谷青窯の作品を推してきました。
そこまで古くなくセミヴィンテージな九谷青窯の作品も大量にストックしていて、もう手に入らないものばかりですので、どこかでまたまとめて展示したいと思っています。
“何も置かないよさ”
いっぱい好きなものを購入するのはいい事だと思います。
それをどれだけの分量見せるか、どれだけ自分の視界に入れるかはその人次第。
“たくさん持ってるけど何もおかない”のも素敵ですね。
当店のお客様はもう器が溢れていて孫子の代まで器に困らない方が多数いらっしゃると思います。
インテリア関係の本をみていると見せる収納、が人気のようですが、
最近では南海トラフの心配や、普通に埃が気になるので、扉付きの収納棚に入れるのをおすすめします。
雑誌やwebの媒体イメージとリアルな暮らしは違うので、またそれは別の機会にでも。
8月は翌週から個展が始まりますがそれまでは常設期間として新しい品物も多数入荷しています。
連日猛暑ですがお近くの際には是非お立ち寄り下さい。
またリモートでの接客も予約制にて行なっております。
ぜひそちらもご活用ください。