#5【健康】　うつ病やアルツハイマー病を予防する脳内物質BDNFと、その増やし方

2024年8月15日 13:23

◆BDNFとは何か？

BDNF（脳由来神経栄養因子）は、脳内で作られるタンパク質の一種で、神経細胞の生存、成長、そしてシナプス形成を促進する働きを持っています。いわば、脳の肥料のようなもので、神経細胞を健やかに育てるために欠かせない存在です。

◆なぜBDNFが「最強」と言われるのか？

BDNFが「最強」と呼ばれる所以は、その多岐にわたる効果にあります。

神経細胞の保護と再生
BDNFは、神経細胞を傷や老化から守り、新しい神経細胞の生成を促します。

シナプスの強化
シナプスは、神経細胞同士の情報伝達の場です。BDNFは、シナプスの結合を強化し、情報の伝達効率を高めます。

学習能力の向上
BDNFは、海馬という記憶に関わる脳の部位で特に多く分泌され、記憶力や学習能力の向上に深く関わっています。

うつ病やアルツハイマー病の予防
BDNFは、これらの病気の発症を抑制する効果も期待されています。

◆BDNFを増やすには？

BDNFを増やす方法はいくつか知られていますが、中でも効果が高いとされているのが

「運動」です。

運動によって、脳内の様々な神経伝達物質が分泌され、BDNFの生成が促進されます。また、運動は脳の血流を改善し、神経細胞への栄養供給を促進します。

◆まとめ

BDNFは脳の健康維持に不可欠な物質です。運動を日常生活の中に取り入れ、BDNFを増やし、より健やかな脳を手に入れましょう。

詳しく知りたい方は、「運動脳」（著者/ アンデシュ・ハンセン）がオススメです。