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2024年11月に読み終わった本

8冊読了。

『コンピュータはなぜ動くのか 第2版 知っておきたいハードウエア&ソフトウエアの基礎知識』矢沢久雄 日経BP

定番とされているのも納得のおもしろさ。
仮想の回路をなぞってからスタートするだけでこんなにもイメージしやすくなるとは。


『情報と法』児玉晴男 放送大学教育振興会

放送大学の印刷教材。
悪文の塊。


『自然言語処理』黒橋禎夫 放送大学教育振興会

放送大学の印刷教材。自然言語処理の入門書として定番の本。
この手の本は厚みがあるのが相場だと思っていたけれど、ページ数が少なく薄い。G検定の学習にも役立った。

放送大学のラジオ放送ではテキストの補足やインタビューなどが追加されているのであわせて聴くと○。


『情報デザイン』伏見清香 茂登山清文 放送大学教育振興会

放送大学の印刷教材。放送授業のお供。
章ごとにメインの著者が違い、文章のわかりやすさに違いがある。
具体例についての説明は放送大学の放送授業を見たほうがわかりやすい。
具体例からエッセンスを抽出するのが難しいと感じる部分もあった。


『文章作法事典』中村明 講談社学術文庫

序盤は文を書く際の基本的な作法が紹介されている。
中盤からはかなり文学寄りになるので、なにかを説明する文を書きたい人にはあまり向いていない。
個人的なニーズには合っていなかったものの、読み物としてはおもしろかった。


『NEW HORIZON English Course 1』東京書籍

親戚の中学生が勉強に苦労していると聞き、現在の中学の教科書に興味がわいたので買った。
判型が大きくメインの英文も大きく印刷されていて読みやすい。巻末には単語と意味がアルファベット順でまとまっている。
ページ数が少なく薄い本なので、通学カバンで持ち運ぶのがラクそう。

昔、中1で習った多くの単語が小学校で習う英単語としてページ下部に表示されており、ジェネレーションギャップを感じる。


『学力喪失』今井むつみ 岩波新書

著者らが広島県教育委員会と開発した『たつじんテスト』の結果をもとに、小中学生の学習のつまずきを探り、学ぶ力をいかにして身につけるか、といった内容。
教育学ではなく、発達心理学や認知科学の視点で書かれている。

本書で示される上位中位下位グループの正答率の違いに驚くとともに、自分が小中学生だったころを思い出す。勉強が苦手だった同級生もこのような困難を抱えて日々を過ごしていたのだな、大変だっただろうな、と。

他人が知識を教えようとしても、学習者がそれをそのままインプットできるわけではなく、知識の身体化によって自ら習得する必要がある。そしてそれが「生きた知識」(必要な時いつでも取り出して活用できる知識)としてインプットされる。

たとえば、数学を学習する際、自分で例を考えてみたり変数になにか値を代入して手を動かしてみたりする、ということが推奨されている。おそらくそのプロセスが、受け取った知識の行間を自らの中に作り上げた暗黙知で埋める、ということであろう。手を動かして数字であそぶ行為が理解の助けになるという実感は、たしかにある。

この、身体化した暗黙知で行間を埋める、ということを自分の学習のサイクルにどうにかして取り入れなければならないと思っているが、なかなか難しい。

各章の章末にはまとめが設けられており、意識せずとも振り返りができる。
まとめがある本はいい本。


『朱子学と陽明学』島田虔次 岩波新書

思想の変遷を儒教から出発してたどっていく、といった内容。
入門書としてよく名前が挙がる本だが、まったく無関心な人にとっては退屈な本だと思う。
文体は平易で読みやすい。
時間が無いのでさらりと読んで終わった。


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