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あなたの音楽が好きでした


noteを書くのは10日振りです。

いつまで書くのをお休みしようか、他の方の記事を読むことはなかなか完全にはやめられず、(それでも頻度はだいぶ減らしていたのですが、)どうしようかなぁと思っていた矢先、ある方から、記事のバトンリレー企画・参加のお誘いが回ってきました。



バトンリレーと言いながらも、記事は別に書かなくてもよく、バトンも回さず自分で止めても、または主催のチェーンナーさんに戻してもOKとの、やさしく緩やかな企画です。



自分で、書くのはしばらく休もうって決めたくせに。繋げ屋チェーンナーさんに、コメントで参加をお返事する前から、頭の中でもう、記事にする音楽は決まっていました。

この人です


セルジオ・メンデス。
1941年生まれ。「マシュ・ケ・ナダ」を世界中にヒットさせた、ブラジルの大作曲家、アーティスト。

9月5日に逝去されたことをネットニュースで知りました。

私は元々、ボサノヴァは好きでしたが、高校生や大学生の頃好んで聴いていたのは、アントニオ・カルロス・ジョビンの方。お洒落で洗練されたピアノ、淡々と穏やかなボーカルのボサノヴァが好みでした。
「マシュ・ケ・ナダ」は、ボサノヴァのくくりでコンピアルバムに入っていたので、耳にはしていたし、超・超有名曲だと言うことは知っていたけど、どちらかと言うと、ラテン音楽の、陽気で、あまり好みでない曲だと思っていました。


イメージが変わったのは、そう、2006年のこのアルバムからです。



聴いたとたん、何だこの音楽の新しさは!と思いました。

ヒップホップなんて全然興味ないと思っていたし、ブラック・アイド・ピーズも名前しか知らなかったけど。

このアルバムは、買ってとにかくよく聴きました。そしてまた、あちこちでもよく流れていました。
当時、私は社会人になっていたので、学生の頃に比べると音楽を聞く時間は間違いなく減っていたはずなんですが。気がつくとアルバムが一周していて、また最初から流して。頻繁にローテして聴いていた記憶があります。
軽快で心地よくて、何度聞いても、飽きない。私にとって、最も何度も聞き返したアルバムの一枚であることは、間違いありません。



その後出たアルバムも、何枚か買ってよく聴いたなぁ。

日本からもっとも遠い国の一つ、ブラジル。

それまで私が好んで聴いていた、A.C.ジョビンやジョアン・ジルベルトに代表されるボサノヴァは、休日の朝にコーヒー片手に聴きたいような、都会的で成熟された音楽というイメージだったのに対して、
セルジオ・メンデスの音楽はもっと明るく、開かれていて、口ずさみたくなる、何だったらダンスの苦手な私でさえ思わず踊りたくなるような、そんなラテンの匂いが常にしていました。
なのに、とてもメロディはきれいです。

そして、ふと切ない音階が混ざり込む。
それは、サウダージと呼ばれるものなのかも知れません。

↓この曲ではありませんが、このアルバムの日本版には、特典でドリカムとのコラボ曲が入っています。



だいぶ後になってから知ったこと。父もセルメンが好きだということ。結婚してしばらくしてから実家に帰ると、セルジオ・メンデス&ブラジル’66 のCDが父の運転する車に入っていたりしました。
(ちなみに、父母にも「timeless」貸してみましたが、それはあんまりだったみたいです。世代の差か‥)


これは少し違うタイミングで見つけて買ったアルバム。92年のリリースだそうです。
このアルバムでグラミー賞も獲ったんですね。


ジャンルは、ラテン音楽?サンバ??
いや、「ブラジルの、ブラジル人の」音楽なのか。
アルバムタイトルは、ブラジレイロ。ブラジル人男性の、という意味があるらしい。

もう、彼の音楽にジャンル分けなんて必要ないんだろうな。


これも彼の音楽って知らなかった。


一度だけ、コンサートで彼を見たことがあります。

2013年のビルボード・ライブ大阪。
それまで、セルメンもボサノヴァもブラジル音楽も、ほとんど聞いたことなかった夫を無理やり誘って行きました。

当時私は、長男の妊娠中、悪阻の真っ只中でしたが、liveは素晴らしくて、本当に感動しました。
ラストのマシュケナダでは、お客さんが立ち上がって踊っていた、と日記に書いてありました(自分は踊れなかったからか、読むまで忘れてた)。
実際、一番体調が辛い時は、動きたくなくて、観に行けず見送った演劇等もあったので、あの時行けて、生でコンサートを聴けて、セルメン見れて本当に良かった。


セルジオ・メンデス。
作曲家、アーティスト。ポップ・メイカー、ヒット・メイカー。アレンジャー。ウィキペディアには、バンドマスター、ピアニストともあります。

私が知っているのはその中でもごくごく一部の音楽かも知れないけど、

私は、あなたの音楽が好きでした。

いや、大好きでした。

世代、ジャンル、国境を軽々と超える、たくさんのすばらしい音楽たちを、本当にありがとうございました。



🎙️なお、この企画はタイトルにカラオケとありますが、歌えなくても好きな音楽を紹介してよいという企画なので、私はここに紹介した歌を一度もカラオケで歌ったことはありません。


🏃‍♂️‍➡️✨🏃‍♀️‍➡️バトンリレー企画、#ミエハルカラオケ残暑バージョン テシマユリコさんにお繋ぎします!


テシマさん、なんと一つ前の記事でチェーンナーさんから直々にバトンを渡されていたそうなのですが(そちらはチェーンナーさんの記事を読み逃していて知りませんでした、ごめんなさい!)快く、両方のバトンを合わせて引き受けてくださるとのことです。ありがとうございます!✨




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