あの裁判所も!? 朝ドラ「虎に翼」ロケ地と、昭和初期の名古屋を歩こう
4月から放送中のNHKの朝ドラ、みなさんは見ていますか? 日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ女性の実話を基にしたドラマ「虎に翼」。実は、名古屋市内の各所がロケ地として撮影に使われているんです。
大ナゴヤツアーズでも、ロケ地となったあんな建物やこんな建物で開催するツアーがあるので、ぜひチェックを! また、ドラマの時代は昭和初期。この時代の名古屋の歴史を感じられるツアーもご紹介します。
作中の「東京地裁」、実は名古屋の建物!?
作中で度々「東京地裁」の庁舎として登場する建物は、なんと「名古屋市市政資料館」。旧名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所庁舎の建物として、名古屋の建築ファンの間では有名ですね。
ドラマ主人公のモデルとなった三淵嘉子も、女性初の判事として実際にこの場所で勤務していたのだそう!
「市政資料館」の計算し尽くされた美しさとは
2022年に、100周年を迎えた市政資料館の建物。建てられたのは大正11年ですが、かたちや構造は明治建築後期の作品として位置づけられます。当時から見ると時代遅れのデザインでも、現在から明治建築として見たとき、そのクオリティの高さは目を見張るもの。
今回のツアーでは、重厚なレンガ壁に囲われた中庭や特別室、大階段の吹き抜け上階のバルコニーを特別拝観! じっくりスケッチや写真撮影をしながら観察してみましょう。ツアーを通して、市政資料館が名古屋にとって重要な建築であることを実感できるはず。
「日比谷公園」の場面も、名古屋のあの公園!?
初回放送冒頭から、東京地裁前の日比谷公園として登場したのが「鶴舞公園」です。明治42年に開園した鶴舞公園は、名古屋市最初の公園。ドラマでは、公園の噴水の背景に「名古屋市公会堂」もしっかり映っていました!
「鶴舞公園」で生物観察、何が見つかる?
鶴舞公園では建築物めぐりも楽しいですが、園内の豊かな自然に目を向けてみるのもオススメです。ルーペ片手に小さな世界へ! じっくり生物観察のツアーに出かけませんか?
ミクロで見る生物の世界にうっとり。普段何気なくみている植物や花を、昆虫になった気分で見るとどんな世界が広がっているのでしょうか? 不思議な生物の構造や姿から見られる、生きる仕組みや進化のカタチに驚くこと間違いなし。ひょっとしたら粘菌も見つかるかも?
昭和初期「百万都市」の名古屋駅は?
昭和初期の東京が舞台となっている「虎に翼」。この時代、名古屋ではどんなことが起こっていたのでしょうか?
昭和9年に「百万都市」を達成した名古屋。その玄関口、「名古屋駅」が現在の場所に誕生したのは、昭和12年のこと。それ以前の名古屋駅は笹島にあり、旅客と貨物の両方を扱っていたところを分離するため、現在地に新駅を建設したのだそう。
名駅変貌の裏には、どんな物語が?
リニア開通に向けた再開発が進む名古屋駅。時代と共に変貌していった名古屋駅では、どんな工夫が行われてきたのでしょうか?
昭和初期の名古屋駅移動の大工事、戦時下での工事費がない中での工夫、高度成長期の新幹線や地下街、高架下の開発&モニュメント、地下鉄や名鉄が走る上に建てる超高層ビル群、そしてアクロバットな最新工事方法で進められるリニア開発まで。時代を越えた名古屋駅大開発ストーリーに迫りましょう!
名古屋駅から少し西に歩けば…?
名古屋駅周辺でも、特に大きく様変わりしつつある駅西地区。そこから少し歩けば、大正12年に開設されて昭和初期にかけて栄えた「中村遊廓」の跡地に辿り着きます。遊廓のあったエリアは、今では新大門商店街として下町風情を残しています。
今しか見られない!? 駅西の情景とは
戦後の闇市から駅西銀座の発展、令和の今しか見ることのできない風景まで。地理や歴史、路上観察なども交えながら、じっくりまち歩き。
ここ数年で現存する妓楼建築が残り僅かとなった大門地区、遊廓建設に伴う遊里ヶ池の造成と後の中村日赤病院建設、大門横丁の古民家を改装した駄菓子屋、名古屋駅から歩いて10分ほどにありながら残る金時湯などを歩きながら、名古屋駅の西側に残る「レトロ」を見つけに行きましょう。
今回は「虎に翼」ロケ地と、その時代背景である昭和初期の歴史を感じられるツアーをご紹介しました。他にも、大ナゴヤツアーズでは、まだ見ぬ地元の姿が見えるツアーをたくさん揃えています。特に、6月はまち歩きツアーが充実!
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