焙煎工場から喫茶店めぐりまで! 東海エリアのコーヒー文化を体感しよう
日に日に寒さが増して、温かいコーヒーが恋しい季節になってきましたね。喫茶店での一息や、おうちでドリップする時間。忙しい日でも、少しのコーヒータイムがあれば心が落ちつく気がします。
今回は、大ナゴヤツアーズの11月ツアーの中から、コーヒー好きさんにおすすめのツアーをピックアップ! 焙煎士から教わるブレンドコーヒーづくりや、『名古屋の喫茶店』著者が案内する純喫茶ハシゴなど… ツアーを通して、東海エリアのコーヒー文化の幅広さを感じてみてください。
コーヒーはなぜ漢字で「珈琲」と書くの?
日本では、コーヒーを漢字で「珈琲」と書きますが、この当て字はどこからきたんだろう? と不思議に思ったことはありませんか。
実は、コーヒーが伝来した江戸時代には、「可非」「可否」「黒炒豆」などさまざまな当て字が考えられたものの、どれもあまり定着しなかったのだそう。現在まで使われている「珈琲」という漢字を考案したのは、幕末の蘭学者・宇田川榕菴(うだがわようあん)だったといわれています。
「珈」は髪飾り・かんざし、「琲」はかんざしの飾り玉をつなぐ紐を意味する漢字。宇田川榕菴は、コーヒーの木の枝についた赤い実を、女性が髪に飾る花かんざしに例えたのです。なんとも素敵な発想ですね。
普段見かけるコーヒー豆は焙煎されたあとの茶色の状態ですが、赤い実がなる農園の風景にも思いを馳せてみると、いつもと違う味を感じられるかも?
世界に一つだけのオリジナルブレンドコーヒーづくり
東ティモールなどの産地に直接赴き、コーヒー豆の生産から携わっているという「喫茶ニューポピー」へ。マスターであり、焙煎士として美味しいコーヒーづくりにもこだわる、BEANS BITOU代表の尾藤雅士さんとともにコーヒーの面白さに迫ります!
喫茶店文化の根強い名古屋。そして、喫茶店のコーヒーといえば「ブレンドコーヒー」。尾藤さんからブレンドコーヒーにまつわるお話を聞いた後、産地や焙煎度合の異なる10種類ほどの豆を試飲・試食し、仕上がりをイメージしながらブレンドしてみましょう。完成したオリジナルブレンドコーヒーは、豆のまま、もしくは豆を挽いた状態でお持ち帰りいただけます。
<喫茶文化を今に受け継ぐ「喫茶ニューポピー」>
名古屋の歴史が息づくエリア・四間道にある「喫茶ニューポピー」。街並みに溶け込む蔵造りの建物へ入ると、新しいのにどこか懐かしい、レトロモダンな雰囲気を感じられます。ハンドドリップで丁寧に淹れる自家焙煎コーヒーや、名古屋喫茶らしいモーニング、「ポピーのコーヒーライスカレー」などオリジナリティ溢れるメニューも魅力。
すぐ近くには下町風情漂う円頓寺商店街もあるので、ツアーの前後に散策も楽しんでみては?
120kgの巨大焙煎機が稼働するコーヒー豆工場へ
コーヒー豆の製造工程にも興味がある! それならば、こちらのツアーもおすすめです。
名古屋市北区にあるボンタイン珈琲本社のコーヒー豆工場へ潜入。1日400kgものコーヒー豆を製造するという巨大焙煎機を目の前に、迫力満点の焙煎実演を見学できます。ボンタイン珈琲こだわりの豆を使って、自分好みのコーヒーを100gつくるブレンド体験も。コーヒー好きにはたまらないツアーです。
<身近な喫茶店でもお馴染みの味「ボンタイン珈琲」>
名古屋のコーヒー文化を60年以上支え続けているボンタイン珈琲。喫茶店などにコーヒー・食品を卸しているほか、市内に複数の直営カフェやカッピングルームも構えています。まちなかでロゴマークを見かけたことがある人も多いのでは?
そんなボンタイン珈琲の理念は「フロムシードトゥーカップ(種からカップまで)」。コーヒー豆の栽培から自社焙煎、抽出、一杯のコーヒーができるまでの工程一つひとつにこだわって、コーヒーのおいしさを伝えています。
「最近よく聞くようになった“スペシャルティコーヒー”ってなに?」
「コーヒーは好きだけど、コーヒー豆の生産工程まではよく知らない…」
そんな方も、ツアーに参加すればよりコーヒーに興味がわくはず!
ツアーズ恒例の純喫茶めぐり、今回は初の岡崎編
天下人・家康公のおひざ元で城下町の岡崎には、古くから愛される喫茶店があちこち残っています。
岡崎の喫茶店といえばまず外せないのが「喫茶・レストラン丘」。マスターのハンドメイド装飾によるまばゆい空間は、「SNSで見たことがある!」という人もいるのでは。
続いては、意外なルーツを持ち店名にちなんだ亀ディスプレイが渋い「亀屋」へ。超個性的な空間が魅惑的すぎる2軒をはしごする、インパクト抜群の喫茶店ツアーです。
<『名古屋の喫茶店』著者と一緒に純喫茶の世界へ>
純喫茶めぐりツアーのガイドを務めるのは、名古屋在住のフリーライター・大竹敏之さん。『名古屋の喫茶店』をはじめ、『名古屋の酒場』『東海の和菓子名店』など名古屋の食や文化に関する著作を多数執筆しています。ツアーでは、大竹さんだからこそ知る喫茶店の豆知識や裏話もいろいろ飛び出すかも!?
↓過去の純喫茶めぐりの様子はこちらから覗いてみてください♪
https://note.com/dainagoyatours/n/n685edf746e30
コーヒータイムにぴったりのカフェトレーづくり
おうちでコーヒーを飲むときにも、ちょっと見栄えにこだわると気分が上がりますよね。色鮮やかなモザイクタイルを使った、オリジナルデザインのカフェトレーづくりはいかが?
多治見市笠原町は、モザイクタイル生産量日本一のまち。日本の木造建築が耐震・耐火に優れた洋風建築に移行していく中で、昭和初期には釉薬を施した磁器モザイクが笠原で誕生したのがルーツです。
オザワモザイクワークスの小澤さんのガイドのもと、タイル工場へ。釉薬をかけて焼かれたモザイクタイルはまるで宝石のよう! 見学後は、16色のタイルから好きな色の組み合わせを選んで、カフェトレーの製作に挑戦。タイル好きにはたまらない、タイル選び放題のお土産もありますよ!
金曜夜に1杯いかが? 大ナゴヤツアーズ喫茶室
一人で静かに過ごす時間のコーヒーも良いですが、誰かとおしゃべりしながら過ごす時間のお供にもコーヒーは欠かせません。
大ナゴヤツアーズでは5周年記念の今年、月に1回、ツアーズのお客さんに向けてこっそりと「大ナゴヤツアーズ喫茶室」を開いています。
ツアーズのお客さん同士や、ガイドさんと、そしてスタッフとお話していただける社交の場。「ツアーズが気になっているけどまだ行ったことがない」という方も大歓迎です! お店の切り盛りはツアーズのスタッフがしていますので、気になるツアーのことも気軽に聞いてくださいね。
前回に引き続き夜喫茶での営業。ビールとちょっとしたおつまみもご用意してますので、華金の夜にふらりと立ち寄ってみてください。
日程:11月18日(金)
時間:17:30~20:30(営業時間)※入退場自由です。
場所:なごのや 別館(名古屋市西区那古野1丁目35−13)
“知っているようで知らない”東海エリアの魅力と出逢える、大ナゴヤツアーズ。一杯のコーヒーから、まだ見ぬ地元の姿が見えてくることもあるかもしれません。ものづくり、まち歩き、文化体験など、他にもさまざまなツアーを用意しているので、ぜひチェックしてみてください!
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