テムズ沿いを歩けば、オモテとウラが見えてくる
自宅からタワーブリッジまでは徒歩圏内な私。
お友達と午後からロンドンブリッジで会う約束。
ロンドンでは珍しい快晴ということもあり、家からロンドンブリッジまで歩くことにした。所要時間はおよそ1時間。
このリバーサイド沿いはいつも観光客やカップル、家族が写真撮影をしているベストスポットの一つ。
インスタ映えも狙える。
クリスマスマーケットが開催されていると同時に、快晴かつクリスマスシーズンということで、今日はいつも以上に賑わっていた
こんな感じ。
iPhone11proの力をまざまざと見せつけられた
対岸沿いもズームしてもとても綺麗。
青空ってだけでこんなに景色が綺麗に見える
ここにいる人たちはこれをバックに撮影しようとセルカ棒やセルフィーで撮っている。とても幸せそうで、平和な光景。
そして今日という日が晴れてよかったね
旅行かな、デートかな?
一人でそんなことを考えながら、ザ・ロンドンの風景に浸りながら、
友達との待ち合わせ場所に向かってふらふらっと歩く。
「エクスキューズミー、テイクピクチャー、プリーズ」
あるインド系のご夫婦から写真撮影を頼まれた。
もちろん喜んで。
縦と横と全身と上半身のアップだけと、、、
タワーブリッジをバックに10枚ほど撮ってあげた
スマホを返し、その場を後にすると
今度はスペイン系の一家からの依頼。
同じように数種類の構図で撮ってあげてスマホを返す
これが後2回続いた。
頼みやすい顔をしているのかしら
撮影しているところを見られていたのかしら
ともあれ、写真を撮ってあげることで思い出作りのお手伝いができたかな、
良い旅行にしてほしいな、
と考えていると幸せな気分になった
クリスマーケットの開催も幸せな気持ちを増幅させる。
ホットチョコレートやソーセージ、ホットワインの香りも漂う。
ほくほく。
足元軽やかにロンドンブリッジに向かう
ロンドンブリッジのたもとで目にしたのは、たくさんの人からの献花と手紙、メッセージの山。
あ、そうだった。
ちょうど先週の金曜日の午後の出来事。
二人が刺され、尊い命が犠牲となった痛ましい事件は突然、平穏な日常で起こったんだ
亡くなった2人はいずれもケンブリッジ大学出身。
事件当日は、ロンドンブリッジに隣接する建物で開かれていた同大の犯罪研究所が主催するプログラム「ラーニング・トゥゲザー」に参加していた。
このプログラムは元受刑者の社会復帰をテーマにしたもの。メリットさんはコーディネーターを務め、サスキアさんはボランティアとして参加していた。
犯人のウスマン・カーン容疑者(28)は2012年にテロ関連の罪で有罪判決を受けた後、刑期の半分を終えた2018年12月に仮釈放されていたことが分かっている。この社会復帰プログラムの事例研究の対象で、犯行はこの集会の会場で起きた。
この事件だけを切り取って悲しい、辛いで終わらせるのではなくて、
この犯人と二人がその前に何をしていたのかを考えるととっても心が痛い。
元受刑者の社会復帰の手助けをしていた若い二人が、その相手によって命を絶たれてしまう
気持ちのやり場がない。
この事件をきっかけに、
ジョンソン首相はテロリストや凶悪犯罪者の早期釈放制度を見直す方針を発表した。
そもそもテロリストを生んだのは何か?
私は、欧州の覇権争いが激化する時代に得たもののツケだと思っている。植民地、領土、ただただ目の前のある利益や国益を求め、当時力も小さい「弱者」の中東やアフリカを振り回し、搾取し、多くの犠牲を出した。
そのつけが今、回っているのだと思う。
欧州は特に、テロリストが悪い、と決めつけるだけではなくて、何が彼らを生んだのかをしっかり考える必要があるのではないかな。
ちょっと10分前まで、人々のハッピーな雰囲気、クリスマスのぽやぽやしたムードに心軽やかだったのが、目と鼻の先で悲しい出来事は起こっている。
この例は卑近な例だけど、
今もこうして私たちは幸せに暮らしている中、地球の裏側では紛争や飢饉、感染病の蔓延などにより多くの人が命を落としている。
ふとした瞬間に、
ちょっと考えてみるだけでも大事。
考えるだけで何か行動を移さないのはただの偽善、という人もいるけれど、
考えなければ、思いを馳せなければ、思い出さなければ、
そもそも行動にも繋がらないと思うのね。
その一歩が大きくて、行動に移すかどうかはその次でよいと思うのまずは。
そんなことを考えた土曜午後。
私は幸せだ
この景色見れるだけで、本当にあしたも頑張ろうと力になる
ちなみに
「今日4回も写真お願いされてん」て友達に話したら
「あそこを一人で歩く人はまずおらん」と言われました