気分上げたいそんなときはチェルシー
恐れていたことが現実となりました、欧州を襲う第2波の到来です
ロンドンはきょうから封じ込め策が強化され、レストランやカフェ、自宅などを含む屋内で異なる世帯との交流が禁止されました。
つまり、友達とは寒空の下で会わなければならないということ。
既に気温が1桁台のロンドン。
無理ゲーーーーーー!!!私にとって新規制はロックダウンに逆戻りというわけです。笑
ますます出不精に拍車がかかりますね。家はすごく好きだけど、3月から在宅勤務が続く身からすれば精神的に参るものが。
病んでしまった話はこちら。今も突発的に波が訪れるので、ダメだとわかっていても薬は手放せない。
前置きは長くなってしまったけれど、今回はそんな塞ぎがちな気分を上げるエリアをご紹介。前回のV&A美術館からもさほど遠くないロンドン随一のポッシュな場所チェルシーです。
春に開催されるチェルシー・フラワーショーが開催される場所です。
・チェルシーの基本情報
チェルシーと聞いて思いつくのはフットボールチームの人も多いかも。
そんなここは、ロンドン南西に位置する、メイフェアに次ぐ高級住宅エリア。見渡す限り真っ白い豪邸や立派な邸宅がわんさか。
一目で、ああ高そう。と分かります。
変な格好では歩けない、自然と背筋が伸びる場所です。間違ってもノーメイクでブラブラしてはいけない...。歩いている人もオシャレで洗練されとる。
こーんなお手入れにうん万ポンドもかかりそうなお家や
立っているだけで雑誌から飛び出てきはったんですか!?と言いたくなるお兄さまや
その辺のスーパーで売ってあるのとは一線を画すサボテン
などなどがいらっしゃるエリアです。
有名な方々も多く住んでいたのも納得です。ここはロンドンでブループラークが多い地区の一つなんだそう。
ブループラーク(blue plaque):簡単に説明すると「昔有名な人が住んでいたよ〜とか、歴史的な出来事があったよ〜な建物を認定したもの」
1986年から、ロンドン・ヘリテージという団体が運営していますが、制度的には120年以上もの歴史があるのだとか。
与えられる基準は、著名な人の場合、亡くなってから20年以上経過していること、建物自体がきちんと現存していること、教会や学校などの施設ではないこと、など。これら基準を満たしていれば、誰でもこのブルー・プラークに建物を応募することができるそうです。
チェルシーに住んでいた著名人には、推理作家アガサ・クリスティやクイーンのフレディ・マーキュリー、サッチャー元首相などなど。映画「007」のジェームズ・ボンドもチェルシーに家を持っている設定になっています。
・チェルシー・フラワーショー
チェルシーはそんなポッシュエリアから、上流階級というか心と土地、時間に余裕がある人たちがより好きそうなお花でも有名。
歴史あるチェルシー・フラワーショーが毎年5月に開催される場所でもあります。始まりは1862年、王立園芸協会が催しました。今も同団体が運営しています。
どんなショーかというと、有名な園芸家によってデザインされたガーデンが競われるもの。これらを見ようと世界各国から多くの人が訪れます。
日本人園芸家も受賞したこともあるそうです。
この時期に合わせて、ここ一帯はお店や住宅なども外装や入口がお花で彩られ、歩いているだけで晴れ晴れしくなります。
去年の写真たちをば。
造花だったり本物のお花だったり。
それぞれデザインが違っていてフォトジェニック。
今年は第二次世界大戦以降で初めて開催が中止となり、代わりにオンラインで行われました。
来年の開催日程は決まっており、5月18〜22日だそうです。来年こそは生で見たいものです
・押さえておくべきTHE IVY
フォトジェニックスポットがいたるところにある中、ひときわ目立つのがこちら
フラワーショーがない時期でも年中このお花に囲まれたお店を見ることができます。
The IVYというお高めレストラン、チェルシー店です。同店はロンドンブリッジなどロンドン市内に数店舗展開されているのですが、いずれも外装・内装がちょっとずつ違うんです
中でもチェルシー店は、この可愛らしい外観と内装のゴージャス感から一番人気とも言われています。予約必須!!!
近づいてみました。色とりどりのお花が隙間なく飾られています。
規制が強化される前の9月半ば、お友達とサンデーブランチを食べにきました。普段は多くの観光客でいっぱいのお店ですが、やはりこの状況だと予約が取りやすく狙い目。
私、去年も同じトレンチコートでここで写真撮ったわww この記事を書いていて写真を見返していたら見つけた...。笑
ノースリーブの夏用白ニットにレザーのショートパンツでフォーマル感。友達もライムグリーンのドレスを着て、完全武装。いざ行かん!!!
予約をしていき、お席が準備されるまでバーカウンターで待ちます。
ハンドサニタイザーですら可愛い。中身は超アルコール臭だったけど。溢れ出るお高め感。
待っている場所の調度品ですらどれも素敵〜〜〜。やはりこういう場所にはたまに来なくては。
分かりますか、このポッシュ感。きらびやか感。
そうこうしているとお席に呼ばれました。
メニューです。私たちは11時の予約だったのでブランチの時間でした。ランチは12時からで、またメニューがごろっと変わります。
全て美味しそうでめっちゃ迷う。
卵料理がとっても大好きなんだけど、作るのは苦手。フワッフワのオムレツやスクランブルエッグなんて到底作れるわけなかろう。ましてやうちIHやぞ?
ということで卵料理を注文しました。
フルイングリッシュブレックファーストもたまにはありだなあと思ったけど、結構量がいつも多くて食べきれないので今回は諦め(お持ち帰りできるけど、すぐに家に帰るわけではなかったし)
アメリカーノも注文し、料理がくるのをしばし待ちます。ミルクもスチームされて出てきて、とってもよき。
お待ちかねのオムレツうううう。チーズとハムがたっぷりのバター香る素晴らしい一品。
ちなみにこちらは友達が注文。ロケットリーフが私食べられないの。笑
私が頼んだのはスモークサーモンとスクランブルエッグ!シンプルだからこそバターがとってもいい香り。
レモン絞って、黒胡椒をあとがけして食す。
幸せすぎる。普段は家にこもりっぱなしで、ご飯も自分で作って変わりばえしない毎日。美味しいもの食べるの大好きだから、たまーに自分を甘やかしてあげないと、前回みたいに痛い目みる。
人が作ったご飯、本当に美味しい...。心からそう思える、ロックダウンになってから。
そんなことをしみじみ改めて思ったという話を友達としながら、有意義な午前中となりました。
お会計はあまり可愛いお値段とは言えないけれど、それでもブランチだから16ポンドくらいとまずまずな感じ。ロンドン価格はこんなもんです。
The IVYのリンクはこちら
・チェルシー・マーケット
腹ごなしにIVYの近くにあったマーケットをのぞいてみました。ガーデンショーの舞台なだけあって、やはりガーデニング屋さんが結構多い。
ファーマーズマーケットって書いてあるけど、実際に野菜とか果物とかがテントとかで売られているわけではなく、カフェやレストラン、オーガニック食品店などのお店が集まったエリアでした。
スシとカップケーキを組み合わせるといったなんとも前衛的なレストランを発見。下に目線を移すと日本食とイタリアンだって?!
うーむ。
解せぬ。ヒュージョンのベクトルが違いすぎるぞ
ペットショップもあった。この時期はまだ外で飲食できるけど、これを書いている10月半ばはもうコートにマフラーがいるレベルです(私は)
とりあえず敷地内を歩いていく。
お花やさんがあった。可愛い〜〜。でも私はシソと再生ネギで手がいっぱいいっぱいなので、もう少し余裕ができてからにしよう...。
今回一緒にチェルシーを回った友達は半年ぶり以上の再会。とっても久々で、本当にようやく会えたね...!という気持ちでした。
これから冬が本格化し、太陽が出ている時間ももっと短くなり暗黒の時代に突入します。そんな時に少しでも気分が上がるチェルシーに、普段と違った格好で訪れてみるのも心の充電となりそうです。