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虎跳峡でシラフでトランス状態になった事【中国雲南省旅行記①】#8

今回は中国の雲南省に来ております。
省都の昆明から大理〜麗江〜シャングリラの3都市を巡る一人旅。
当時はまだサラリーマンだった2017年のゴールデンウィークの旅行記。

今回は中国で大人気の観光地麗江(リージャン)で一泊したのち、玉龍雪山(Jade Dragon Snow Mountain)に寄り散々だったけど、素敵な出会いもありながら、反対側の虎跳峡(Tiger Leaping Gorge)に向かいます。
虎跳峡
麗江市街からは北へ60km離れている。虎跳峡は麗江市の玉竜ナシ族自治県と、デチェン・チベット族自治州のシャングリラ市(旧称・中甸県)の間に位置しており、金沙江とその支流の碩多崗河が合流する付近(シャングリラ市の橋頭鎮の一帯)から始まって、玉竜ナシ族自治県の大具郷の一帯で終わるまで、16kmにわたって続いている。虎跳峡は上流から、上虎跳、中虎跳、下虎跳の三段に分かれている。それぞれの区画では、金沙江の大きな滝や、川の中に林立している奇岩などが見どころになっている。

峡谷の両岸には高山がそそり立ち、世界でも有数の深い峡谷となっている。左岸(西側)には哈巴雪山が、右岸(東側)には玉龍雪山があり、谷底から山頂までの高低差は3790mに達する。虎跳峡の両側の岩石は片岩と大理石からなる。川幅は60mから80mほどで、最も狭まった部分は約30mほどしかない。その両岸の断崖は2000m以上に達する。峡谷の上流から下流までの落差は200mあまりで、水流は急であり、航行不能であるかわりに水力資源は豊富といえる。

虎跳峡という名の由来には、金沙江の渇水の時に山から下りてきた猛虎が、峡谷の中の岩に飛び移り、そのまま対岸に跳んで渡ったとの言い伝えがある。また、川の中には虎が跳ぶときに踏み台にしたとされる「虎跳石」という岩もある。



虎跳峡(Tiger Leap Gorge)に向かう

朝早く麗江を出発し、玉龍雪山を観光して、さらにそこから虎跳峡にくるというムリ目なプランニングを強行。
玉龍雪山から山道を3時間ほどのドライブ。ガソリン入れたり、夜ご飯を食べに、山中の食堂に入ってご飯食べたり。なんか、ご飯とビール、ご馳走してくれた。
やっぱこっちの人、みんないい人。

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卓瑪客桟(Tibet Guest House)

ドライバーさんのグッドジョブで、夜9時ごろには「卓瑪客桟(Tibet Guesthouse)」に到着し、チェックイン。

ドライバーに運賃を渡したら、チップをねだってきたので多めにあげた。確かに15時間以上拘束して、長旅だったからね。とはいえ全部で10000円くらいだったかな。快適快適。お疲れ様でした!

部屋に案内される。ベッドが6つほどある相部屋と1つの個人部屋がなん部屋かあり、自分は個室を予約。(3000円くらい)それでもログハウスなので木の隙間から隣を覗くこともできるし、割と話し声も聞こえてくる。とは言え、泊まってるのはだいたい欧米人なので比較的静か。

電気も18〜22時までで、それ以降はなくなるとのことで、まあまあ暗めなソーラーランプがポツンと一個。まあこれ系の、バックパッカー宿ではデフォルトかな。
ただ、トイレがやはり、汚い。とは言え人間の摂理なのでしょうがなく利用した。

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↑後ろに見えるのは玉龍雪山のある山脈


虎跳峡行くぜ!

翌日は朝遅めに起きて、朝食を取る。他の出がけの客とちょっと話したりしたら、ロシア・ドイツ・フランス人のグループやカップルがいた。みんなトレッキングに出たり、チェックアウトしてつ溥儀の目的に向かう。その中でフランス人のおじ様が1人残って、ホステルでゆっくり過ごすというので、この辺の感想を聞いたりして、情報収集。うだうだしてたら10時過ぎになってしまった。
ホステルから周辺案内図をもらって、チェックアウトし、いざ、トレッキングへ。

ここのホステルがある場所は、いわゆる「中虎跳」というところ。
もっと手前には「上虎跳」というところがあって、観光バスも入れて、遊歩道も整備されている(=中国人観光客でごった返している)んだけど、Tripadviserの欧米人の書き込みは「中虎跳」まで行くべし、と書き込まれていたので、今回のホステルにした。いずれにしても5つくらいしか宿泊施設はなく、どこも似たり寄ったりのようだった。

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↑この地図、現地ではかなり役に立つ

渓谷沿いの道路に面してるんだけど、渓谷を下る道を行けば、中虎跳峡へ、上へ登ればさらに山深いトレッキングコースになるとのこと。上に行くと6時間コース、下だと3時間とのことで、両方行きたかったけど、3時のバスには乗らなきゃいけないので、今回は下に行ってみることにした。

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↑降りてくぞ〜

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凄い迫力の渓谷。斜面の影になっているところのコントラストが激しい。
渓谷の斜面にも民家がある。こんなところに住むなんて、凄い。

道の途中に公衆便所がある。そいえば、トイレ行くの忘れた。と思って中を見たら案の定、汚い。・・・ていうかこんな場所なら外でようたした方がいいのでは? という考えに至り、お外で用を。ウエットティッシュと水も持参だったのでなんなく終了。
あら。いい気づきかもww

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↑ニワトリさん

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↑農作業してっぞ

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↑結構急な勾配

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↑結構迷いそうになるけど、一応道標はある

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↑民家もなくなり心細くなる傾斜


怖いよお

そこからは結構な崖道を歩く。これ、足踏み外したら、まっさかさまに川に落ちるよね。。。

いつからか、高所恐怖症になってしまい、結構、写真撮りながらもヒザは踊っていた気がする。。。

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↑わかるかしら 割と真下を撮ってる感じ

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↑日が上るにつれ、崖の表情がどんどん変わってくるのも面白い

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↑怖いので上を見てみるものの、、、やっぱ怖い😖 
 なんか落ちてきたらどうすんの〜!

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↑えっと、、、どうやって進むんでしょうか…


そうこうしているうちに、休憩所みたいなところがあり、人がいて、スナックや飲み物を売っている。1回目はスキップ。

さらに進むと(確か)何回か休憩所があって、ついに、通行料を請求される。
たしかTripadviserにもこれについての不平がかなり書き込まれていた。
金額も500円とかみたいな金額だったので、大人しく払った。

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↑お!なにやら、大きな岩と吊り橋が見えてきた

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↑写真でも若干伝わるけど、やっぱ実物の迫力、ゾクゾク感はつたわらないかも。
 これで興味持つ人は、ぜひ行ってみて! 
 この世界の中では人間はアリみたいなもんです。



中虎跳峡に到着!

そこからしばらくいくとついに、中虎跳峡に到着。川の高低差とカーブで、激しい川の流れを間近で見ることができる。ギリギリの大きな岩まで吊り橋を渡っていくことができる。以前は囲いがなくて、たびたび人が転落して濁流に飲み込まれる事故もあったらしい。

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↑まさに虎が踊るような急流

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トランス状態に

しばらく、濁流を見ていると、完全にトランス状態になってくる。川、濁流、水、と思っているものが全く別物に見えてくる。2度と同じにはならない、水飛沫が、永遠に形を変えて通り過ぎる。しかも時間も止まったように、早送りを見ているのか、スローモーションを見ているのか、わからなくなる。水が通り過ぎているのかもわからなくなる。かなり面白い体験でハマっちゃった。


それから、上に登っていくんだけど、途中、鉄の梯子を登らなければいけなくて、これがかなり怖かった! もう絶対下なんか見れないくらい。おそらく10メートルとかの高低差なんだけど、かなり足がすくんだわ。

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そこからもずっと急な斜面を登るんだけど、ロバだかポニーに乗って登れるサービスもあり、試しに乗ってみる。いい気分だったところに、日本から仕事の電話!
いっきに現実に引き戻されて、最悪。

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Tina’s Guest house

そこからほどなくしたところにTina’s Guest Houseというここら辺では有名な、ランドマークがあり、ここから大理や麗江、シャングリラまでバスが出ており、ここからシャングリラ行きのバスを待つ。

ここでランチを食べたり、ビールを飲んでいたら、白人の男の子と何度か目があった。
んーー気のせいかしら。。。と思ってたんだけど、そのあと、トイレに行ったら、なんとトイレでも遭遇。もしや・・?
(トイレつったって屋外にある水は引かれてないほったて小屋です)

それから、3時になり、麗江やシャングリラなど行先別に割り振られる。
まんまとさっきの白人と隣同士に。全員乗るのを待つ間に、おしゃべりしてみたら、アモイに住んでいるイタリア人とのこと。
そうこうしてたら、俺だけ呼ばれて別のバスに移動させられる。
えーなんなのさ、と思っていたら、結局またさっきのバスに戻され、今度は前の方の座席になった。今度はフランス人の4人組の並びになった。

彼らに聞いたら、数日間山の上の方のゲストハウスに泊まっていて、写真見せてもらったら上の方が景色がより、壮大だった。今回は下のトレッキングしかできなかったけど、次行く機会があったら、行きたい。


ようやく、出発。

フランス人と自己紹介なんかしながら、彼らは香港の会社で働いているとか、軽く会話してたけど、運転手が高速に入った途端、猛スピードになった。何度も対向車線の車とぶつかるスレスレまで使って車を追い越そうとする。うちらも会話に集中できず、ついにフランス人の一人が運転手に、安全運転をするように伝えていたが直らず、しまいには「お願いだからスピードを下げてください!」って大声で怒鳴っていた。いやマジで洒落にならないもんね。俺もちょっと怖かったし。


おまけ
こんな車がTina’s Guest Houseに泊まっていた。チベットを周遊するバックパッカー向けの旅行会社orドライバーだと思うので、興味ある人はぐぐってみるべし

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つづく


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