『全日本児童詩集第一集』(川端康成編、むさし書房、1958年10月20日9版、そうてい考案=竹中郁)を均一コーナーの棚に見つけた。編集責任者の名前がビッグ。川端康成、林芙美子、与田準一、丸山薫、村野四郎、梅木三郎、阪本越郎、久米井束、井上靖、安西冬衞、小野十三郎、竹中郁、坂本遼、足立巻一。
《さしえはこどものすきな絵の先生がたにかいてもらいました》とあってその先生方がまたなかなかの人選。小磯良平、吉原治良、井上覚造、川西英、須田剋太、山崎隆夫、前田藤四郎、田川勤次、池島勘治郎、沢野井信夫、津高和一、早川良雄。これは当時としてはどうだか分からないにしても今の目で見ると驚くべきメンバーである。
巻頭の「父兄、先生へ」より引用しておく。なお奥付けによれば初版は1950年10月1日。
こどもの詩は、まあ、こどもの詩である。鋭いところもあれば、物足りない感じもする。それは、大人の詩でも、そうは変わらないのかもしれないが。竹中郁の言葉を引いておく。
詩にはめんどうな約束はない、というのは本当かな? と思ったりするが、野暮なことは言わないでおく。
最後にこどもの本の詩をひとつ引用しておく。