『本日公休』を観に行って
『本日公休』。
夏が終わってすぐの頃、この記事の紹介を読んで観に行ってきた。
今年はよく映画館へ行く。映画を観に行くことがオリンピック開催の程度ぐらいな私にとっては、とても珍しいことである。
なのにこれは私が二度も観に行った作品の一つである。
もしかすると、以下ネタバレも含むのかも。
一度目は歯医者さんの家のシーンで泣いた。
映画で泣くなんて、私には珍しい。
一度目に映画全体を通して感じたことは、若者はやはりお金と効率を求めている。自分の親の年代以上の人は、お金よりも人とのつながりを求めているという印象だった。自分はどちらがよいか。
お金も大事だとは思う。でも、やっぱり人との関係があってこそだと思っている。
私自身がお金に苦労して育ったわけではないからかも知れない。
赤字の通帳を目の前に置かれ、説教はされたことはある。
そんな環境で育った兄はお金には細かい。お金と効率を重視している。だがそんな兄からすると、私はお金にとても細かくケチであるらしい。私が大雑把に割り勘ができないからかもしれない。
そしてお金が元で私たち兄妹は絶縁している。
お金は大好きだけれど、ややこしいなと思う。
だからこそかもしれないが、人とコミュニケーションをとることに高いハードルを感じる私にとっては、自分の世界を広げる意味も含めて、人とのふれあいは大事であると思う。
やっぱり自分は日々何気ない会話ができる人との関係、場所を求めているんだなと思った。
日常の安心感とちょっとした刺激と冒険のために。
ようはバランスだな。
そんなことを思いながら、平日の夕方に映画館を出た。上映しているこの映画館は、初めて訪れたがとても渋かった。出入口はカーテンで開閉しているなんだかレトロな映画館だった。そしてサービスデーでもなかったので、あまり人もいなかった。
そんな空間で観れたこともあったためか、帰り道はのんびりした気持ちだった。夏の日差しが和らいで心地よい風が吹いていた。
そのとき私、幸せかもと思った。
平日に映画を観に行ったからだろうか。
もう6年以上感じていない感覚だった。
そして2回目観に行った。
何だったんだろう。何が残ったんだろう。分からなかった。
帰ってから、映画のパンフレットを読んだ。
監督の言葉に
『結局のところ、人生は旅なのです。出会ったら、お互いを大切にしよう。
・・・
人生で一番大切なことは行動をすることです。
・・・
行動を起こして初めて、自分が何者かを定義することができるのです。』
とあった。
そう、行動なんだよな。
やっと納得できた。
人とのつながり、お金を稼ぐこと。
こうなりたいな、こうなったらいいのに
どうして私はこんなんなんだろう
皆は人生が次々に進んでいくのに自分はずっと同じ場所にいる
進もうと思うのに踏み出せない
そんなことを思う毎日の連続
とりあえずやってみることなんだよな。
このnoteを通してでも少しずつ人とのつながり、出会う日々。
行動な。まぁできりゃいいのだけれど、そのエネルギーがね。
きっと私はそのときはもう考える前に行動しているはず。
そのタイミングはいつ訪れるのだろう
と思った作品だった。
今年はnoteからの縁で『青春18×2』『本日公休』二本を二回ずつ観に行った。
これもまた考える前に行動した一つ。