藤倉善郎(やや日刊カルト新聞)

やや日刊カルト新聞(http://dailycult.blogspot.jp/)の被告人兼総裁です。カルト宗教を取材するジャーナリストですが、最近、諸々「表現の自由」の危機を感じる場面が多いので、そのあたりのことも書いていきたいと思います。

藤倉善郎(やや日刊カルト新聞)

やや日刊カルト新聞(http://dailycult.blogspot.jp/)の被告人兼総裁です。カルト宗教を取材するジャーナリストですが、最近、諸々「表現の自由」の危機を感じる場面が多いので、そのあたりのことも書いていきたいと思います。

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「ジャーナリズムと建造物侵入罪」第1回 相手が本気出したら前科10犯は軽くいく

一般公開施設に入って建造物侵入罪って ▲一般公開されている幸福の科学の「初転法輪記念館」  幸福の科学の一般公開施設に取材に入ったら建造物侵入罪だと言われて刑事被告人にされている藤倉でございます。刑事裁判にかけられている身ではありますが、罪を犯したとは思っていません。  細かい説明は、「幸福の科学取材で刑事被告人にされた藤倉善郎氏を支える会」や、裁判支援のためのクラウド・ファンディングのサイトに譲ります。  ここでは裁判そのものの話ではなく、「建造物侵入罪」が濫用され

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    • 「ジャーナリズムと建造物侵入罪」第8回(最終回) 建造物への正しい入り方

       幸福の科学の一般公開施設に取材に入ったら建造物侵入罪だと言われて刑事被告人にされている藤倉でございます。3月15日に東京地裁で、罰金10万円、執行猶予2年の有罪判決が言い渡され、3月25日に控訴しました。  下記のクラウド・ファンディングでご支援くださった皆様には、この連載の全文にクラファン限定資料を加えたPDF版(書籍風にレイアウトしてます)を無料で進呈させていただきます。  本連載も、いよいよ最終回です。テーマが多岐にわたり建造物侵入罪以外についても字数を割いてきま

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      • 「ジャーナリズムと建造物侵入罪」第7回 萎縮する報道とプラットフォーム

         幸福の科学の一般公開施設に取材に入ったら建造物侵入罪だと言われて刑事被告人にされている藤倉でございます。3月15日に東京地裁で、罰金10万円、執行猶予2年の有罪判決が言い渡され、3月25日に控訴しました。  下記のクラウド・ファンディングでご支援くださった皆様には、この記事の連載終了まで、その都度PDF版を無料で進呈させていただきます。  正しい記事を書いたことが理由で出入禁止とされ、それを根拠に、一般公開施設への取材を建造物侵入罪とされる。今回のぼくの裁判の一審判決は

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        • 「ジャーナリズムと建造物侵入罪」第6回 ジャーナリズムにとっての法律

           幸福の科学の一般公開施設に取材に入ったら建造物侵入罪だと言われて刑事被告人にされている藤倉でございます。3月15日に東京地裁で、罰金10万円、執行猶予2年の有罪判決が言い渡され、3月25日に控訴しました。  下記のクラウド・ファンディングでご支援くださった皆様には、この記事の連載終了まで、その都度PDF版を無料で進呈させていただきます。  本連載で何度も繰り返しているように、今回の裁判のような判断に従っていては取材も報道も成り立ちません。だとすれば、社会に利する取材と報

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        • カルトとあんまり関係ない話
          3本

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          「ジャーナリズムと建造物侵入罪」第5回 宗教施設は治外法権エリアなのか

           幸福の科学の一般公開施設に取材に入ったら建造物侵入罪だと言われて刑事被告人にされている藤倉でございます。3月15日に東京地裁で、罰金10万円、執行猶予2年の有罪判決が言い渡され、3月25日に控訴しました。同月末に一審判決の判決文も届きました。  下記のクラウド・ファンディングでご支援くださった皆様には、この記事の連載終了まで、その都度PDF版を無料で進呈させていただきます。  日本国憲法は「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」(第21条)と

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          「ジャーナリズムと建造物侵入罪」第5回 宗教施設は治外法権エリアなのか

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          「ジャーナリズムと建造物侵入罪」第4回 取材前から成果を予測できないと犯罪?

           幸福の科学の一般公開施設に取材に入ったら建造物侵入罪だと言われて刑事被告人にされている藤倉でございます。3月15日に東京地裁で、罰金10万円、執行猶予2年の有罪判決が言い渡されました。控訴する予定です。  下記のクラウド・ファンディングでご支援くださった皆様には、この記事の連載終了まで、その都度PDF版を無料で進呈させていただきます。  有罪判決である点も、判決の中で取材・報道の自由との兼ね合いの議論が慎重に深められてない点も、納得がいきません。しかしそれ以上に、取材と

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          「ジャーナリズムと建造物侵入罪」第4回 取材前から成果を予測できないと犯罪?

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          「ジャーナリズムと建造物侵入罪」第3回 オウム真理教をめぐる取材

           幸福の科学の一般公開施設に取材に入ったら建造物侵入罪だと言われて刑事被告人にされている藤倉でございます。今回は、今裁判で争っている幸福の科学施設への立ち入りとは別の取材事例の中から、オウム真理教関連の取材と建造物侵入罪との関係について考えていきたいと思います。  下記のクラウド・ファンディングでご支援くださった皆様には、この記事の連載終了まで、その都度PDF版を無料で進呈させていただきます。  国家権力やSLAPP(恫喝訴訟、嫌がらせ訴訟)体質の宗教団体を相手にした取材

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          「ジャーナリズムと建造物侵入罪」第3回 オウム真理教をめぐる取材

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          「ジャーナリズムと建造物侵入罪」第2回 菅原一秀衆議・経産省との攻防

          ▲菅原一秀(2019年、経産相就任会見)  幸福の科学の一般公開施設に取材に入ったら建造物侵入罪だと言われて刑事被告人にされている藤倉でございます。前回に続き、今裁判で争っている幸福の科学施設への立ち入りとは別の取材事例を紹介しながら、ジャーナリズムと建造物侵入罪との兼ね合いについて考えていきたいと思います。  下記のクラウド・ファンディングでご支援くださった皆様には、この記事の連載終了まで、その都度PDF版を無料で進呈させていただきます。 事例3: 菅原一秀元経産

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          官憲によるヘルメット弾圧を許さない

           昨日、首相官邸前で、菅政権による日本学術会議会員任命拒否に抗議する集会が行われました。また、一昨日夜からは同じ場所で菅野完氏が同趣旨の抗議のためのハンストを続けています。 菅野氏によるツイキャス ハーバー・ビジネス・オンライン:菅政権による日本学術会議への人事介入は近代社会の破壊行為。著述家が官邸前で単身抗議のハンストを始めたワケ  記事や中継がもうあるので、本題ではない話をします。 誰もが歩けている公道をぼくだけ歩けない ぼくはこうした抗議活動を取材するため

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          宏洋さん、“代理潜入”を煽るのはやめときな

          幸福の科学教祖・大川隆法総裁の長男で、教団を離脱しYouTuberとして教団批判を展開している宏洋氏が、YouTuber上で一般の人々に向けて幸福の科学への「潜入」を呼びかけています。これはちょっとまずいことなので、何がまずいのかまとめておきます。 「公募」することの危うさ幸福の科学にはインターネット上から申し込む「ネット入会」という制度があります。2018年に藤倉がこれで入会しようとしたところ、幸福の科学から拒否されました。その後、同じようにえらいてんちょう(矢内春樹)な

          宏洋さん、“代理潜入”を煽るのはやめときな

          十二人のイカれた男女

           先日、ハーバー・ビジネス・オンラインで、毎日新聞の捏造報道問題について書きました。 ハーバー・ビジネス・オンライン:毎日新聞がツイッター社への抗議活動について意図的誤報。主催者「もう活動したくない」  さらに、この記事に対する「C.R.A.C(対レイシスト行動集団)」の野間易通の反応が頭悪くてクソすぎという話を前回、この場で書きました。 note:野間易通、さすがにそれはクソがすぎる  その後、野間の煽りに乗っかるかのように反差別界隈の人々が明後日方向の祭りを始め、

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          野間易通、さすがにそれはクソがすぎる

          (イラスト:信濃川画伯、イラスト内の文:藤倉善郎)  先だってハーバー・ビジネス・オンラインで、毎日新聞・後藤由耶記者による捏造報道の問題をリポートしました。毎日新聞が、6月6日に行われたツイッタージャパン社への抗議活動を報じた際の取材手法と報道の問題です。 毎日新聞がツイッター社への抗議活動について意図的誤報。主催者「もう活動したくない」  どうして「捏造」ではなく「意図的誤報」なんだという指摘もいただいていますが、「意図的」と書きたかっただけです。「捏造」にも意

          野間易通、さすがにそれはクソがすぎる

          日刊ゲンダイはすごい

           珍しく連日note書きますよ。今日は日刊ゲンダイがどれほど素晴らしいメディアかというお話です。  ぼくは、日刊ゲンダイのフリー記者になったことがライター生活のスタートでした。ジャーナリズムの何たるかをゲンダイで叩き込まれたので、かなり贔屓目が入ってますが、今振り返ると改めていろいろ大切なことを教わったなあと思います。  いい話ではあるけど、あんまり書くと内情暴露になっちゃうので、それは別の機会に。なんでいま日刊ゲンダイすげえという話なのかというと、理由はカルト問題に関連

          「大川隆法の霊言はインチキだ」と言い切ることにした理由

           幸福の科学・大川隆法による「霊言」なるものはインチキです。デタラメです。たわごとです。  って、信者以外はみんなわかってますよね。  でも実はぼく自身はこれまで、基本的に「霊言はインチキだ」と断言したり幸福の科学批判の理由にしたりすることを避けてきました。もちろん、腹の底ではインチキだと思っていたので、「これ見れば、言わなくてもみんなインチキだとわかるよね?」という意識でものを言っては来ましたが。  それがなぜいまになって「霊言はインチキだ」と断言するようになった

          「大川隆法の霊言はインチキだ」と言い切ることにした理由

          便乗ヴィーガン?「アニマルライツセンター」

          「動物はおかずだ歩き食い祭りの総括」で、アニマルライツセンターという団体がもともとは「ヴィーガン運動」ではなかったことを指摘しました。その点を、もう少し詳しく書きます。  アニマルライツセンターがヴィーガン運動を標榜しているとは言っても、「ヴィーガン運動がアニマルライツ運動に発展した」のか「アニマルライツ運動が後付けでヴィーガン運動を利用するようになった」のかによって、両者の関係についての捉え方は変わります。そこで、「動物はごはんじゃないデモ行進」を行ったアニマルライツセン

          便乗ヴィーガン?「アニマルライツセンター」

          動物はおかずだ歩き食い祭りの総括

           おかげさまで、6月1日の「動物はごはんじゃないデモ行進」に対する「動物はおかずだ歩き食い祭り」は無事、終了いたしました。ご参加くださった皆様、ありがとうございます。その1週間後に高円寺パンディットで開催されたトークイベント「動物はおかずだ!大反省会」に起こしくださった皆様も、ありがとうございます。反省会の内容も踏まえつつ、総括めいたことをしてみようと思います。  「動物はおかずだ歩き食い祭り」は、ざっと見渡した感じ30人だか40人だか、けっこうな数が集まったように見え

          動物はおかずだ歩き食い祭りの総括