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Vol.10 日本を代表するボードゲームクリエイターが集結!「リサイクルハンター」の制作秘話

クリエイティブにまつわるトピックスや、ユニークなソリューションをクリエイター目線でご紹介する「ユニクリ!」。今回は、カナイセイジさんをはじめとした日本を代表するボードゲームクリエイターが集結し制作した「リサイクルハンター」のクリエイティブについてご紹介します。


本物の鉄をアイテムにしたボードゲーム
「リサイクルハンター」


左)紙製のリサイクルハンター
右)すべて“鉄”で製作したリサイクルハンター

2023年12月に第1弾として制作した本物の鉄でできたボードゲーム「鉄の転生すごろく」。こちらが、プロモーション事例サイト「PR EDGE」の「国内外で話題となった啓発活動・広告キャンペーン事例10選まとめ」に選出されるほど大きな注目を集めました。
 
その成功を受け、リサイクルを駆使して最強のハンターを目指す2~4人用のボードゲーム「リサイクルハンター」を第2弾として制作。
2024年11月に開催されたゲームマーケット2024秋でブース出展し、1,100名以上の方々に来場いただくことが出来ました。
 
第1弾の記事はこちら

プレイヤーは鉄製品のモンスターを倒して鉄を集め、リサイクルを通じてより強力な武器をつくりながら、さらに強いモンスターたちを討伐。鉄の特性を駆使して最強のハンターを目指します。
ゲーム内で鉄を上手にリサイクルしながらプレイすることで、“何度でも何にでも生まれ変わる鉄”の優れたリサイクル性・環境優位性を訴求。素材に鉄製の「ナット」と「ワッシャー」をアイテムとして取り入れることでリアルを追求しました。

第2弾のコンセプト

前回の「鉄の転生すごろく」は、“世界に一つだけ”というのがコンセプトの一部となっており、鉄で出来たコマやボードの細部へのこだわりから数々のメディアに取り上げていただきました。
ただ、“世界に一つだけ”のためプレイできる場所が限定されており、体験した方から「「もっとプレイしたい!」という声を多くいただいておりました。
 
このことから、今回は量産が可能なものでアイデアを考えることに。
「リサイクルされた色々な鉄製品は実は身近にある」ことをゲーム好きに気づいてもらうといった目的やターゲットは大幅に変えず、前回よりも数量が確保でき、イベントなどで配布しやすいボードゲームを提案しました。

さらに、ボードゲーム自体の話題性が高まれば高まるほど、PR力や拡散力が強くなり、より多くの人にプレイしてもらうことができるのではないか。この考えから共同開発者にボードゲーム界の有名クリエイターとのコラボを企画しました。

クリエイティブへのこだわり

1.ボードゲーム界の神々降臨

ボードゲームは遊んでもらってこその企画。
ゲームの面白さやコンテンツ力を高めることで、多くの人に届けることができるため、日本を代表するボードゲームデザイナー カナイセイジさんをはじめ、豪華制作スタッフに協力をお願いしました。ルールづくりやキャラクターデザイン、それら一つひとつを打ち合わせしながら一緒にゲームを作り上げていきました。

2.キャラクターデザイン

ボードゲーム制作の目的は、「リサイクルされた色々な鉄製品は実は身近にある」ことを体感してもらうこと。実際に鉄製品に触れたときに思い出してもらえるよう“鉄製品×モンスター”のキャラクターを数十種類も一から描き起こし制作しました。

ボードゲームカフェやゲームマーケット2024秋以外にも、学童や教育機関での配布も計画していたため、「チャリタウロスなどのビジュアルは怖いと感じないか」などキャラクターデザインは最後の最後まで悩みながら進めていきました。

3.戦略要素をプラスしたルールづくり

「鉄の転生すごろく」は、ボードゲーム初心者をターゲットにした運の要素が勝敗を分けるゲーム。第1弾では、それとは一味違う駆け引き要素など楽しみ方の幅が広がり、ゲーム好きが熱中してしまうような“戦略性”の高いコンテンツをボードゲームの方向性として提案しました。

打ち合わせの様子

大人から小学生まで幅広い層がプレイでき、熱中できるルールにするため、要素の割合を運5:戦略5を目標に設定。
これからの未来の世代にもリサイクルハンターをプレイしてもらうため、ゲームの難易度も全員でアイデアを出し合い、実際にプレイで確認。その結果、鎌倉市の学童に配布させていただくことができ、そのことを鎌倉新聞に掲載いただきました。

制作してみて

ゲームマーケット2024年秋やボードゲームカフェ「JERRY JERRY CAFE」、鎌倉市の学童や日本鉄鋼連盟公式Xでのキャンペーンプレゼントなど、さまざまな場所で配布させていただきました。
その中でも、最も大きな反響があったのは2024年11月16日(土)〜17日(日)に幕張メッセで開催されたゲームマーケット2024年秋です。

ゲームマーケットとは
2000年から行われている“電源を使用しない”アナログゲームの大型イベント。
さまざまなジャンルのボードゲーム・ボードゲームやゲームに関わる解説書やコマ、サイコロといったグッズも豊富に販売されている。2024春の開催では25,000名が来場。

出展ブースでは、リサイクルハンターのプレイスペースとリサイクルハンターの抽選コーナーを用意しました。

ゲームマーケット2024秋の様子

配布数は限定200個。
金のネジと銀のネジが入った抽選BOXを用意し、金のネジを引いた方にリサイクルハンターをプレゼントしました。
当日は、開場と同時に行列が!
約3〜4時間で配布が終了になってしまうほどの大盛況。
2日間で計1,100名以上の方にお越しいただきました。
 
ゲームマーケットで来場いただいた方からは…

などなど、うれしい声をたくさんいただくことができました。
 
さらに、ゲームマーケットに関するたくさんの特集記事でも取り上げていただきました。
ゲームマーケット2024秋:注目の新作ボードゲーム
(リストの下から3番目に掲載されています!)
 
予想以上の反響があり、配布は全て終了してしまいましたが、JERRY JERRY CAFEでは今もプレイできますので、ぜひ遊んでみてください。


ユニクリ!では、今後もこのようなクリエイティブにまつわるトピックスや、ユニークなソリューションをクリエイター目線でご紹介していきます。
 
来月もお楽しみに!
 
 
スタッフリストーーーーーー
営業:西川・片山・東條
企画制作:村田・諸岡
デジタル:萩原
制作会社:面白法人カヤック
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ライティング/コピーライター 伊藤

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