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「Metro Ad Creative Award」にて審査員特別賞を受賞しました!
クリエイティブにまつわるトピックスや、ユニークなソリューションをクリエイター目線でご紹介する「ユニクリ!」。
今回は、弊社アートディレクターの諸岡が受賞した「Metro Ad Creative Award」について、コピーライター・伊藤目線でお届けします!
メトロアド・クリエイティブアワードって?
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Metro Ad Creative Awardは、東京メトロの交通メディアを扱うメトロアドエージェンシーが主催する広告アワードです。
今までにないアイデアや表現で交通メディアの新たな価値を生み出していくことを目的に2017年からはじまりました。
毎年行われている「グラフィック部門・プランニング部門」に加え、7年目を迎えた今年は、「デジタルサイネージ部門」を追加した3部門で開催され、応募総数は1,500作品を超えました。
受賞率約2%という難関ですが人気のある広告アワードです。
表彰式に参加してきました!
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表彰式ってどんな感じなのか、気になりますよね。
その様子をちょっとだけご紹介します。
今回は、SHIBUYA QWS スクランブルホールで開催されました。荷物をクロークに預け着席すると、壮大な音楽とともにオープニングムービーがスタート。
会の初めには主催者挨拶として、株式会社メトロアドエージェンシーの川田社長が登壇されました。
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川田社長は「昨今の交通広告は元気がないと言われたりしますが、昔、新聞や雑誌、本を読んでいる人たちが、今、スマホを見ているだけです。交通広告の役目は、まだまだ終わりません」と、交通広告の存在意義について熱く語っておられました。
弊社では車内メディアや駅のOOHなど、様々な交通広告を取り扱っています。
日頃から交通広告のお仕事が多いわたしたちにとって、川田社長のお言葉はすごく励みになりました。
そして、いよいよ受賞者の発表です。
「グランプリ・準グランプリ・審査員特別賞・メトロアド賞・学生部門賞・協賛企業賞」の6つの部門があるのですが、いつ呼ばれるのかわからないためずっとドキドキしていました。
というのも、実は、受賞連絡をメールでいただいた際にはどの賞を受賞したかまでは明らかにされておらず、当日のお楽しみとなっていました。(心臓にワルイ!)
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まだかまだかと待っていると、ついに呼ばれました!審査員特別賞です!
名前を呼ばれ、颯爽と歩いていくかっこいい先輩の後ろ姿は忘れません。
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賞状とトロフィーの授与の後、審査員の一般社団法人渋谷未来デザイン 理事・事務局長の長田新子さんからもコメントをいただきました。
「きのこの山」と「たけのこの里」の存在が各地を繋げるアイコンになり、新宿という旅の始まりにふさわしい場所からスタートすることで、旅×商品×ご当地バリエーションで新しい体験価値を作れる可能性があると思います。
ニッポンを旅するきのこの山 たけのこの里という言葉もイメージがマッチして可愛いし、巨大自販機を試してみたいです!
企画の深いところまでしっかり理解していただき、選出いただけたことに感激です。
受賞企画について聞いてみました!
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【部門】
プランニング部門
【募集課題】
「行楽のお供にきのこの山、たけのこの里を食べたくなる企画」
【企画概要】
日本各地の美しい山や里を「きのこの山100選」、「たけのこの里100選」と認定し、そこに登場する山と里のオリジナルパッケージを作成。
路線数の多い新宿駅を「旅の始発ステーション」としてタッチポイントをつくり、巨大自動販売機を設置。
自分が好きなデザインのパッケージを購入するも良し、行ってみたい地域の商品をお土産感覚で購入するも良し、今すぐ旅に出る提案として購入するも良し!一人ひとりに合った楽しみ方を生み出します。
また、商品に記載されたQRコードを読み込むと、選んだパッケージの地域への経路がGoogle Maps上で表示されるなど、デジタルとも連動を図った立体的な企画となっており、行楽のお供=きのこの山・たけのこの里というブランドイメージを創出します。
実際の企画書はこちらからご覧いただけます!
https://maca.sendenkaigi.com/assets/pdf/award/planning/2023_planning_prize6.pdf
この企画がどうやって生まれたのかをアートディレクターの諸岡にインタビューしました!
ー 企画を思いついたきっかけを教えてください!
諸岡 この企画は、子どもと話している時に思いついたんです。
ー お子さんとですか?
諸岡 企画を考えている時、子どもがテーブルに置いてある「たけのこの里」を狙っていて(笑)
「ちょっとまだ食べないで〜!」とか言いながら話していたら、ふと「里ってなに?」って聞いてきたの。
「里」って言われて思いつく場所ってありますか?
ー いや、山ならすぐ思いつくんですけど…
諸岡 そうそう。私もそう思って里について調べると、想像以上に日本には里がたくさんあって。
素晴らしい原風景が日本にはまだまだあることを商品に乗せて伝えたいと思い、「これを企画にしよう!」って思いました。
ー そうだったんですね!
諸岡 あとは、今回の課題の活用メディアが「新宿駅構内」っていうのも大きなフックで。
新宿駅は路線数が多くて、行きたいところは全部電車で行けるから“旅の始発駅”っていうコンセプトを立てて「始発ステーション」って名前にしたり。
ー 「どこに出掛けよう?」っていうワクワク感が新宿駅だと強く芽生えますね。
諸岡 そこから、「旅の必需品といえばGoogle Mapだから、それも企画に含められないかな?」とか「旅の思い出の写真をシェアしたくなるには?」とか、消費者を動かすにはどうすればいいか考えを深めていった感じですね。
ー 消費者目線で企画を完成させていったんですね!「Google Mapのピンがきのこに山になる」というのが、個人的に大好きでした笑
諸岡 そう!大事なのは消費者から見てワクワクできる企画かどうか。
まずは自分が楽しめている感覚があるかを大切にしています!
ー ありがとうございます!めちゃめちゃ勉強になりました。受賞目指して企画考えます!
おわりに
5/1〜5/14の期間中、東京メトロ 銀座線で今回の受賞作品を広告掲載したメトロアドトレインが運行しました。
選出いただいた「ニッポンを旅するきのこの山 たけのこ里」だけでなく、ユニークな作品がたくさん掲載されていてとてもワクワクしました。
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次回は、弊社のクリエイティブチームが企画制作したお仕事をご紹介します。
お楽しみに!